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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]NHKマイルC マーズ気合入った!令和初のGI譲らぬ

2019年5月2日 紙面から

 「第24回NHKマイルC」(GI・5日・東京・芝1600メートル)の追い切りが1日、東西のトレセンで行われ、栗東坂路で4戦4勝のマイルで2つ目のGIタイトルを狙うアドマイヤマーズが、最終リハを行った。皐月賞から中2週を感じさせない、リラックスした走り。令和初のGI取りへ視界は良好だ。ファンタジストも栗東坂路で力強い走りを披露。皐月賞13着からの巻き返しを狙う。ニュージーランドT3着のヴィッテルスバッハは美浦Wで併せ馬。軽快な動きで状態の良さをアピールした。

 距離短縮は歓迎だ。3歳マイル王の座は譲らない。新時代の幕開けとなった1日朝。二つ目のGIタイトルを狙うアドマイヤマーズは、冷たい雨が降り注ぐ栗東坂路で単走で追われた。リズム感ある走りで登坂。4F56秒6-41秒3-12秒9の時計を出した。

 「先週ある程度やって体はできている。しまい1F、気合をつける程度でやりました」と友道師は追い切りの意図を説明する。皐月賞から中2週と間隔は詰まっているが、その疲労感はなく、状態は良好に映った。

 「いい感じで仕上がって、100パーセントの出来だった」と振り返った皐月賞が4着に敗れ、デビュー以来初めて連対を外した。「この馬の持ち味である持久力勝負に持ち込めなかった。上位3頭が動く前に動きたかった」と悔しさをにじませる。

 とはいえ、いつまでも引きずっていられない。「マイルは一番いい成績」と気を取り直し前を向くように、昨年暮れの朝日杯FSでは、のちの桜花賞馬グランアレグリアを問題としなかった。2歳王者の勲章を手にしたマイルの舞台は4戦4勝だ。

 トレーナーは「筋肉ひとつひとつにメリハリがついて、大人の体形になった。もともとゲートがいい馬。折り合いはつくし、ある程度前につけて、朝日杯の時のイメージで」と成長点を挙げながら、レースプランを描く。「(令和になって)初のGIなので、勝ちたいですね」とVへの思いを口にした。

 いまだ負けなしのマイル戦。己の能力を最大限に発揮し、再び頂点をつかみ取る覚悟が伝わってきた。 (栗東取材班)

 

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