国会リポート 第380号

甘利明本人が綴る、毎月2回のコラムです。国政で今何が起きているのか解りやすく解説しています。
※本記事の無断転載を固くお断り申し上げます。

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 『時代を切り拓く多様な個性と寄り添い、歩んでいく。』いよいよ、5月1日から新元号令和がスタートいたします。新元号の施行とともに私たち自民党は新しい時代の幕拓けを宣言する「#自民党2019」プロジェクトをスタートいたします。

 昨年10月私が自民党選対委員長に就任した際、「史上最強の選対を目指す。」と、宣言いたしました。その際、具体的にどんなことをして行くんですか?という質問を受けました。「たとえばネットメディアです。選対と一体となった新たな展開をしていきたいと思います。」と、答えさせて頂きました。その時点で、私は私の周りに集ってくる三十代のクリエーター達と自民党の今後あるべき姿を語り合ってきました。自民党は「伝統の上に、チャレンジを重ねていく」政党です。

 そうです、令和の発表の際に京都大学山中教授が「令和の和は、伝統的に使われてきた漢字。令は、初めて使われる漢字。令和とは、伝統とチャレンジ。そんな姿を起想させます。」という種の発言をされていました。昨秋から取り組んできた自民党のリ・ブランディング戦略の「わが意を得たり」と思った瞬間でした。

 若手のクリエーター集団の中には、気鋭のコマーシャルフィルム監督、音楽プロデューサー、ファッションリーダー等々才能溢れる若者が集まってきました。また、感激したことに、世界的に有名な「ファイナルファンタジー」シリーズのキャラクターデザインで知られる天野喜孝氏も参画頂きました。「新時代を切り拓く7人の侍」のキャラクターデザインを引き受けて頂きました。自民党の7人の政治家が7人の侍の姿となって新時代を切り拓いていく劇画、そんなイメージキャラクターを墨絵で描いて頂きました。天野氏が墨絵で書かれた作品はこれが初めてかもしれません。真ん中に立つのは言わずと知れた安倍総理です。我々の決意が一枚の水墨画になります。 

  加えて、クリエーター達が作ったプロモーションフィルムは秀逸の出来になりました。歌やダンス、落語、けん玉プレイヤー、新しい自転車競技のBMXライダー、様々な世界で活躍する十代の若者達が自分の夢を、想いを叫びます。六人目の登場者は、安倍総理です。子供たちの夢に寄り添い、未来を創っていく決意を発信します。十代の子供たちの中には世界チャンピオンが何人かいます。そして、全員がこれから新たな可能性を探求し、世界に挑戦していく若者たちです。

 この静止画と動画は、令和のスタートと同時に札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の街頭広告から発信していきます。もちろん、自民党のプロジェクト特設サイト(https://jimin2019.com)にも掲載をします。更には、ファッションとのコラボレーションもしていきます。ファッションリーダーによる一人一人のメッセージTシャツ。

 私たち自民党は、政治と人々との距離を圧倒的に縮めたいと思っています。音楽やダンスやファッションやスポーツ、誰もが身近に感じるように政治を身近に感じてもらいたいと思います。いろいろな分野で多様な個性が時代を切り拓いていく。その多様さに寄り添い、価値を共有し、ともに未来を切り拓いていく、そんな政治でありたいと思います。政治の王道を歩んできた自由民主党だからこそ、変化を恐れず、時代を切り拓く多様な個性と寄り添い歩んでいきたいというメッセージです。

 5月1日はチャレンジの始まりです。「これが自民党!?」いや、「これぞ自民党なのです!」

 

今週の出来事「知りたくない未来?」

7,8年前、ニューヨークに住む有名な日本人女性のサイキック(予知能力者)を紹介されました。普通の主婦の人ですが、相談待機者5000人と言われている人です。国際電話で話をさせてもらいましたが、当時、自民党は野党で、私が自身の将来を聞いてみると、何秒か瞑想された後、

「あちこちの大学や集会で講演している姿が映ります。先生は今後メンターとして人々を導いていく役割を担います。」

と言われました。確かに、ここ一年、毎週講演依頼があります。

10年後の政治的地位は聞かなかったのかって?

いやじゃん、そこまで生きてないなんて言われたら(笑)