最近、松本零士の「銀河鉄道999」のなかのセリフを槇原敬之を盗作したという、疑惑報道がなされ、両者の間で争う動きがあった。その後、和解に向ったというが、ことの経緯をまず、日刊スポーツのHPの記載内容を引用すると、以下の通り 「松本零士さん、槙原敬之の盗作騒動収束へ 2006年10月26日 漫画家の松本零士さん(68)が、シンガー・ソングライター槙原敬之(37)作曲の『約束の場所』の歌詞が『銀河鉄道999」のセリフを無断使用していると主張した問題で、双方は25日、ともに収束させる姿勢を打ち出した。盗作ではないと主張する槙原側がこの日、弁護士と相談して、自分側から法廷闘争などに持ち込まない方針を決定。松本さんも『もともと著作権を争うつもりはなく(歌詞は)私の作品のセリフだと主張したかった。これで終わりにしたい』と話した。 松本さんが無断使用と指摘したのは、歌詞の『夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」とのサビの部分。これが『銀河鉄道-』の名セリフ「時間は夢を裏切らない、夢も時間を裏切ってはならない」に合致すると主張。(以下省略)」 ところが、その後争いが再燃し、 「槇原VS松本零士 「盗作」騒動泥仕合 (J-CAST) 人気アーティスト槇原敬之さんVS漫画界の大御所松本零士さんの『盗作』騒動は泥仕合の様相だ。一時、収束に向かうとの報道があったものの、『逆ギレ?」とも取れる文章を槇原さんは自身のホームページに2006年11月7日に掲載した。『正々堂々と裁判で決着していただきたい。さもなければ、公式な謝罪を頂きたい』。 」(2006年11月9日付 J-CASTニュース) とのことである。 結局、一体・どうなったの?? これが女性関係のもつれにまで発展したら、大変だが。まあ、一方の当事者が槇原敬之だけに女性関係だけはないかもしれない。 実は、小生、新たな疑惑を発見した。それは軍歌のあるフレーズに、海援隊の有名な歌のフレーズ、というか題名がそっくりなのである。 その軍歌とは「皇軍大捷の歌」。知らない人は知らないだろうが、割と有名な軍歌である。 皇軍大捷の歌 作詞 福田米三郎 作曲 堀内敬三 一番 国を発つ日の万歳に しびれるほどの感激を こめてふったもこの腕ぞ 今その腕に長城を こえてはためく日章旗 二番 焦りつく雲に弾丸の音 敵せん滅の野にむすぶ 露営の夢は短夜に ああぬかるみの追撃の 汗を洗えと大黄河 三番 地平か空か内蒙の 砂塵に勝利の眼が痛む 思えば遠く来たものぞ 朔風すでに吹き巻いて 北支の山野敵もなし (以下、省略) 海援隊の歌とは、「思えば遠くへ来たもんだ」である。 思えば遠くへ来たもんだ 作詞 武田鉄矢 作曲 山本康世 歌 海援隊 タイトルだけでなく、このなかで「レールの響き聞きながら 遙かな旅路夢見てた 思えば遠くへ来たもんだ」というフレーズがある。 「皇軍大捷の歌」の「思えば遠く来たものぞ」と「思えば遠くへ来たもんだ」、そっくりではないか。文語体を口語体に直し、「遠く」を「遠くへ」に替えただけ。 ただ、歌詞の内容は「皇軍大捷の歌」が最後「皇軍大捷万々歳」であっけらかんとしているのに、 「思えば遠くへ来たもんだ」は感傷的だ。 武田鉄矢さん、どうなの? まあ、こんなブログを見ている筈はないが。 それから、どうもこれは確信犯?というのが、あきれたぼういず、後の川田義雄とミルクブラザースの 「地球の上に朝が来る」。これは明らかに、やはり軍歌の「日の丸行進曲」のパクリでしょう。 「日の丸行進曲」の五番に「地球の上に朝が来る 平和かがやく朝がくる」というフレーズがあり、もうそのまんま。 他にも竹腰ひろ子が歌っていた「東京流れ者」(作詞 永井ひろし 作曲 不明) 。 一番 流れ流れて 東京の そぞろ歩きは 軟派でも 心にゃ硬派の 血が通う 花の一匹 人生だ ああ 東京流れ者 二番 夜の暗さに はぐれても 若い一途な 純情は 後生大事に 抱いて行く 浪花節だよ 人生は ああ 東京流れ者 これは、映画化され、その後色々な人が歌った歌であるが、このなかに「浪花節だよ 人生は」というフレーズがあり、のちに歌のタイトルとなって、木村友衛や細川たかしらが歌い、大ヒットしている。流行歌の世界は、著作権もへったくれもなく、何でもありみたい。 |