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【プロ野球】

令和1号は巨人・坂本勇! 平成1号の原監督に続く歴史的一発!

2019年5月2日 紙面から

巨人-中日 2回裏1死、巨人・坂本勇が左中間に令和1号ソロを放つ=東京ドームで(平野皓士朗撮影)

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◇巨人5-1中日

 中日は9回に1点を返し、なおも1死満塁と攻めたが、堂上が二ゴロ併殺打に倒れた。巨人は菅野が完封こそ逃したものの10三振を奪い、今季2度目の完投で4勝目を挙げた。打線は1回に4安打で4点を先制し、2回は坂本勇がソロ。

 主将のバットが新たな時代の幕開けを告げた。巨人の坂本勇が2回1死、日本プロ野球の「令和1号」を左中間席へ。「だったらいいなと思いながら走っていました。素直に光栄に思います」と声を弾ませた。「平成1号」を放った原監督も「私自身もうれしい。打つべき選手が打った」と“歴史的一発”の継承を喜んだ。

 「(令和1号を)狙っていたけど、打てなかった」とおどけた第1打席は左前打。一挙4得点の口火を切り、連敗中のチームを勢いづけた。これで坂本勇は11戦連続安打となり、開幕から全27試合で出塁。「試合の中でもタイミングとかイメージの仕方とか、いろいろ変えながらやっている。しっくりきているとは思わないけど、結果はすごく出てくれている」。令和1号は普段のすり足ではなく、左足を大きく上げて山井の初球カーブにタイミングがピタリ。日々の状態に合わせた試行錯誤が功を奏した。

 2008年。高卒2年目の坂本勇を抜てきし、全試合に先発出場させたのが原監督だった。「若かったけれど、へこたれることが1度もなかった。弱音を吐かない。常に前向き。その部分においてはずぬけている人」。試合前練習に取り組む目を見て、スタメン外しを思いとどまったことは1度や2度ではない。

 かつて線の細かった少年は、今や押しも押されもせぬチームの大黒柱に成長した。エース菅野と並んだお立ち台で「令和の年に優勝できるように頑張ります」と堂々の優勝宣言。主将として初のリーグ制覇へ突き進む。 (小林孝一郎)

 

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