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【一般スポーツ】

志摩ノ海けがの度に強くなった 苦節7年新入幕、押し相撲で挑む

2019年5月1日 紙面から

新入幕を果たして番付表を手に笑顔の志摩ノ海=東京都墨田区の木瀬部屋で(志村拓撮影)

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 入門から苦節7年、ついに幕内の座をつかんだ。新入幕を果たした志摩ノ海(29)=木瀬=が、東京都墨田区の木瀬部屋で喜びの記者会見。「自分の押し相撲がどこまで通用するか楽しみ」と2場所連続十両優勝の勢いのまま、幕内でもぶつかっていく。

 心が折れそうなけがの度に、強くなってはい上がった。新十両昇進目前だった2013年名古屋場所で左膝じん帯断裂の重傷。6場所連続休場で序ノ口まで番付を下げたが、あきらめなかった。同席した師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)は「けがで性格的に強くなった。開き直れるようになった」と目を細める成長ぶりだった。

 もちろん、体のケアには細心の注意を払っている。春巡業では幕内の申し合いに加わりながら「けがをしてる人がどう過ごすかを、見てました」。助言をくれたのは、同じ膝の負傷を経験した、高知・明徳義塾高の先輩にあたる幕内琴奨菊だ。

 「大関になった方の情報は、とてもありがたかったです」と感激しきり。対戦したい力士を問われると、いの一番に琴奨菊の名を挙げた。

 しこ名の通り、三重県志摩市出身。準ご当所の名古屋場所を「番付を上げて、凱旋(がいせん)したい」と今から楽しみにしている。 (志村拓)

 

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