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【ドラニュース】

平成最後に令和の新星飛び出した 19歳伊藤康が初出場初打席安打

2019年5月1日 紙面から

巨人-中日 1回裏1死一、二塁、石川のフェンス直撃打を捕球、ふりむきざまに送球する左翼手伊藤康(北田美和子撮影)

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 平成ラストゲームで令和の新星が光った。中日は30日、東京ドームで巨人に3-1の勝利。流れを呼び込んだのは中京大中京高出の2年目、2000年生まれの伊藤康祐外野手(19)だ。プロ初出場で「1番・左翼」のスタメン。初回の好守で大ピンチを救い、先頭安打も放った。ライバル巨人に快勝し、勝率5割に戻して平成を締めた。

 平成最後の日、竜に勢いをもたらしたのはフレッシュな19歳だった。高卒2年目の伊藤康がビッグプレー。1回、左翼守備で相手に傾いた流れを呼び戻したのだ。

 1点を先制されなおも1死一、二塁。巨人・石川の大飛球は左翼フェンスへ。「行けるかなと攻める気持ちを持って追いかけていった」。伊藤康は体をフェンスに激突させながらも、フェンスをかすめた打球をグラブに収めた。そしてすぐさま二塁へ転送した。

 直接捕球と勘違いした一塁走者の岡本は、二塁を回ったところで一塁に帰塁した。結果、岡本は二塁封殺、石川は珍しい「レフトゴロ」となった。「自分では捕ったかどうか分からなかった。運が良かったです」。はにかんだ伊藤康の懸命のプレーが、立ち上がりに苦しんでいた大野雄を救った。長打になっていれば、主導権は完全に巨人のものになっていた。

 抜てきだった。プロ初出場は「1番・レフト」でスタメン。1回先頭のプロ初打席、1ストライクからの2球目を中前へ弾き返した。「ストライクをどんどん振っていくという持ち味が出せた」。プロ初安打は、2連敗と停滞気味だったチームに活力を呼んだ。

 試合前は緊張しまくりだった。「朝のミーティングの時、工藤(外野守備走塁)コーチにスタメンで行くと言われましたが、7番かなと思っていた。練習中に(スタメンが書いてある)ボードを見たら1番になっていて、『やべぇ』とビックリしました」。プレーボールがかかればすぐさまスイッチが入った。

 

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