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【政治】承継の儀 女性皇族出席せず 女性閣僚は参列
天皇陛下が三種の神器の一部などを引き継ぐ「剣璽等承継の儀」に出席される皇族は成年男性に限られ、女性皇族や秋篠宮家の長男悠仁さまは同席者に含まれなかった。皇位継承は男系男子に限定するとした皇室典範の規定を重視し、皇嗣(こうし)秋篠宮さまと常陸宮さまが出席。昭和から平成への代替わり時と同様に女性皇族の出席は見送った。 前回は皇族だけでなく全体でも女性の出席者はいなかったが、今回は片山さつき地方創生担当相が出席し、憲政史上初の女性参列者となった。 政府の検討段階では有識者らから異論が出たが、前例踏襲で押し切る格好となった。皇位継承をつつがなく進めることを最優先し、安倍晋三首相が否定的な「女性宮家」創設など皇族減少対策の議論につなげたくない思惑が働いたとみられる。皇室の伝統を尊重する保守派への配慮もあったようだ。 今回の皇位継承を巡っては、平成の代替わりから約三十年が経過したことを踏まえ「今の皇室には女性も多い。成年男性に限定するのはおかしい」(社民党の福島瑞穂副党首)などとして、時代の変化に応じた対応を求める意見が政界や専門家の間から出ていた。 しかし政府は「前例を覆して女性皇族を入れれば理由が問われる。女系天皇や女性宮家の論争を再燃させるきっかけをつくる必要はない」(官邸筋)として、国論を二分するような議論に発展することを警戒。最終的に前例踏襲へ落ち着いた。
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