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平成最後の年に挑んだキャノンボールに失敗した理由の事前言い訳を検証してみる

※この記事は前回の記事「平成最後の年に挑んだキャノンボールに失敗した理由をあらかじめ書いてみた」を基に書かれています。読まなくても何とかなるような構成で書きますので、興味があったらどうぞ。



去年のキャノンボール(大阪⇒東京23時間14分)達成に引き続き、
今回のGWは達成者がないTT/TRIバイクで挑んでみようと4月29日朝5時に大阪梅田新道を出発し再び東京を目指しました。














結果

















失敗しました!




と、あらかじめTT/TRIバイクを使用することにより下記の4パターンで負けることをあらかじめ予期して言い訳しておきましたが、本記事は、それの検討を行うものです。


前回の予想記事では下記の4つを取りあげました。



 ①踏みすぎて350Km付近金谷峠にて撃沈
 ②首が痛すぎてDNF 金谷峠
 ③内臓死亡により補給を受け付けなくなりDNF
 ④向かい風により全然間に合わず


総括すると310Kmしか走っていないのではっきりとは言えない部分が一部あるが、どうやら直接的な原因ではないのでは、ということです。そもそもこういう負け方をしないために書いた文章なので当然といえば当然ですが・・・

なお、直接的な原因は「310Km地点より先、夜通し雨に降られ続ける見通しとなったため」です。

これについては後ほど書こうと思います。


さて、それぞれを検討していこうと思います。



①踏みすぎて350Km付近金谷峠にて撃沈


ざっくり書くと「風向きが悪すぎて去年より進みが悪く、焦って踏みすぎて脚売り切れ」というシナリオです。



これは頭でわかっていればそうはならないと思いますが、ちゃんとできてたかどうか確認するためGarmin Connectの1Km毎データをエクセル上にマージして心拍パターンや平均心拍数、最大心拍数で比べてみました。


心拍分析

平均心拍数で言うと3違い、最大は1のみ、おそらくR23を使用したことにより少し交通がせわしなく踏まざるを得ない状況があったからの差ではあると思いますが・・・



よくわからないけど大差はないでしょう。

実際、開始早々70Km地点でカットパンクしたり、60Km地点で早々に尿意に襲われてトイレに飛び込みグロスが消し飛び焦りはしましたが、R23で5Kmの距離が削れることなど考えれば許容範囲だろうと落ち着いていました。





②首が痛すぎてDNF 金谷峠


この件については、まったく無かったといえばウソにはなりますが、300Km走った時点ではほとんど気にならなかったといいますか、300Kmを超えるころにはポジションが安定していくらでも行けそうな感じになりました。

首が痛くなる原因ですが、首そのものだけではなく、腕、胸、肩の筋肉のこわばりにあったりします。



ほぐしてやれば割と消えるので、信号待ちでこれらの胸板やわきの下の筋肉を指圧でほぐしたり、肩甲骨回りのストレッチを繰り返して押さえました。

また、この300Km区間、ハンドル荷重になりがちなベースバー(いわゆるブルホーンのブラケット)の使用率が低く済み、結果として腕や肩の疲れがたまりにくかったという点も首の痛みが出てこなかったもう一つの理由であると考えます。

公道での使用に疑問視がされるDHバー、できればこの話題は避けたかったのですが、これを避けるとこの話は何もできなくなってしまいます。個人的な使用ルールとしては「見通しが良く、見えないところの飛び出しが想定されないところ」に限定し、前方の車との車間などを十分に考慮することとしています。

大阪からの300Km区間については一本道で左右に施設のない区間がかなり多くあり、結果としてベースバー使用率が普段より低くなったと考えられます。

あと、TT/TRIバイクで首が痛くなるもう一つの理由は、前傾姿勢が強いこと。信号などを確認しようとすると首を上下させることとなり、首のトレーニングのような動きを強いられます。

信号の数、という観点においてもこの300Kmの区間は普段走っている地域より信号が少ないので、そういった動きが少なくて済んだことも首の痛みを発生させなかった要因であると考えます。




③内臓死亡により補給を受け付けなくなりDNF


同じTT/TRIバイクでロングライドをするニッチ層のガロアさんと話をしたときに、「400Kmで補給を受け付けなくなってくる」ということだったので、この点については不明です。



しかしながら、当方食欲が落ちるどころか、



うなぎの看板



ラーメン屋の看板



炭焼ハンバーグさわやかの看板




相変わらずの吉野家のオレンジの看板、



総じて僕の心を折に来た


わけで、補給食も20Km毎にもりもり食べていましたから、よくわかんないけどおそらく大丈夫だったんじゃないかなと思います。



しかし、これについては未体験ゾーンなので400Kmライドをやって検証するべきかと思いました。

あえて言うなら、左側の歯、恥ずかしながら虫歯の治療中で仮のセメントが入っていて補給が食べにくかったのはつらかったです。



④向かい風により全然間に合わず


まず、今回風向きはどうであったかを見てみる前に、達成時(ロードバイク)の風向きを見てみようと思います。
達成時

んまぁ、よくはないけど悪くはない感じですね。



さて、今回の場合はどうだったかですが、こちら。
今回


ハッキリ言って最悪でしたよ\(^o^)/

で、今回のグロスアベレージを比較したグラフを作成してみました。

グロス解析


ほら、向かい風だと全然グロスアベレージでないじゃないか!!!



と、一見そう思えます。


しかしながら、グラフの中にちりばめられた「トイレ・パンク」の文字をご覧ください。
※なお、黒文字が今回のイベント赤文字が達成時のイベントです。

実は70Km毎に尿意に耐えられずトイレに駆け込んでいますし、細かいアルミ片がタイヤに刺さってパンク修理をしています。

これらを細かく拾うと下記のような感じになります。

・70Kmのトイレで0.4Km/h
・78Kmのパンクで2.2Km/h
・157Kmのトイレで0.4Km/h
・263Kmの雨避難で0.3Km/h

一方、達成時は200Km過ぎるまで一切休憩を取らなかったのでそういったロスはありません。つまり、こういった要素を排除する必要があります。そうするとどうでしょうか。

ログからこれらにかかったであろう時間を排除したグラフが下記になります。

補正グロス解析

確かに正面から強風を受けた岡崎-浜松の区間でグロスは激落ちしていますが、R23を選択したことや、前回旧道に行ってしまったところを亀山バイパスを選択することによりグロスそのものを高め、向かい風の影響は吸収されていました。今回のマシンがTRIバイクであったこともかなり向かい風に対する耐性を高めたと思います。


これによれば310Km時点での達成時と今回のグロス速度は共に24.1Kmです。しかも、この後は風が和らぐ予報でした。

現に、金谷峠の手前では風が和らいでおり、向かっているのに追い風かと勘違いを起こす程度。



・・・ということで、負けた直接の理由は雨だけど、大きな問題はパンクを除けば頻尿というものもあります。

次回は実走レポを交えて反省文を書いていこうと思います。

続く
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