糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの

04月30日の「今日のダーリン」

・おもしろいもんでさ、
 好きなものを好きなだけ(と言っても、
 そんなに大食するわけじゃなくてね)
 ふつうに好きなだけ食べると、体重が増えるんだよね。
 運動しないからカロリーを消費できないのか、
 筋肉が足りなくて基礎的な代謝量が小さいのか。
 そこらへんはわからないんだけど、
 「おいしい」とちゃんと感じて、そうだなぁ
 定食屋のごはんを朝昼晩と三度食べていたら、
 絶対にふとると思うよ。
 もうこれ以上食べると「まずくなる」というような、
 脳がそういう切り替えをしてくれたらいいのにね。
 人間って、昔の、カロリーが足りない時代に、
 「食べられるときに、しっかり食べて蓄えよう」として
 「食べ過ぎ上等!」になっちゃったんだろうね。

 ここからは、ただの直感なんだけどね。
 情報ってものも、ふつうに取り入れてると、
 肥満になるというか、材料過多になるんじゃないかなぁ。
 「情報を取り過ぎてる」とか、よく問題にもしてるけど、
 食についての定食屋のごはんくらいの感覚で、
 「ふつうに入れてる」というのが実は多すぎだとかね。
 たくさん情報を持ってると、
 じぶんの価値が上がるようなこともあるらしいから、
 積極的に蓄積している情報って、みんなそれぞれに、
 けっこういっぱいあると思うんだよね。
 でも、結局、重箱の隅を突付くみたいなことには
 役に立ったとしても、もっと大事なことの
 じゃまになったりする場合だって多いんじゃないかなぁ。
 迷わされて対策のコストが高くなるばかりだとか、
 実行するにもブレーキかけながらアクセル踏むとか、
 そんな状態になってること、よくありそうだよね。
 これも、「もういいよ」と脳が言ってくれるといいね。 
 「もういいよ機能」、けっこういい仕事しそうだよ。
 情報いっぱい持ってます合戦は、人を疲れさせるし、
 生きのいい仕事のじゃまになることが多いからね。

 とかいう話をしつつ、ぼくの連休、食べ過ぎそうだなぁ。
 「少食でたのしく」っていうの、無理そうだもんねー。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
ちょうどいい、ってのは、なかなかわからないものだよね。