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主にプログラミング関係のメモに使うかもしれないしそうでないかもしれない

国家公務員試験総合職受験日記 二次試験 -- 人物試験・政策課題討議試験編

さてさて、それでは改めて本編の続き。ここから先は面接の話が中心になり僕個人に関する内容が増えてくるので、大筋は外さないようにところどころフェイクやぼかしを入れながら書きます。ご了承を。


二次記述が終わると国家公務員試験自体はいよいよ人物・政策課題討議試験を残すのみ。平成25年度の院卒の人物試験日程は6/5〜6/14だが、以前の記事に書いたとおり記述試験の数日後にメールで届く「二次試験通知書」で通知された僕の試験日は6/7だった。工学は早いのかな?

当日まで

いつからだったか忘れたけど、面接カードというものが人事院のサイトからダウンロードできるようになる。要は公務員試験版エントリーシートで、人物試験(面接)はほぼ当日提出したこの面接カードの内容に沿って行われる。なので面接までにやることといえば、もっぱらこの面接カードを埋めて、その内容に関する想定質問に対して答えを考えておくことになると思う。

面接カードの内容は、

  1. 学業や職務において力を入れたこと(理系なら研究について書くのが普通だろう)
  2. 社会的活動や学生生活において力をry(バイトとかサークルとか)
  3. 日常生活その他においry(趣味・資格・興味のある時事ネタとか)
  4. 志望動機

となっている。記入欄の大きさは④は200字ぐらい、それ以外は100字ぐらいと少ないので、あまり深く書かずにいろんな内容を入れて質問を誘うのがセオリーっぽい。人物試験では過去の行動・経験を重視するコンピテンシー評価とかいうシステムが導入されているらしく、面接カードのそれぞれの内容について「どういうことに取り組んだのか」「なぜそれに取り組んだのか」「どんな困難に出会い、どう対処したか」「どんな成果が得られたか」とかそういう質問がメインになるんだとか。なのでそのあたりの質問にちゃんと答えられるように、Evernote(複数の端末間で同期できる・タグつけて分類できる・Webページとか画像とかなんでも扱えるので便利)に想定質問&回答集を作ったりしてた。あとは、大学のほうで予備校の人を招いて官庁訪問対策講座とか模擬面接とかやってたので参加した。公務員試験に関する情報はだいたいネットかそういう大学のイベントから仕入れた。

政策課題討議試験については、去年が初めての実施?だったこともあり全然情報が見つからなかったので対策のしようがなかった。そこで、このエントリでは来年以降の参考になるようできるだけ詳細に書いていこうと思う(当日タイミングの問題で政策討議についてのメモを残せなかったからちょっとうろ覚えだけど……)。

当日

以下の内容は平成25年度の僕の会場の場合なので、細かい部分が違っていてもあしからず。

今回の会場は大学ではなく某庁舎で、また電車で1時間ぐらい。9時開始とだけ教えられてたので20分前ぐらいに会場入りしたらわりと早い方だった。庁舎に入ると広い部屋に通されて、自分のグループ(A〜F)と番号(1〜6)が教えられ対応する座席に座って待機。人物試験は各グループごとに決められた部屋で番号順に受けさせられ、討議試験もこのグループで行なうことになる。最終的に僕のグループは4人しか集まらなかったんだけど普通に6人のグループもあったので、多少欠席者が出ても調整は行わないらしい。9時過ぎになると説明と諸注意が行われ、ここで初めて試験は人物→討議の順番で行われることを知る。

人物試験

9時半ぐらいになるとグループごとに面接を行う部屋の前に案内される。そして番号順に部屋に入って面接を受け、順番待ちの人は部屋の前で待機(順番が後ろの方の人は大会議室に戻っててもいいと言われてた)。

さて面接の模様。部屋でのポジションはこんな感じで、3人の試験官が奥の長机に構えている。自分はその前の椅子に座る。

B A C
[〓〓〓]

  自分

前述の講座で教えられたところによると、真ん中のAさんは人事院の人、左右のB,Cさんはその他の省庁の人(どの省なのかはわからない)らしい。僕が受けた質問はだいたいこんな感じ。
(ここからAさん)

  • 研究について
    • 具体的にどんなことをやってるのか教えて。
    • 研究テーマを選んだきっかけは?
    • 研究の最終的な目標はある?今はその中でどれぐらいの段階?
    • 研究室の規模は?
    • 研究室でのあなたの立ち位置は?
    • 研究室のメンバーからどんな評価を受けていると思うか?
      • こういう他人からの評価はけっこう聞かれやすいらしい。模擬面接でも聞かれた。
  • 志望動機について
    • 総合職を受験したのはなぜ?
    • 志望官庁それぞれについて、自分が大学でやってきたことを活かして何ができるか?
  • その他
    • 自分の弱みは何かあるか?
      • これも模擬面接でも聞かれた。長所短所は両方用意しといたほうがよさそう。
    • それが原因で困ったエピソードはあるか?

(ここからBさん)

  • 社会的活動・学生生活について(僕は塾のバイトを長期間・複数やってたのでそのことを書いた)
    • 合計何人ぐらいの生徒を教えた?
    • 苦労したことは?どうやって対処した?結果はよくなった?

(ここからCさん)

  • 日常生活その他について(僕は趣味いくつか、TOEICの点、興味のある時事ネタについて箇条書きしてた)
    • TOEICはどんな勉強をした?
    • 趣味それぞれについて説明して。研究室の仲間とやってるの?
    • 趣味はずっと続けるつもり?理由は?
    • 時事ネタについて、それに興味を持ったのはなぜか?

以上。Aさんが面接カードの①④担当、Bさんが②担当、Cさんが③担当っぽい。そこまで突飛な質問はなかったので、無難にこなせたんじゃないかな。

大卒は討議試験がないので終わったら即帰れるらしいが、院卒はそういうわけにはいかないので面接後は最初の大会議室に帰ってひたすら待機。通信機器の使用が禁止されていて暇だったので、僕はひたすらこのブログ用に面接の内容をメモに起こしてた。確か11時半過ぎにすべてのグループの面接が終わって、12時過ぎぐらいから政策討議試験開始。ここからの内容はメモとってなくて不正確なので細かい部分は参考程度でお願いします。

政策課題討議試験

人物試験が終わり全員が揃った状態の大会議室で、課題が書かれた冊子が配られる。まず25分でこの冊子の内容に目を通し、A4用紙1枚(表のみ)に形式自由で自分の考えをまとめさせられた。冊子の最初には問題設定とそれに関するA・B2つの対立する政策、そして後ろの資料を元に自分が支持する政策を選択し根拠を用紙にまとめ、それに基づいて討議を行なってもらうみたいな説明事項が書いてある。その後ろに載っている資料は日本語・英語の文章がそれぞれA4に1ページぐらいと、表が2つ。問題冊子だのレジュメだのは最終的に全部回収される。

今回のテーマは「今後の日本のODAへの予算配分について、(A)アジア地域に集中させるべきか(B)そうせざるべきか」というもの。当然ド専門外なので一般常識と資料をフル活用してがんばることになる。英語の文章が専門外であることを抜きにしてもかなり読みにくくて、半分ぐらいしか意味がわからなかった。英文の読解に時間がかかったこともあって25分は短く、レジュメは何の工夫もない箇条書きで6割ぐらいを埋めるのが精一杯だった。

レジュメ作成が終わると冊子とレジュメが回収されてまたしばらく待たされ、その後グループごとに討議を行う部屋に通される。部屋の真ん中には三角形に長机が組んであって、そのまわりを試験官席がぐるっと囲っていた。受験者は長机に2人ずつ(うちは4人だったから2・1・1だったけど)座って討論を行い、それをまわりの試験官が見ているという形。討議の流れは、まず全員分のレジュメを印刷したものが配られるので目を通す(5分?)→自分の考えを発表する(3分?)→討論し意見をまとめる(30分)→最終的な自分の考えを発表する準備(5分?)→最終発表(2分?)という感じだった。時間はよく覚えてないので適当。

僕のグループでは、レジュメに目を通すと支持する主張が見事に僕1人vs他の3人になっていて、気づいた瞬間冷や汗が出た。とはいえ僕も意見自体はあまり迷わず決めていたし、僕が折れると議論が終了してしまうので積極的に相手側に質問を投げたりして3対1で奮闘する。最終的には完全論破されることはなく、かといって反対意見側をやり込めることもなく最終発表はお互い最初の意見のまま相手側の意見を多少取り入れてお茶を濁すという形で終了。これ一体どう評価するんだ……。こうして政策課題討議試験が終わった後は特になにもなく、そのまま解散を言い渡されて終了。


……と、総合職試験自体はこれにて全て終わり。受かってればラスボス官庁訪問との決戦である。合格発表は6/24、官庁訪問開始の2日前。ほんとにこのスケジュールはもうちょいなんとかならないのだろうか……結果が気になって官庁訪問対策に身が入らないし、発表後はすぐに東京行かないといけないし。

結果

6/24にWebで最終合格者の受験番号が発表され、合格者には席次と自分の得点が書かれた合格通知書が送付される。僕のところには24日の夕方ぐらいに届いて、席次は上位3割ぐらいと思ったよりよかった。点数計算サイトで去年のレート使って計算してみると、記述は一次二次両方6割ちょいと仮定すると人物・政策のどっちかでB取れてたっぽい。

工学区分の最終合格者数はこんな感じみたい。

申込 一次合格 最終合格 採用予定
大卒 H24 1919 334 186 75
H25 1870 628 334 110
院卒 H24 789 177 91 45
H25 764 276 147 60

(参考:国家公務員採用試験の実施結果,試験情報・採用情報)

なんでや!阪神関係ないやろ!


結果を先に言ってしまったからアレだけど、次はいよいよ最終関門の官庁訪問編。ここからが本当の地獄だ……