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この作品 「「俺こそが長義が打った本歌、山姥切。」」 は「小田原組」「にっかり青江/へし切長谷部/大和守安定」等のタグがつけられた作品です。

俺だけは、それを名乗り続けよう。本歌と話ができない国広の話。❀❀❀※前作(nov...

蛟龍

「俺こそが長義が打った本歌、山姥切。」

蛟龍

2018年12月29日 00:07
俺だけは、それを名乗り続けよう。

本歌と話ができない国広の話。

❀❀❀

※前作(novel/10407693)の本丸の話ではございませんが、多分世界線と考察は繋がってます。それを前提として、みたいな感じでこの話ができました。今回は、極まんばと山姥切の話。
・色々と特殊設定ありです。原作ゲームにない設定が山ほど出てきます。何でも許せる人向け!!
・前回と同じく、いやそれ以上に自己解釈考察捏造願望の大爆発です。私得でしかない。
・前回は本刃たちにはどうしようもない周囲の環境に依る拗れ方って感じでしたが、今回はどちらかというと本刃たちの言動について。
・審神者がちょこちょこ出てきます。
・全然儚くない山姥切。むしろめっちゃ強いし元気。
・諸事情によりまんば極の方がちょっと不安定。
・山姥切国広極についての自己解釈。
・一部刀剣男士の極の内容も含みます。
・タグはもうどこから書いていいか分からんくなった。書いてても出番ちょっとだったりするので注意です。
・史実とかよく分からぬのでふんわり雰囲気でお読みください。
・テンションとか口調とかキャラとかだいぶ色々様子がおかしいです。こまかいことは気にするな!

総括すると、山姥切という刀剣男士への自己解釈と、極まんばと山姥切の関係性を私が考えるとこうなります、な感じです。山姥切への愛と夢と情熱と、この二振りについてずっと思ってたことを詰め込みました。読んでて無理だわ~となった方、解釈違いにマガマガする気配を察知した方は、その場で速やかにブラウザバックお願いします。読後の批判はご遠慮下さい。あくまで現時点での私の中の彼らです。

ぶっちゃけ山姥切の国広への言動って最初で究極のデレ見せつけてること考えると全部尊みになるし、彼が抱えるのもぶつけるのも吐き出すのも、怒りであって怨みじゃないところが最高に好きです。
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

❀❀❀

「俺は、俺の写しと、話もできなかったなあ」

そう言った彼の声を、その場に居た全員が忘れないだろう。
うっかり酔い潰されて真っ赤に微睡みながら、穏やかな顔で。まるで寝言のような呟きは、不思議と宴会の喧騒をするりと抜けてソハヤの耳に届いた。きっと隣に居た兄弟にも、明日の出陣に備えて早くに退室した刀を除いた、全ての仲間たちにも。その囁くような声音に込められた情を、誰にも測ることはできなかった。
彼に膝を貸していた、彼に似た涼やかな髪を垂らす僧侶の刀は、そっとその頭を撫でていた。まるで慈しむように、何度も、何度も。

それを知っているから、この本丸の皆はきっと、少し彼に優しいのだろう。
 
 
幕間 一
 
 
さて、当面の方針は定まった。準備もできたところで、そろそろ行ってくるかな。

うん?やけに落ち着いているって?いや、取り乱しても何も解決しないだろう。これしか方法がないんだし、慌てても仕方がない。

ああ、そのあたりはきっちり頼むよ。そうだな、こういうのは加州清光や次郎太刀なんかが得意だろう?乱藤四郎もかな。そのあたりにも少し協力してもらうことになりそうだ。全く以て気に食わないけど、仕方ない。こうするしかなかったのだから。

ここで虚偽を申告する方が事態が悪化するから言うけど、本音を言うとね、こう見えて、結構無理してるんだよ。涼しい顔してるように見えるかもしれないけれど、正直かなり堪えてる。騙しだまし現状を維持してるようなものさ。だからこそ冷静になって、できることを確実にしなければね。

……不思議そうな顔をしているね。
非常に不本意だが言いたいことは分かる。でも、今はそれは胸の内に仕舞っておいてくれないかな。
こればかりは、仕方がない。仕方がないんだよ。例えあれが何を言っても、どう変わっても、何を選んでも、俺はこうする。するしかない。選択肢なんてないんだよ。それをあれが分かってないのが心底腹立たしいけれど。まあ、分かってもらいたくもないけれどね。せめて自分のことくらいは把握してもらいたいものだよ。本当に、好き勝手するよ、こいつは。

さて、これ以上は無駄な問答だ。行ってくる。……ふふ。指揮官がそんな顔をするものじゃないよ。
でも、その寄せてくれる心は、ありがたく貰っておくよ。

その想いこそが、俺たちになったのだから。
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