アナザーアギト(仮面ライダージオウ)(削除予定)

登録日:2019/04/28 Sun 15:28:26
更新日:2019/04/29 Mon 11:24:11NEW!
所要時間:約 5 分で読めます





「アギトは一人ではない……」


アナザーアギトとは、『仮面ライダーアギト』に登場する仮面ライダーの一人……ではなく、『仮面ライダージオウ』に登場する怪人「アナザーライダー」の1体。

身長:195.0cm
体重:95.0kg
特色/力:噛みつきによる人間のアナザーアギト化/各種武器の召喚
変身者:不明
契約したタイムジャッカー:スウォルツ
モチーフ:仮面ライダーアギトアナザーアギト
登場話:第31話、第32話
※身長・体重は、仮面ライダーアギト グランドフォームと全く同じ。


概要

第31話、第32話に登場したアナザーライダー。
変身者は不明。
仮面ライダーアギトの力を宿す「アナザーアギトウォッチ」を埋め込まれて変身しており、なぜかG3ユニットの装着者のみを執拗に襲撃していた。

スウォルツ津上翔一の持つ仮面ライダーアギトの力を、ソウゴ達よりも先に手に入れるためのコマとして作り出した存在であり、恐らく強引にアナザーアギトに変貌させたと思われる。
そのためか、変身者の意識のようなものは見受けられず、スウォルツらタイムジャッカーの傀儡同然の扱いであり、本人の背景事情は全く不明。

また、アナザーライダーでは珍しく、オーマジオウの対立候補としてではなく純粋な手駒としての登場である(アナザーブレイド以降の2019年製アナザーライダーは特にそれが顕著)。

容姿

他のアナザーライダーの例に漏れず怪人じみた姿をしているが、そのフォルムは翔一のアギトよりもむしろ、『アギト』における4号ライダーとしてのアナザーアギトに酷似している。
しかし、本家の方とは明らかに異なる部分があり、
  • 胸部に「AGITΩ(アギト)」「2019」と刻まれている。
  • 複眼内に瞳の造形がある。
  • 頭部が若干縦長の形状となっている。
  • クラッシャーが常に開いており、不気味な笑みを浮かべているような顔になっている。
  • クロスホーンのサイズが本家より大きく形状も異なる。
  • 頭部側面に菱形の突起が付いている。
  • アンクポイントに当たる部分が赤く光っている。
  • 身長・体重はアナザーアギトではなく、仮面ライダーアギトと同じ。
等の特徴が見られる。
あくまでも「仮面ライダーアギトのアナザーライダー」である、ということらしい。

能力

固有の能力は二つで、一つは人間に噛みつくことでその人間をアナザーアギト化する、というもの。
『アギト』の背景上、人類は全てアギトとなり得る可能性を持っており、それを強制的に引きずり出した上でアナザーライダーの特性を付与することで増殖する様子。

増殖個体も自意識のようなものは感じられず、本能的に動くものに襲い掛かる。
戦闘力もオリジナルの個体より幾分劣る程度で、G3の攻撃程度ではびくともせず、ジオウⅡやゲイツリバイブの攻撃もある程度なら弾くなど防御力も高い。
アナザーウォッチを持たない増殖個体の撃破についてはアギトの力は必要なく、変身解除に追い込めば元の人間の姿に戻る。

増殖のスピードは極めて速く、増殖した個体が更にねずみ算式に増殖を繰り返した結果、劇中では100人以上のとんでもない数に膨れ上がっていた。
これは、外見モデルである木野の「アギトは俺一人でいい」という言葉へのアンチテーゼであると同時に、『アギト』最終盤で言及されていた「人類のアギトへの進化」「人類とアギトの対立」という懸念を現実にしたものともなっている。

見た目こそ木野のアナザーアギトに酷似しているが、その在り方や出自は全くの逆であり、ひいてはギルスやG3とも反対となっている。
そういう意味でも「仮面ライダーアギトのアナザーライダー」ということなのだろう。

アナザーライダーの例に漏れずフォームチェンジはできないが、代わりにフレイムセイバーやストームハルバード、シャイニングカリバーに似た形状の武器を召喚して戦闘に用いることができる。ただ、シャイニングカリバーに似た武器は公式サイトの画像のみで劇中未使用。

歴史改変の影響

スウォルツはそもそも翔一の力を奪い取る布石としてアナザーアギトを生み出したため、歴史改変は起きていない。
ただ、アナザーアギトウォッチを作るためのアギトの力をどこから手に入れて来たのかは不明。

『アギト』の物語が健在であるため、「本物のアナザーアギト」である木野薫は故人のままで、残念ながら共演はならなかった。


劇中での活躍

第31話「2019:めざめろ、そのアギト!」

ソウゴ達にライドウォッチをこれ以上渡すまいとするスウォルツが、手始めにアギトの力を手に入れるべく生み出した。

冒頭ではオリジナル個体が警察の演習場に現れ、G3ユニットを片っ端から襲撃するという事件を起こしていた。
ニュースを聞いて、ツクヨミが「警察のいる場所に自分から現れる」という推測を立てたため、これに従いソウゴ達が近場の演習場に駆け付けたところ、案の定オリジナル個体が出現。

だが、迎撃するジオウやゲイツを完全に無視して執拗にG3を攻撃、装着者のうち2人をアナザーアギト化させた。
さらにその勢いでツクヨミにも襲い掛かるが、無意識に彼女が発動した時間停止によって止められ失敗、そのまま遁走した。

その後もG3を襲っては増殖しており、ソウゴらが増殖個体と交戦。
一方でオリジナル個体はツクヨミの力に興味を持ったスウォルツによって刺客として差し向けられるが、そこに真魚の連絡を受けて帰国した翔一が乱入、アギトに変身して迎撃する。
本来のターゲットを見つけたスウォルツによって、ジオウトリニティに撃破された1体を除く全ての増殖個体が集まりアギトを襲い始めた。

第32話「2019:アンノウンなキオク」

廃工場の中にアギトを追い込んで数で攻め立てるが、フォームチェンジを駆使して立ち回るアギトに増殖個体が次々と撃破されていく。
しかし、オーラによってツクヨミが人質に取られたことで動けなくなり、ウールが翔一から力を奪いアギトライドウォッチを生成。それを埋め込まれたオリジナル個体は何とグランドフォームの姿に変貌、そのままウールに連れられて撤退していった。*1

これ以後は胸のワイズマンモノリスを発光させることで増殖個体を生み出しており、ソウゴ達が対応に出てきた時には恐ろしい規模に膨れ上がっていた。
ゲイツリバイブ疾風とウォズ・フューチャーリングシノビによって増殖個体が殲滅されていくも一向に数が減らず、押される一方の中でG3を装着した翔一が登場。
こちらはすぐに圧倒したものの、彼が作り出した隙を狙われたオリジナル個体がジオウⅡの猛攻を受けてアギトウォッチを排出、それを起動したことで力を取り戻した翔一はアギト・トリニティフォームに変身。
原典における処刑用BGMこと「BELIEVE YOURSELF」が流れる中、ジオウトリニティとの連携によって増殖個体が一気に減らされ、最後は2体のトリニティによるダブルライダーキックを受けて敗北、オリジナルも含めて全て殲滅された。


余談

  • 第30話後の予告では、増殖個体の中にバッタヤミーが混じっていた(本放送では一瞬後姿が登場している)。増殖演出のためにスーツを代用したものと思われ、32話では他にイナゴ怪人、カマキリヤミー、兵隊アリアマゾンが確認されている(こちらは31話のバッタヤミーと違って、アナザーアギトっぽいデザインが付与されている)。

  • 「アギトの力を持つ者が人間をアギトに変えていく」というプロセスはあかつき号事件の縮図ともいえる。アギトのライダー達が「仮面ライダーである者」「仮面ライダーになってしまった者」「仮面ライダーになろうとする者」「仮面ライダーであろうとする者」であれば、このアナザーアギトはさしずめ「仮面ライダーにされてしまった者」だろうか。

  • 噛み付いた者を異形の姿に変貌させてパンデミックしていくという辺り、『仮面ライダーアマゾンズ』のアマゾンを時間帯に合わせてマイルドにしたような演出とも見られる部分もある。ソウゴが「アギオメガ」と間違えたのも、見方によってはアマゾンオメガを意識していた可能性も…

  • アギトの戦ったアンノウンは、アギトがライダーキックの動作に入ってから向かって来るパターンが多く、そのオマージュなのかこのアナザーアギトもダブルライダーキックの動作に対して自ら突撃している。が、周りに増殖個体がひしめいていたためそれらを必死でかき分けて当たりに行くという何ともシュールな絵が出来上がっていた。
    該当シーンでは原典のエンディング「BELIEVE YOURSELF」が流れていたため、「神演出にテンション上がり過ぎたファン」とネタにされることも。





追記・修正は、タイムジャッカーと契約してアナザーアギトになってからお願いします。

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