2019年4月25日(木) いよいよ今週末に香港での大レースを控えるウインブライト。先週末20日(土)の夜に成田空港から出国し、21日(日)早朝には無事に香港・シャティン競馬場に到着しています。 翌日22日(月)から角馬場、オールウェザーコースで乗り込みを開始し、23日(火)には松岡騎手が跨り、角馬場から芝コースでキャンターを乗られていました。 昨日24日(水)は、松岡騎手が騎乗し、日本馬4頭の中で最後に1頭で芝コースに入ると、6Fからピッチが上がります。馬場の外目を回り、最後だけ軽く仕掛けられてゴールしています。時計は6F76秒5、4F48秒0、2F21秒7でした。 松岡騎手は「もうそこまでやる必要はないとも思いましたが、先週が暗い中だったので少し遅くなったのと、この後は滞在競馬で輸送もないことから、ラストは若干負荷を強めました。勝つための追い切りをさせていただきました。芝が硬い分、かなり速い時計が出ていましたが、それでもやり過ぎてはいませんし、いい追い切りができたと思います。美浦にいる時と大きく変わった様子はありませんし、いい状態をキープできています」と状態を伝えていました。 続けて、「馬場がかなり硬く、速いタイムが出そうな気がします。例年、勝ち時計はそこまで速くはないのですが、この馬場ならいつもより速い時計になりそうですね。それでも、中山記念で速いタイムにも対応はできましたし、ブライトにとって決してそれがマイナスになることはありません。あとは馬場の内側が良かったので、そうなると内枠が欲しいですね。中山記念の時のようにインを追走して、最後は外に出すという競馬をイメージしています。ブライトとはずっとコンビを組んできて一緒に成長させてもらいましたし、なんとかGIの勲章を獲らせてあげたいと思っています。頑張ってきます」と力強く締めくくっていました。 そして本日25日(木)は引き運動を消化しており、明日26日(金)、明後日27日(土)は現地のオールウェザーコースで軽めのキャンター調整を行う予定です。 なお、本日には正式に28日(日)香港8R「クイーンエリザベスII世カップ・GI」芝2000mに松岡騎手で出走が確定し、馬番は4番、ゲート番は1番に決まっています。発走時間は日本時間で17時40分、現地時間で16時40分です。 畠山吉調教師は「自分がくじを引かせていただきましたが、希望通りの最内枠に決まり、ホッとしています。内側が馬場がいいのもありますが、このコースの2000mはスタートしてすぐにコーナーになるので、なるべく内側がいいと思っていたんです。最高の枠が当たって良かったです」と笑顔で枠順を報告していました。 続けて、「松岡も話していたように馬場がかなり硬いですし、芝を見ても根付きが良く、多少の雨でも馬場は悪くなりそうにありません。当日は速いタイムの決着になるかもしれませんが、それでもブライトは対応してくれると思います。馬体重は着いてからは485キロ前後を行ったり来たりしていますが、この後は輸送もありませんので、ここから少し増えるかもしれません。いずれにせよ、無事に輸送はこなし、こちらでもカイバはしっかり食べているので、大幅に馬体が減る心配はありません」と馬体の説明もしていました。 最後に「あとはこの暑さでしょう。自分は昨日夕方6時くらいに外に出て歩いてみたのですが、その時間でも汗びっしょりになるほどだったんです。昼間はもっと厳しい暑さですし、とにかく蒸し暑さもあり、実際の気温以上に体感温度は高いです。他の陣営に聞いても、『今年はとりわけ暑い』と、みんな話しています。今のところブライトは発汗が多すぎたり、ぐったりした様子はないですが、当日まで気を付けて調整していきます。このような海外へチャレンジできる馬は滅多に出ることはないですし、こうしていい状態で現地へ来れたのも何よりです。あとは本番で最高の結果を出せればと思っています」と期待も語っていました。 |