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【ドラニュース】

7回痛恨…先頭歩かせ悔やむ田島 11安打も生かせず、竜5割再出発

2019年4月29日 紙面から

中日-阪神 7回表1死二、三塁、糸井(左)に勝ち越しの2点二塁打を浴びる田島=ナゴヤドームで(黒田淳一撮影)

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 中日は28日の阪神戦(ナゴヤドーム)、同点の7回に救援の田島慎二投手(29)が四球からピンチを招き、糸井に痛打を浴びて敗戦。打線も2桁安打を十分生かせず、1日で勝率5割に戻った。不整脈の疑いが出た笠原は抹消。12連戦はまだ2試合終わったところ。与田竜の真価が試されている。今が踏ん張り時だ。

 ビシエドが横っ跳びし、懸命に腕を伸ばした。ただ、白星が手からこぼれ落ちるように、白球もグラブからこぼれていった。どっちに転ぶか分からなかった同点の7回。痛恨の2点適時二塁打にスタンドはため息に包まれ、田島は肩を落とした。

 試合後、与田監督は「少し登板間隔は空いたけど、このところ非常にいい状態で投げているのが続いていた。同点で当然、慎重に入る。どんな場面でも簡単ではないけど、今日はその辺りがうまくいかなかった」と口にした。自信を持って投入した右腕。ただ誰もが難しいという代わりばなに、ひずみが生じた。

 6回を終えてスコアは2-2。7回から先発の柳に代えて継投に入った。1点も与えられない展開で、8試合連続無失点中の田島にまずは先陣を託した。慎重を期すのは当然。ただ、先頭の代打・ナバーロを追い込みながら、歩かせたのがつまずきの始まりだった。

 近本には高めに浮いた球を左前打された。犠打で1死二、三塁とされ、打席には糸井。スプリットを一塁線へはじき返された。「四球もそうだし、もう1本続いてしまった。最初の2人を出したのがいけなかった」。田島は唇をかみしめた。最後まで諦めない姿勢で再び追い付こうと試みたが、阪神を上回る11安打を放った打線は好機にあと一本が出なかった。

 前日27日の阪神戦を不整脈の疑いで先発回避した笠原、代わって緊急先発し結果を残せなかった佐藤が抹消。小熊と山本を1軍昇格させた。12連戦に開幕投手を任せた左腕を欠きローテが苦しい上に、ブルペン陣にも余裕はない。指揮官は「もちろん戦い方は6連戦9連戦と違う」と口にしていたが、想定以上に厳しい戦いとなってしまった。

 

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