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【社会】個性認め合う社会に 多様性訴え渋谷で1万人行進
LGBTなど性的少数者が自分らしく生きる社会を目指すイベント「東京レインボープライド」のパレードが二十八日、東京・代々木公園周辺であった。初開催から二十五年になる今年は、過去最大の五十二団体、約一万人が参加。「ハッピープライド!」と声を掛け合い、渋谷駅前の繁華街など約二・五キロを練り歩いた。 「自分らしくいられる職場に」「みんなちがってみんないい」。さまざまな参加者が伝えたい言葉を書いたボードを持ったり、虹色の旗を掲げたりしながら笑顔で沿道に手を振った。 レズビアンという都内の専門学校生(19)は「おばあちゃんの世代にも理解が広まってほしい」と話す。トランスジェンダーの神奈川県の専門学校生(18)も「批判的な言葉とか、偏見が無くなってほしい」と願う。会社ぐるみで参加した千葉県我孫子市の会社員飯塚学さん(48)は「性だけでなく、お互いの個性を認め合えれば良いなと思う。沿道も温かい空気にあふれていて、日本も捨てたものじゃないと思った」と話した。 初めてパレードを見に来た千葉市の女性(49)は独身で介護離職中。「自分は異性愛者だが、独身だと『女性が好きなの?』と言われることもあり、差別も感じる。参加している皆さんは自分を解放していて、ハッピーな感じで良い」と楽しんでいた。 代々木公園では二十九日も午前十一時~午後六時、二百二十三の物販や飲食ブースが並ぶフェスティバルがある。 (神谷円香)
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