ZOZO、欧州とアメリカから撤退 「ゾゾスーツ」不評で
クリス・フォックス、テクノロジー記者
日本のアパレル通販サイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOは25日、欧州とアメリカから事業を撤退すると明らかにした。採寸スーツ「ゾゾスーツ」を使ったプライベートブランド(PB)製品が不調だった。
サイトを間もなく閉鎖する予定で、これに伴い16億円の特別損失を計上する。
この日発表された2019年3月期の連結純利益は、前年比21%減の159億円と、創業以来、初の減益だった。
ゾゾスーツは全身をぴったり覆うドット付きのスーツで、利用者はZOZOから送られてきたスーツを着てサイズを計測する。
しかし採寸結果は正確ではないとの批判が出たほか、スーツの発送費を回収することはできなかった。
ZOZOは昨年11月に、ゾゾスーツのプロジェクトを閉鎖する可能性があると述べていた。
ゾゾタウン出店ブランドと決裂
また、ゾゾタウンに出店しているファッションブランドとの交渉決裂も、減益につながった。
営業利益も21.5%減って257億円。一方、売上高は1184億円と20.3%増加した。
ZOZOは今年度は増益に転じる見込みだとしている。
欧州事業を展開していたZOZOジャーマニーのスザ・ブルガー最高経営責任者(CEO)は声明で、ZOZOでの仕事は「私とチームにとって楽しい旅だった」と語った。
「ZOZOのコンセプトに対する顧客やメディアの熱意と支援に、私たちは胸が一杯だった」