初鹿都議(当時)に、在日だと攻撃していた、都立大卒の無職の男が率いていたグループは、言っているだけで証拠になるものはなにひとつ示していません。最近訪朝したから朝鮮だという理屈で言っていただけでした、訪朝したら朝鮮人であるとすれば、金丸信氏も小泉純一郎氏も朝鮮人ということになります。

 

 証明責任を自分たちが負うことなく、何も証拠を出すことなく相手を在日認定するというネトウヨの得意技が、この時点で既に成立していたのです。自分たちは何も証拠を出す必要はない、書いてしまえばそれで相手を攻撃できる、在日であることを証明せよと言われたら、お前が日本人であることを先ず証明せよ、それが出来なければ在日だと言えばよい、といったネトウヨ特権を使っているのです。このあとのネトウヨは、20年近く前に成立していたネトウヨ特権を利用しているに過ぎません。

 

 地方議員の場合には地元に密着していますから、同級生がいたり親戚がいたりします、外国人であれば周辺の人たちから漏れて行くものですが、その人たちは、同級生や親戚からの情報ではなくて、北朝鮮を訪れた、北朝鮮の言い分に理解を示しているというネット情報のみで在日だとしていたようです。地元の情報を足で収集するのではなく、ネット情報だけで判断するところもネトウヨの特徴なのですが、すでにそれを実行しています。

 

 ひどい連中だとは思いましたが、これが社会のなかで大きな勢力を持つにいたるとは思っていませんでした。何しろパソコンが高価で、接続料も高いので、個人が買い物や遊び用に持つのは無理なものでした。当時、ネット上に店を出せば商品がどんどん売れると言われて、高い料金を払って店のホームページを作ったが全く売れない、といった声が小売業の人たちから上がっていました。当たり前の話で、法人や商売人だけがネットをやっていて、一般の消費者はやっていないのですから売れるはずがありません。

 

 ネットのなかでこれをやれば、地域カーストを飛び越えて、上から目線で地方議員も国会議員も罵ることができる立場になれるが、経済力の乏しいニートやフリーターにパソコンの購入は辛いから、そんなに大きな流れにはならないと思っていたのです。

 

 ところがあっという間にパソコンが安くなり、携帯電話からでもやれるようになって、みんながインターネットをやりだしました。新規にやりだした人たちが、ネトウヨのブログを見て、自分たちもこれを真似れば、地域カーストの最底辺にいても威張って国家を論じ、議員を上から目線で罵ることができる、良いものを見つけたとしてやりだして、爆発的にネトウヨの人口が増えましたが、やっている基本は20年近く前に、この人たちが確立していた特権的な立場を継承しているに過ぎないと考えています。

 

記事の内容に賛同された方はクリックしてください。
クリックは記事毎です、昨日の記事でクリックしたから今日はいらないというものではないので、よろしくご協力をお願いします。

 

コメント(8)