買い物に向かう途中

町のなかを鹿が歩いていた


大きな体と立派な角の

御伽噺に出てきそうな牡鹿が

交差点の向こうに立ち止まって

わたしのほうをじっと見ていた


...
 
 
誰かいる様な気がして ふすまを開けた

隣の部屋は誰もいない

更に隣の部屋のふすまを開けた

そして また隣の部屋へ 隣の部屋へ

どの部屋も 同じ様な部屋だ

誰が ...
ネコの集会で

首輪のある毛並みのきれいなネコが

「やさしい飼い主でうらやましいわ」と

首輪をもとの猫に返すと

ノラ猫に戻りました


首輪を手にしたもとの猫が

仲間 ...
わたしの腕時計が

消えてしまいました

いつも置いてある棚の上に

いなかったのです


壊れたら捨てられる

そう思っていたのか

出ていくときに

わたしの携帯電話 ...
自分しか
自分の声は出せない
自分しか
自分のことは歌えない
自分しか
自分の今日を生きられない
自分しか
自分の夢を叶えられない
自分しか
自分の日記は書けない
自分しか
自分 ...
暑くなりましたね

駐輪場にて声がした
それは幻聴ではなくて

知り合いではない
とおもうがどうだろう
わたしの記憶に自信はない
いまのところ
覚えがないことにしておこう

暑く ...
夜鷹は昼鷹に
改名しろと
脅される
鷹でもないのに
鷹と名乗るのを
やめろという

いいえ
神が付けたもうた
名前だから
おいそれと換えること
などできないと
夜鷹は嘆く
...
漂い波打つ
波打ち漂う

 響きの光の
 光の響きの

渦巻き潜る
潜り渦巻く

 光の響きの
 響きの光の

集まり造る
造り集まる

 響きの光の
 光の響きの
...
晴れた日に雨靴を
履きたい気持ちを
雨の日に思いきり
傘ささずぬれたり


開いてしまったら
また閉めればいいじゃない
ひとつしかないのファスナー
そう思い込む
のだった
...
我思う 君がいたから 我がいる
片想い 文字に嫌われて 清々だ

解かれゆく 長き夢見し マロンかな
君は何故 そこに詩が有ると答える

生きすぎて 都市伝説の君となり
認めろと わき立つ雲は 今はなく
商売は 明朗会計 曇りなく
買う側も ニコニコ払い 理由なく
日常は 静かに 備え 憂いなく
出番なし ふところがたな それがよし

信じる信じないは、あ ...
木卯の目、二つ付けたら生き卵
千日手、1001日目に結果出て
命がけ、ケツカットして脱兎かな
それからは結果賭しては禁じ手に

それでもね 近未来は 差しのべる
さいごのはなびらが
ついさっき
きのうにとけて
まっていたはずのひとも
つい に

はなびらになってちったか
なんて
たちあがるともう
ちゅーりっぷも
はなしょうぶも
なつへむか ...
「踏み間違いとか
 ながら運転とかを防ぐには
 マニュアル車限定免許しかないだろう」
「そうだな」

「文明というのは
 人間生活を良くしながら
 人間生活を破壊していくものさ
 飛行 ...
やっと落ち着けて
花のような音楽を聞きながら
水のようになっている

林のなかにいるよう
このやさしい音楽はアメリカ製
あたためられた草のにおいのような
音楽でもあるよ

ペンを ...
専制のコモンウェルスの総仕上げ 令の和の名の国王の御代  聞き覚えのあるメロディー

 削除できなった電話番号

 ワンタップで削除まで

 なんの迷いもなく操作していたのに

 できなかった

 未練ではない

 もしかしたら ...
「部屋」

「結構 きれい に し てる ん だ ね、 部屋」
「そう かな」
「あ、 音楽 掛け てよ。 何 が ある?」
「うーん、 バッハ の ピアノ とか」
「もっと う ...
私じゃないもう一人の私が
私が眠る頃を見計らって枕元に現れる

私じゃないもう一人の
私の顔色はいつもわるくて
薬の袋を手に持っている

私じゃないもう一人の私は
薬の袋から錠剤を取り ...
よく晴れた空
出かける時は晴れが多い
雨は殆ど降らない

君とのドライブは楽しい
話が尽きることはない

一緒に見る景色
一緒に感じる感動
すべてが宝物

同じ時間を感じながら
...
 明け方の応接間で一人、壁に漂う船を見ている。
 日常の埃にまみれた心に壁際のアロマが沁みこむ。
 軽めの葉巻と淹れ立ての珈琲。
 この部屋の壁一面にも時代の匂いが沁み込んでいる。

  ...
たくちゃんやアーくんはとても
綺麗なフォームでクロールするんだ

彼らのように泳ぎたいわけじゃない
水と愛撫し合う幸せを知りたいだけ

包帯が水を吸って絡みつく
誰もお前は認めない、とい ...
訪れる
時はじんわり
湧き出でる
そうして私は橙の
脳裡の懐かしい光に包まれ
生きている、生きている
くっきり浮き立つ輪郭と
物という物が発散する
確かな響きに包まれて
活きている、 ...
「転んだ人を笑わないで」

転んだ人を笑わないで。その人は心に深い傷を負って、絶望と悲しみに打ちひしがれ、それを誰にも言えずに苦しみ、食べることも眠ることもできなくなったのかもしれない。その人は良 ...
針に通すと
真っ直ぐに伸びる
一人分の道

玉結びしたら
輪っかを走る
二人分の道

横を見た時は
君にいて欲しい
虎がいます
胸の中に虎がいます
人喰い虎か、人良い虎か、人良い虎は寅さんかい

ほら、見なよ、あんな虎になりてぇんだ

けれどこいつは張り子の虎です
淋しがりやで強がりで
涙を飲み込み ...
床に投げ捨てて
乱雑なまま
続けることを諦めた楽しいこと

何も考えずただ言葉に変える
やりたいことだらけで
何もやりたくない

誰かの言葉
メディアで聞いた話
大好きで繰り返 ...
ここは題名のみで成立する詩を極めるスレ。一行詩は禁止です(「題名だけの詩」と「一行詩」の違いも考えさせられるスレ)。
一見して「詩」の題名らしくある必要は勿論ないので、論文の題名風でもよし、小説の題 ...
被害者になる想定は多くの人がしているのに

加害者になる想定をしている人は多くない

ハンドルを握って引かれる側の想定で走ってるのか
 
お酒からさめてきて
ベッドのなか
何を反芻
していたのかさえ
忘れてしまった
今日は寒く感じられる
(仕事着のまま
眠ればそうだね)

詩を書いているつもりが
詩に書かされて ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
忘れ物宵闇自由詩2*19/4/28 1:54
或る家で墨晶自由詩319/4/28 1:34
かわりばんこ宵闇自由詩019/4/28 1:25
駆け落ち自由詩019/4/28 0:47
自分しか菅井亮自由詩219/4/27 23:41
気化熱Seia自由詩119/4/27 21:51
夜鷹と怪物レタレタ19自由詩219/4/27 21:43
楽音宇宙(改訂)ひだかたけし自由詩219/4/27 21:29
待たない唐草フウ自由詩219/4/27 21:25
生きすぎて 都市伝説の君となりらどみ川柳1+*19/4/27 21:13
信じる信じないは、あなたしだい、か川柳019/4/27 20:57
それでもね 近未来は 差しのべる川柳019/4/27 20:31
弥生から皐月の仲程自由詩219/4/27 18:14
マニュアル車限定免許イオン自由詩019/4/27 18:09
花のような音楽と田中恭平自由詩619/4/27 15:27
改元吉岡孝次短歌019/4/27 13:28
着心佐白光自由詩119/4/27 11:49
部屋自由詩2*19/4/27 10:01
私じゃないもう一人の私がこたきひろし自由詩319/4/27 7:50
君とドライブ夏川ゆう自由詩119/4/27 5:24
我が世代メープルコー...自由詩119/4/27 4:37
ミイラ男は泳げない 〜さよなら、包帯〜帆場蔵人自由詩3*19/4/27 1:44
イキテイル(改訂)ひだかたけし自由詩419/4/27 0:38
クレード自由詩4*19/4/26 22:23
ミナト 螢自由詩019/4/26 20:56
憧れ帆場蔵人自由詩319/4/26 20:19
部屋三月雨自由詩119/4/26 20:08
題名だけのスレ12会議室19/4/26 20:06
ちょっと徘徊メガネ自由詩119/4/26 17:37
誕生日 #02田中恭平自由詩219/4/26 16:23

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加筆訂正:
赤い糸/[19/4/26 17:48]
「オリンピック」「雨にも、風にも」
赤い糸/[19/4/26 17:27]
「オリンピック」
休めメロス/[19/4/26 16:56]
「コスモス」「海の水」
0.07sec.