コラム

生まれ年から見るヒロイン像

ヒロイン&主人公の生まれ年 一覧表

朝ドラヒロイン&主人公の生まれ年を一覧表にまとめました。
※誕生月が不明な場合もあるため、生まれ年が前後している可能性があります。

生まれ年 主人公 タイトル
1849(嘉永2) 今井あさ 第93作「あさが来た」
1864(元治元) 野沢 文 第29作「ハイカラさん」
1876(明治9) 橘 りん 第36作「はね駒」
1885(明治18) 佐田正之助 第3作「あかつき」
1885(明治18) 浅尾はな 第6作「おはなはん」
1893(明治26) 安東はな 第90作「花子とアン」
1893(明治26) 藤岡てん 第97作「わろてんか」
1894(明治27) 加治山平七 第32作「ロマンス」
1894(明治27) 畠山幸吉 第44作「凜凜と」
1894(明治27) 亀山政春 第91作「マッサン」
1896(明治29) 亀山エリー 第91作「マッサン」
1897(明治30) 佐藤千夜子 第19作「いちばん星」
1900(明治33) 松浦ぎん 第20作「風見鶏」
1901(明治34) 谷村しん 第31作「おしん」
1902(明治35) 安江 第2作「あしたの風」
1902(明治35) 小野間真琴 第17作「雲のじゅうたん」
1903(明治36) 三谷かな子 第10作「虹」
1903(明治36) 林フミ子 第4作「うず潮」
1905(明治38) 直木良彦 第5作「たまゆら」
1905(明治38) 卯野め以子 第89作「ごちそうさん」
1906(明治39) 赤津文平 第33作「心はいつもラムネ色」
1907(明治40) 川村あぐり 第56作「あぐり」
1908(明治41) 大沢てい子 第21作「おていちゃん」
1910(明治43) 室伏有里 第7作「旅路」
1910(明治43) 古川かをる 第34作「澪つくし」
1911(明治44) 浦野みお 第30作「よーいドン」
1911(明治44) 北山蝶子 第38作「チョッちゃん」
1911(明治44) 早乙女翠 第39作「はっさい先生」
1912(大正元) 浜中あゆ 第24作「鮎のうた」
1913(大正2) 西城夏子 第25作「なっちゃんの写真館」
1913(大正2) 小原糸子 第85作「カーネーション」
1916(大正5) 川村ミヨ 第22作「わたしは海」
1918(大正7) 磯野マリ子 第23作「マー姉ちゃん」
1919(大正8) 島崎佳代 第26作「虹を織る」
1920(大正9) 有森桜子 第74作「純情きらり」
1920(大正9) 小橋常子 第94作「とと姉ちゃん」
1920(大正9) 今井福子 第99作「まんぷく」
1922(大正11) 須藤陽子 第84作「おひさま」
1923(大正12) 常盤 萌 第60作「すずらん」
1925(大正14) 麻理 第1作「娘と私」
1925(大正14) 田宮真紀 第12作「藍より青く」
1925(大正14) 竹田 悠 第37作「都の風」
1925(大正14) 氏家真知子 第46作「君の名は」
1925(大正14) 高倉春希 第52作「春よ、来い」
1926(大正15/昭和元) 坂東すみれ 第95作「べっぴんさん」
1926(大正15/昭和元) 桂木元子 第28作「本日も晴天なり」
1926(大正15/昭和元) 結城暢子 第40作「ノンちゃんの夢」
1928(昭和3) 花岡町子 第75作「芋たこなんきん」
1929(昭和4) 小野純子 第41作「純ちゃんの応援歌」
1929(昭和4) 下村梅子 第86作「梅ちゃん先生」
1930(昭和5) 小森千晶 第50作「かりん」
1932(昭和7) 飯田布美枝 第82作「ゲゲゲの女房」
1935(昭和10) 宮前鳩子 第14作「鳩子の海」
1937(昭和12) 奥原なつ 第100作「なつぞら」
1940(昭和15) 秋津和子 第43作「和っ子の金メダル」
1941(昭和16) 香原摂子 第8作「あしたこそ」
1943(昭和18) 沢井銀平 第35作「いちばん太鼓」
1946(昭和21) 谷田部みね子 第96作「ひよっこ」
1947(昭和22) 阿川麻子 第42作「青春家族」
1947(昭和22) 能田妙子 第45作「京、ふたり」
1949(昭和24) 神沢 泉 第57作「甘辛しゃん」
1949(昭和24) 岩田冬子 第69作「てるてる家族」
1950(昭和25) 小宮山信子 第9作「信子とおばあちゃん」
1950(昭和25) 加野繭子 第11作「繭子ひとり」
1952(昭和27) 山代玉子 第47作「おんなは度胸」
1953(昭和28) 佐々木志津 第13作「北の家族」
1953(昭和28) 佐々木美月 第63作「オードリー」
1956(昭和31) 松宮知子 第15作「水色の時」
1956(昭和31) 桜木香子 第18作「火の国に」
1957(昭和32) 殿村鮎子 第16作「おはようさん」
1960(昭和35) 宮本あすか 第61作「あすか」
1961(昭和36) 中里祐子 第27作「まんさくの花」
1962(昭和37) 水嶋 渚 第59作「やんちゃくれ」
1963(昭和38) 川嶋うらら 第58作「天うらら」
1964(昭和39) 朝倉悠希 第49作「ええにょぼ」
1966(昭和41) 野田香子・麗子 第55作「ふたりっ子」
1967(昭和42) 南田のぞみ 第54作「ひまわり」
1968(昭和43) 阿川 咲 第42作「青春家族」
1970(昭和45) 中村愛子 第45作「京、ふたり」
1971(昭和46) 楡野鈴愛 第98作「半分、青い。」
1972(昭和47) 藪沢ひらり 第48作「ひらり」
1972(昭和47) 古波蔵恵里 第64作「ちゅらさん」
1973(昭和48) 和田喜代美 第77作「ちりとてちん」
1973(昭和48) 桜井ぴあの 第51作「ぴあの」
1974(昭和49) 北山なずな 第62作「私の青空」
1974(昭和49) 山中木葉 第65作「ほんまもん」
1977(昭和52) 末永こころ 第68作「こころ」
1977(昭和52) 佐藤天花 第70作「天花」
1978(昭和53) 前田 汐 第53作「走らんか!」
1978(昭和53) 高原若葉 第71作「わかば」
1979(昭和54) エリザベス・さくら・松下 第66作「さくら」
1979(昭和54) 日高満天 第67作「まんてん」
1979(昭和54) 水野ハルカ 第73作「風のハルカ」
1980(昭和55) 木戸 優 第72作「ファイト」
1982(昭和57) 田島めぐみ・一条のぞみ 第79作「だんだん」
1982(昭和57) 浅倉夏美 第76作「どんど晴れ」
1983(昭和58) 浜本波美 第81作「ウェルかめ」
1983(昭和58) 津村 希 第92作「まれ」
1986(昭和61) 一本木瞳 第78作「瞳」
1987(昭和62) 玉木つばさ 第80作「つばさ」
1990(平成2) 狩野 純 第87作「純と愛」
1990(平成2) 村上あかり 第83作「てっぱん」
1991(平成3) 天野アキ 第88作「あまちゃん」

作品の舞台となった主な年代を一覧表にまとめた「舞台年表」はコチラ↓

最年長は「あさが来た」の今井あさ

100作の中で、最年長は第93作「あさが来た」の今井あさ(波瑠)。朝ドラでは初めて幕末から描かれ、話題になりました。男性がまげを切り落とすシーンがあったり、あさの衣装が和装から洋装へと移り変わっていく様子など、時代の変遷も色濃く描かれました。

明治生まれは26人

明治生まれのヒロイン&主人公は、26人。
初めて“女性の一代記”を描いた第6作「おはなはん」の浅尾はな(樫山文枝)や、日本のテレビドラマ史上、最も高い視聴率だった第31作「おしん」の谷村しん(田中裕子。幼少時代:小林綾子、中年・老年時代:乙羽信子)が明治生まれ。近年の作品には、第89作「ごちそうさん」の卯野め以子(杏)や、第97作「わろてんか」の藤岡てん(葵わかな)などもいます。
明治生まれのヒロインたちは、戦争や関東大震災など激動の時代を乗り越えて、力強く生きていく人物像が印象的です。

大正生まれは17人

大正生まれのヒロイン&主人公は、17人。
デザイナーとして活躍するコシノ三姉妹の母・小篠綾子をモデルとした、第85作「カーネーション」の小原糸子(尾野真千子。晩年:夏木マリ)や、記憶に新しい第99作「まんぷく」の今井福子(安藤サクラ)らが大正生まれです。
「カーネーション」で糸子が洋裁に没頭していたように、洋装文化が広まり始めた大正時代。そのため、この頃に生まれたヒロインたちから、普段着は洋服、制服はセーラー服へと変わっています。

昭和生まれは最多の55人

昭和生まれの主人公は、最多の55人。
戦前、昭和初期に生まれたヒロインで印象的なのは、現在放送中の第100作「なつぞら」の奥原なつ(広瀬すず)と、第14作「鳩子の海」の鳩子(藤田美保子 幼少時代:斎藤こず恵)。どちらも戦争で両親を失い、孤児となってしまうところから物語が始まります。

戦後、昭和中期に生まれたヒロインには、第96作「ひよっこ」の谷田部みね子(有村架純)や、第69作「てるてる家族」の岩田冬子(石原さとみ)、第54作「ひまわり」の南田のぞみ(松嶋菜々子)などがいます。
この時期に生まれた主人公が大人になる頃の日本(1970~80年代)は、女性の社会進出が進んできた時代。そのためか、働く女性や夢を追う女性を描いた作品が多いのが特徴的です。

昭和後期の生まれになってくると、第98作「半分、青い。」の楡野鈴愛(永野芽郁)や、第77作「ちりとてちん」の和田喜代美(貫地谷しほり)、第92作「まれ」の津村 希(土屋太鳳)などがいます。
この時期に生まれたヒロインは、作品を放送していた頃の時代を生きる、“現代っ子”に近い人物像ですね。

最年少は「あまちゃん」の天野アキ

平成生まれのヒロインは、3人だけ。その中で最年少は、第88作「あまちゃん」の天野アキ(能年玲奈)。戦争を描く作品が多い中で、平成の東北を舞台にした「あまちゃん」では、2011年の東日本大震災について描かれました。

平成から令和へと移り変わっていく日本。朝ドラでもいつか、令和生まれのヒロインが登場するでしょう。

ちなみに特設サイトで行った、あなたの<イチオシ朝ドラ>投票では、最年長ヒロインの「あさが来た」が1位、最年少ヒロインの「あまちゃん」が2位という結果でした!
1位~40位までのランキング結果はコチラ↓

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