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【芸能・社会】

結花乃、令和初日に初アルバム 「結花乃譚~きんぎょすくい~」

2019年4月28日 紙面から

ワンマンライブで熱唱する結花乃=静岡県富士市で

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 シンガー・ソングライターの結花乃(ゆかの)が令和初日の5月1日、ファーストアルバム「結花乃譚(ゆかのたん)~きんぎょすくい~」をリリースする。2016年9月のデビュー以来、念願のアルバム発売。医科大看護科卒で看護師経験もある“クリスタルボイス”の持ち主。「アルバムに込められた12曲はそれぞれが1話の物語。私の物語の短編集という意味で『譚』をタイトルにしました」。新時代の幕開けに夢は膨らむ。 (三橋正明)

5月1日にファーストアルバム「結花乃譚」をリリースする結花乃(高嶋ちぐさ撮影)

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 タイトルにあるのは、結花乃が昨年8・9月のNHK「みんなのうた」に書き下ろした「きんぎょすくい(フルバージョン)」。「切ないメロディーと歌詞が泣けた」と好評だった曲だ。「放送後、商業施設でライブをしていると、子どもから『きんぎょのおねえさん』と呼ばれたり、母親にも曲を覚えてもらえた」と手応えを感じ、アルバム制作に注力していた。

 シンガー・ソングライターの道を目指したのは高校3年の文化祭の時。「思い出づくりにライブでボーカルを務め、こんなにドキドキする高揚感を味わえるなら歌手になりたいと思った」。だが当時、看護師になるため、浜松医科大受験は決まっていた。

 大卒後、総合病院に看護師として就職。重症者も多い内科病棟で勤務する中、「どう患者さんに向き合うか、悩むこともあった」。働きながら路上ライブ、ボイストレーニングにも通った。そんな日々を送りながら「入院している患者さんはやりたいことがあっても『やれない』。でも自分は『やらない』。それではダメだと思い、1年で退職し、デビューまでの数年間はオーディションで落ち続ける日々を過ごしていました」。

 だが、病院勤務は作詞に生かされ、小学生時代は「絵の先生か絵本作家」を志した才能はCDジャケットのプロデュースに生かされた。「音楽で物語をつづり、ジャケットも制作したからアルバムは絵本作家の仕事の面もありますね」と笑う。

 静岡県富士市出身で現在も在住。17年6月にミュージシャンとして富士市の公式ブランドメッセージソング「いただきへの、はじまり」をリリース、同市の「富士青春市民」第1号に登録された。

 富士市との行き来は作詞・作曲にも役立っている。「東京やライブ先と往復する新幹線、長距離バスの車窓からの風景はストーリー作りの絶好のヒントになるんです」。今回同市内限定「富士市盤」(2曲の特典付き)もリリースされる。

 自身のマルチな才能同様に多様な物語を歌い上げる。「ポップスだけでなく、ジャズ、歌謡曲っぽいものも。ちょっとこぶしを利かせた曲にも挑戦しました」。今後については「物語を歌い続け、いつか大きなホールでのライブを実現させたい」と、体力向上のため、ジムにも通い始めた。

◇結花乃出演予定イベント◇ ※詳細は結花乃HPで

4月29日アルバムリリースイベント(埼玉・そごう川口)

5月1日同上(静岡・富士江崎書店)

  2日春のギャザリアフェア(東京・深川ギャザリア)

  4日アルバムリリースイベント(静岡・イオンタウン富士南)

 19日青春市民大集合!!

     結花乃ライブ(静岡・富士市役所)

 

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