プロ野球中日の小笠原道大2軍監督の長女、小笠原茉由(20)が戦争中、爆撃機で出撃、戦死したはずの若者が天国でなく、現代にタイムスリップする舞台「永遠の一秒」(5月2日~6日、さいたま市・彩の国さいたま芸術劇場小ホール)でヒロインを演じることが分かった。小笠原にとって舞台デビュー作だ。
戦時中と現代に生きる女性の一人二役をいきなり初陣から演じる小笠原は現在、日本大学映画学科演技コース2年生。今作のオーディション時には「大学で演技の勉強をしています。親の七光、ただの2世俳優と言われないように実力をつけていきたいです」と、意気込みをコメントしていた。
同公演は小笠原を含む「星組」と「風組」による各日2回公演。「永遠の一秒」は平成27年の第27回池袋演劇祭で優秀賞を受賞した作品で、木原真弓プロデューサーが昨年4月に上演、大きな反響を呼んだ舞台。今回も初演に続き、木原さんがプロデューサーを務める。
木原さんは小笠原について「オーディションでも物おじせず、堂々としており、初舞台ですが、ヒロインに起用しました」と話す。父親同様の“ガッツ”ある役者への第1歩と期待されている。
他の出演者は星組・高木聡一朗(32)、風組・橋本顕(32)、榛名美桜(25)ら。