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【ドラニュース】

ビシ、逆転3ラン!!連敗止めた 序盤の劣勢&笠原登板回避救った

2019年4月28日 紙面から

中日-阪神 4回裏無死一、二塁、ビシエドが左越えの逆転3ランを放つ=ナゴヤドームで(黒田淳一撮影)

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 12連戦の初戦を、頼れる主砲の一発でものにした。中日は27日の阪神戦(ナゴヤドーム)に5-4で逆転勝ち。3点を追う4回に大島洋平外野手(33)の適時打で1点を返した後、無死一、二塁でダヤン・ビシエド内野手(30)が左翼席へ値千金の6号逆転3ラン。投手陣も、予告先発されていた笠原祥太郎投手(24)が体調不良で登板を回避したものの6投手の継投でしのいだ。連敗を3で止め、再び貯金「1」。このまま大型連休中も白星を並べる。

 苦境にあえぐチームを救う。それこそ4番を託された者が背負う宿命だ。3連敗、先発登板回避のアクシデント、そして序盤の劣勢…。12連戦初戦に漂った不穏な空気を、ビシエドがたった一振りで断ち切った。

 4回無死一、二塁。大島の適時打で26イニングぶりに得点を奪い、2点差に詰め寄った直後だった。1ストライクから先発・西が投じた内角低めの141キロの直球に太い腕がぐっと伸びる。「最高の当たりだったよ」。打った瞬間、それと分かる打球。静まり返る黄色い左翼席へ突き刺した。

 今季初めて本拠地で見舞ったアーチは試合をひっくり返す逆転の6号3ラン。何度も手をたたいて喜びを爆発させた。「歌にできるね」。まるで『燃えよドラゴンズ』の歌詞のような攻撃を、豪快な一撃で締めた。

 負ければ借金生活に逆戻り。そんな状況をなんとか踏みとどまり、与田監督は「ビシエドは広島の最終打席で安打を打って乗ってくるかなというのはあったけど、一番いい形でホームインしてくれた。よく連敗を止めてくれた」と称賛した。

 責任を感じていた。3連敗した広島3連戦(23~25日、マツダ)では3試合で4併殺打。「最近は内を攻められて凡打ばかりだった」。スコアボードに並ぶ「0」を悔しい思いで見つめていた。それでも「引きずるのが一番よくない」と気分をリセット。絶好機で満点の回答をしてみせた。

 23試合で16通りを数える竜打線の中で、開幕からただ一人不動の存在。軸として指揮官の期待に応え続ける助っ人は「体調がいい」と語る。その秘訣(ひけつ)は睡眠の改善だ。

 

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