一般社団法人VRMコンソーシアム

VRMコンソーシアム

VRMコンソーシアム

3Dアバター向けファイルフォーマット
「VRM」の策定・普及を目的とした
「一般社団法人 VRMコンソーシアム」

2019年4月24日に設立いたしました

VRMコンソーシアムについて

2017年末からのVTuberの登場以降、3Dアバターモデルを取り巻く環境は劇的に変化しています。
3Dモデル活用の歴史が長いアニメ・ゲーム分野を始め、今後の市場成長が見込まれるAR/VR/MR分野においても
3Dアバターモデルの制作・利用の需要はますます高まっていくことと思われます。

一方で、VRやVTuber等でそれら3Dアバターモデルを取り扱おうとした場合、利用するアプリケーションごとに
仕様が異なっていたり、アバターの視点・骨格がVR内では適切に設定できておらず、複雑な作業が必要など、
クリエイターや開発者が3Dアバターモデルを容易に創作・活用できる環境が整っていないのが実状です。

また、3Dモデルの知財・著作権や、VTuber自身の人格など、新たな権利保護の必要性も生まれて来ています。

そこで、この課題を改善すべく
「人型のキャラクターや3Dアバター」において
細かいモデルデータの差違を吸収・統一し
アプリケーション側の取り扱いを簡単にする
プラットフォーム非依存の3Dアバターファイルフォーマット「VRM」を提唱するとともに、
これらVRMの普及と統一規格の策定を目的とした「一般社団法人VRMコンソーシアム」が設立されました。

設立プレスリリース(日本語版)

Press Release(En)

VRMとは

VRMとは

VR時代の3Dキャラクター・アバター使用を想定したプラットフォーム非依存のファイル形式です。

従来の3Dモデルとしてのテクスチャやボーンといった情報に加え、視線設定など一人称で操作するアバターに必要な情報を扱えるようにし、環境により異なるスケールや座標系などを統一することで、3Dアバターが配信・ゲームなどあらゆるプラットフォームで使用されることを想定しています。

また、人が操作して人格を演じるアバターの特性を考慮して、このアバターを他人が使用しても良いか、暴力表現をしても良いか、などアバター特有の権利までもファイルに埋め込むことが可能です。

将来的には3Dモデルの権利保護の機能を兼ね備え、アイテムやアバターの着せ替え販売を実現するなど3Dモデルが流通する際の標準フォーマットを目指していきます。

VRMの技術仕様について

「VRM」はVRアプリケーション向けの人型3Dアバター(3Dモデル)データを扱うためのファイルフォーマットです。
glTF2.0をベースとしており、誰でも自由に利用することができます。
また、Unity向けのVRMファイルの読み書きを行うC#による標準実装(UniVRM)がオープンソースで提供されます。
VRMドキュメントhttps://vrm.dev/

主な特徴

プラットフォーム非依存で人型のキャラクター3Dモデルデータを取り扱うことが可能
  • 3D標準フォーマット glTF2.0をベースとし、人型モデルを取り扱うための制約と拡張を追加
    標準フォーマットをベースとしているため実装が容易
  • テクスチャやマテリアルなどすべてのデータを1ファイルにまとめて取り扱い可能
  • スケール(1.00 = 1m)、座標系と向き(Y-up, -Z方向)、骨の構造(Unity Humanoid準拠構成, Tスタンス, 各骨にローカルの回転などを入れない)などについて標準の構成が決められており、モデリングツールによる差違の影響を受けない
  • Blend Shapeやマテリアルの透明度など「キャラクターの表情」を取り扱うための各種技法について、その技法の差違をVRM側で吸収し、統一したAPIで操作が可能
  • VRでのアバター利用のための「一人称視点再現のための情報」に対応
  • キャラクターの髪の毛など、物理エンジンに依存しない「揺れ物」標準実装を用意、設定可能に
  • 標準実装としてのマテリアル(シェーダ)を用意。標準的なPBRだけでなくトゥーンシェーディングやUnlitレンダリングを設定可能
  • タイトルや作者名などのメタ情報だけでなく、アバターに特化したライセンス情報も内包可能
モデルデータ自体に対しての改変・再配布規定(Creative Commonsなど)が設定可能
モデルデータを使用して「人格を演じる」ことについての許諾規定が可能

VRMが目指す未来

VRMで真に自由な仮想世界を実現する

お気に入りの3Dアバターが、プラットフォームやサービスの垣根を越え
さまざまな仮想世界を自由に行き来できる

自分で作成した3Dアバターが、難しい設定を必要とせず、どんな場所でもすぐに使える

アニメやゲームで憧れた、あのキャラクターや世界に
仮想世界や拡張現実の中で「ホンモノ」と触れ合うことができる

XR技術がもたらす無限の可能性を
誰もがハッピーになれるように
VRMによって正しく実現したい

そんな未来をVRMは目指しています

VRMがもたらす未来を発起人13社のプロダクトで表現したイメージムービー
©VRMコンソーシアム

VRMコンソーシアムのミッション

  1. 統一規格、技術仕様の検討(技術コミッティー)

    • 3D/AR/VR/MR分野における、3Dアバターおよび3Dモデルの標準化に向けた技術仕様の検討を行う
    • VRMを使用した3Dモデルの権利保護を実現するための技術的手法の検討を行う
  2. 知財・著作権等の検討(知財・著作権コミッティー)

    • 3Dモデルにおける作品・IPの知財・著作権管理についての検討を行う
    • アバターにおける人格など、新たに保護が必要な権利についての定義・法的根拠等の検討を行う
  3. 国内・国外への標準化の推進(VRM標準化推進コミッティー)

    • 技術仕様や各コミッティーでの検討結果についてドキュメント化し、サイト上ならびにカンファレンス等で広く情報発信を行う
    • OS事業者、関係省庁・各種業界団体とのコネクションを強化し、VRMを活用した新たな市場環境を構築する
    • 日本発の国際標準化規格として、海外主要プレーヤーとのコネクション確立および海外主要サービス上でのVRM対応を推進する

法人情報

  • 名称:一般社団法人 VRMコンソーシアム
  • 設立日:2019年4月24日
  • 所在地:東京都中央区銀座4-12-15
  • 事業内容:
    • ⑴ 3Dアバターモデルの統一規格「VRM」の策定
    • ⑵「VRM」に関連する情報の収集及び提供
    • ⑶「VRM」の普及及び広告宣伝
    • ⑷「VRM」により創作される3Dモデルの法的保護に関する提言及び整備
    • ⑸「VRM」に関する内外関係機関との交流及び協力
    • ⑹前号に掲げるもののほか、当法人の目的を達成するのに必要な活動
  • 役員構成:
    • 代表理事  石井 洋平 (株式会社バーチャルキャスト)
    • 理事    岩城 進之介(株式会社バーチャルキャスト)
    • 理事    大前 広樹 (ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社)
    • 理事    清水 智雄 (ピクシブ株式会社)
    • 監事    久保田 瞬 (株式会社Mogura)

会員について

現在、ご賛同いただける会員を募集中です。

会員のお申し込み・お問い合わせ

VRMコンソーシアム事務局
vrmc-pr@vrm-consortium.org

会員制度

正会員 賛助会員
  • 議決権有り。各コミッティ−での検討、OSSからの正規仕様採択など、VRM方針決定に参画可
  • コンソーシアム主催イベントへの参加・会員価格特典など
  • 議決権無し。仕様・ガイドライン等の策定情報について優先的に共有
  • コンソーシアム主催イベントへの参加・会員価格特典など

それぞれ年会費の徴収があります。
詳しくはVRMコンソーシアム事務局までお問い合わせください。

定款