シドニー五輪マラソン女子金メダリストの高橋尚子さん(46)=中日新聞社客員=が26日、岐阜市の長良川競技場で会見し、24日に80歳で死去した小出義雄さんへの思いを語った。28日には自身が大会長を務める「ぎふ清流ハーフマラソン」(中日新聞社など主催)がある。心中の葛藤を振り払い、恩師から教えられた「マラソンの楽しさ」を伝える。
こぼれそうになる涙を気丈にこらえた。大会は恩師の死からわずか4日後に開かれる。高橋さんは「なかなか前を向けなかったけど、小出監督が願っているのはそういうことじゃない。みんなと一緒に笑顔で、元気に大会を開催したい」と話した。小出イズムの伝道者として、暗く沈んでばかりはいられない。今こそ「笑顔」で走る魅力を伝えていく。 (木村尚公)