平成ラストの月間MVPはいただき! ハーラー単独トップの4勝を挙げている巨人の山口俊投手(31)が、29日のDeNA戦(東京ドーム)に先発予定。「賞は最終的についてくるもの。ボクは意識してやるタイプじゃないので」と素っ気ないが、5勝目を挙げれば受賞はほぼ間違いない。
特筆すべきは、その安定感だ。今季は一般的なクオリティースタート(QS)の基準を1イニング増やした「7イニング以上で自責点3以内」という「山口版QS」を目標に設定。「100%、そこの数字は残したい。最低限、試合はつくれている」と話す通り、ここまで全4戦でクリアしている。
26日は川崎市のジャイアンツ球場室内練習場でノックを受けるなど、軽めの調整。もともと球界屈指のスタミナを誇る右腕だけに「しっかり言われたところで調整していく」と、今季初の中5日での登板にも問題はなさそうだ。
防御率1・86も3位と、軒並みリーグ上位の好成績を残している。「出来過ぎなくらい良い形で来ていますし、良い流れを自分で切らさずに、いけるところまでいければ」。好調を維持できれば、賞やタイトルは自然とついてくる。 (小林孝一郎)