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幸せ呼ぶ鳥 小矢部に コウノトリ2羽確認

加藤幸雄さんが撮影したコウノトリの写真=24日、富山県小矢部市杉谷内で

写真

 富山県小矢部市杉谷内(すんないち)の水田で二十四日、国の特別天然記念物のコウノトリ二羽の飛来が確認された。加藤幸雄さん(68)=杉谷内=が写真に収めた。二十六日現在は行方が分からなくなっている。

 「変な鳥がいる」と情報を聞いた加藤さんが二十四日午後五時半ごろ、水田で餌をついばんでいたのを撮影した。コウノトリ二羽の大きさはどちらも一メートル以上。個体識別票(足環)から、いずれも二〇一七年五月に生まれ、兵庫県の養父市と豊岡市から巣立った雄、雌とみられる。

 国内の野生コウノトリは一九七一年に絶滅したが、人工繁殖を経て〇五年に兵庫県で試験放鳥が始まった。兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)のデータでは一九年三月現在で、野外個体数は百四十羽。

 加藤さんは「赤ちゃんを運んでくると言われるコウノトリだから、雄雌のつがいだと思った。人口減少の中、幸せを呼ぶ鳥を歓迎したい」と話している。富山県では、一昨年五月に富山市、八月に氷見市でそれぞれ別の個体が確認された。昨年六月にも小矢部市で別の個体が目撃された。

 

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