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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]天皇賞(春) GI2勝目へフィエールマン、完璧な動き

2019年4月25日 紙面から

ウッドチップコースでゴルトマイスターと併せて追われるフィエールマン(手前)=美浦で

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 出走馬中唯一のGI馬フィエールマンが、美浦Wで完璧な動きを披露した。

 ゴルトマイスター(3歳500万)を5馬身追走。滑らかなコーナリングで直線に向くと内から馬なりのままスッと馬体を並べる。3頭併せで内から一気に追い抜いた先週ほどのインパクトには及ばないが、静かな中にも内に闘志を感じさせる走りでラスト1F12秒8で同入。万全の態勢をアピールした。

 手綱を取ったルメールは「すごくいい追い切りだった。すっと加速して、いい脚を見せた。馬に走りたいという気持ちがある」と絶好の感触に自然と笑みがこぼれる。手塚師も「先週であらかたいいと思って、今週は輸送もあるので、それほどと思っていましたが、時計は出ちゃいましたね。それだけ状態はいいと思います」と仕上がりに自信を見せた。

 前走のアメリカJCCは中団からうまく運んだが、先に抜け出したシャケトラに頭差届かなかった。中間に熱発し、状態が完璧と言い切れなかった影響も否めない。その点、手塚師は「今回は順調に調整が進み、前走時の過程より数段いい」と太鼓判を押す。

 昨秋の菊花賞で証明した通り、休み明けと距離には不安なし。ルメールは「天皇賞はフィエールマンにとって春一番の目標。今年もGIを勝てる馬だと思っている」ときっぱり。自身はJRA通算1000勝にあと3勝。ドバイ、桜花賞、皐月賞とGI3連勝中でもあり「天皇賞は日本では特別なレース。平成最後だからぜひ勝ちたい」と意欲満々だ。

 手塚師は登録のある凱旋門賞を念頭に「まずはここで結果を出して、秋につながるような走りをしてほしい」と力を込める。平成最後の大一番。音楽用語の「気高く、勇ましい」という馬名の由来通りの走りを大舞台で再び奏でる。 (高橋知子)

 

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