日本相撲協会は24日に東京都内で開いた臨時理事会で、春場所千秋楽の優勝インタビューで三本締めをした横綱白鵬(34)=宮城野=を懲戒処分の「けん責」とした。
白鵬の懲戒処分は、2017年12月に元日馬富士の暴行現場に同席していたとして報酬減額されて以来2度目。師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)は3カ月、給与の10%を減額する懲戒処分とした。
処分を言い渡されるため理事会に呼ばれた白鵬は、八角理事長(元横綱北勝海)から「何かあるか」と聞かれると、「何もありません」と反省していたという。
白鵬は17年九州場所の優勝インタビューでも会場で観客に万歳を促し、理事会で厳重注意を受けていた。そんな経緯を踏まえ、今回はコンプライアンス規定の違反行為にある「土俵上の礼儀、作法を欠くなど、相撲道の伝統と秩序を損なう行為」に抵触するとして、コンプライアンス委員会の答申を待って処分を決めた。
八角理事長は「大相撲の伝統と秩序、礼節と様式美を、横綱だからこそ率先して守ってほしいと白鵬に伝えました」とコメントした。