(6)
射精を終えても隆行は痙攣する母にしがみ付いたままだった。
母の身体が隆行の身体を持上げるようにピクン・ピクンと揺れ動く。
二人の身体は重なり合ったまま間歇的に揺れ動いたが、その揺れも母の痙攣が徐々に弱まり少しずつ間隔も空いてやがて治まった。
隆行はしがみ付いたままで一向に母の上から下りようとはしない。
上半身衣服を身に纏ったままの二人は胸を合わせる様に重なったままである。
胸のあえぎが治まり、息遣いも整いかけると母は突然放り出していた腕を隆行の背中に回した。
母は幼い我が子を抱くように隆行を抱き締めていたが、やがて右手が隆行の背中を優しく撫で始めた。
喜びを与えてくれた労をねぎらうように。
隆行は木に止まった蝉の様に母の上に重なったままで全くと言っていいほど動かない。
動くのは隆行の背中を撫でる母の右手だけで、胸を合わせて重なったままの映像が暫らく続いた。
快楽の余韻に浸っているのだろうが、二人はどんな思いを胸に抱いて重なっているのだろう。
射精を終えても隆行は痙攣する母にしがみ付いたままだった。
母の身体が隆行の身体を持上げるようにピクン・ピクンと揺れ動く。
二人の身体は重なり合ったまま間歇的に揺れ動いたが、その揺れも母の痙攣が徐々に弱まり少しずつ間隔も空いてやがて治まった。
隆行はしがみ付いたままで一向に母の上から下りようとはしない。
上半身衣服を身に纏ったままの二人は胸を合わせる様に重なったままである。
胸のあえぎが治まり、息遣いも整いかけると母は突然放り出していた腕を隆行の背中に回した。
母は幼い我が子を抱くように隆行を抱き締めていたが、やがて右手が隆行の背中を優しく撫で始めた。
喜びを与えてくれた労をねぎらうように。
隆行は木に止まった蝉の様に母の上に重なったままで全くと言っていいほど動かない。
動くのは隆行の背中を撫でる母の右手だけで、胸を合わせて重なったままの映像が暫らく続いた。
快楽の余韻に浸っているのだろうが、二人はどんな思いを胸に抱いて重なっているのだろう。
背中を撫で続ける母の右手が時間と共に愛おしさを増している様に思えるのは気のせいだろうか。
“か・母さん・・ど・如何して・・”事後直ぐに母の方から身体を離すと思っていた修平は愛おしそうに撫で続ける母の右手を信じられない思いで見詰めていた。
背中を撫でる母の手が動くだけの変化の無い映像が一分近く続いただろうか、徐に隆行が気だるそうにゆっくりと体を起し、机に腕を伸ばした。
ティッシュを引き抜く音が聞こえる。
ティッシュを掴んだ手が再び画面に現れ、母の下腹部からお腹にかけて飛び散った精液を拭い始めた。
母は呆けた様な虚ろな目で自分のお腹の上に撒き散らされた精液を見詰めていた。
母はどんな思いで、精液とそれを拭き取る隆行の行動を見詰めているのだろう。
射精の直前、母は間違いなく股間を突き上げた。
修平には無意識の内に母が咄嗟に取った行動だとはとても思えなかった。
無意識どころか、母は自分の意思で身体の中に精液を受け止めようとしたのではないだろうか。
間違いの無い事実である射精直前に股間を迫り上げた母のこの行動をどのように解釈すればいいのだろうか・・。
呆けた表情の母からはその心中は窺い知れない。
母には中に出されるのを拒む積りは全く無かったのかもしれない。
いや寧ろ、自分の方から中に出される事を望んで取った行動だと解釈したほうが自然だと修平は思った。
自ら進んでより結合を深め、蜜壷の奥深くに熱い精の迸りを注いで欲しかったのではないだろうか。
肉棒を抜かれた瞬間、思わず叫んだ嫌ぁ~~と言う言葉も、中に出して欲しいと望んでいた母の意に反する行動を隆行が取ったからだと解釈すれば自然ではないかと修平は考えた。
多分そうに違いない・・母は自ら中に出される事を望んだのだと修平は思った。
蜜壷を溢れんばかりに熱く満たしてくれると思っていた矢先、隆行は母の意に反してお腹の上に精液を撒き散らしたのだ。
自分の身体に撒き散らされた精液と、その精液をティッシュで拭き取る隆行を母は呆けた様な表情で只ボォーと見詰めていた。
その瞬間の女性心理など修平は知る由も無く、あくまでも想像の域を出ないのだが、絶頂を迎えた時、母は雌の本能で精液を受け止めようと股間を迫り上げたのかも知れない。
しかし絶頂の後の余韻も冷めた今、母はどんな思いでいるのだろう。
身体に撒き散らされた精液を眺めながら、母は改めて中に出されずに良かったと思っているのだろうか、それとも熱い迸りで満たされたかったのにとでも思っているのだろうか。
呆けた様な母の顔からは修平はどちらとも判別出来なかった。
母の体から精液を拭き取ると隆行は自分の肉棒を拭き始めた。
拭き終わった隆行はティッシュを丸めて机の端に置くと腰を浮かせて手を伸ばした。
画面右から隆行の上半身が消えた。
直ぐにジュースのグラスを手にした上半身が現れ、隆行は再びベッドに腰を降ろした。
左手で母の背中を抱え起すと、並んでベッド座らせた。
「咽喉が渇いたでしょう」
グラスを母の口にあてがった。
母はグラスに手を沿え、ゴクゴクと咽喉を鳴らして一気に半分程飲み干した。
フゥ~~と息を吐くと、飲みかけのグラスを隆行に返した。
隆行は残りのジュースを一気に飲み干すと空いたグラスを机の上に置いて、母の肩を抱き寄せた。
抱き寄せられた母は寄り掛かる様に身体を傾けると恥ずかしそうに顔を伏せた。
俯く母の表情は画面からは窺い知れないが、きっと思い悩むような表情をしているのだろうと修平は想像していた。
自分の息子のクラスメートと体の関係を持ってしまったのだから無理も無い。
さしたる抵抗もせずに隆行の肉棒を受け入れてしまい、挙句に最後はすすり泣いて絶頂を迎えてしまったのだから、母が複雑な心境で思い悩むのも当然だと修平は思った。
自分の息子のクラスメートに身体を開いただけではなく、最後はすすり泣いていかされてしまったのだから無理も無い。
自分の母が堕とされていく過程を見せられた修平でさえ、見終えた今でも未だ信じられないのだから。
母はこうなってしまった責任は、抵抗らしい抵抗もせずに抱かれてしまった自分にあるときっと後悔しながら思い悩んでいるのだろう。
母のそんな様子を察したのか、隆行は抱き寄せた肩をやさしく撫で始めた。
「小母さん・・御免ね・・」
「あぁ、どうしよう・・」
母は俯いたまま囁いた。
「私、とんでもない事をしてしまったわ・・」
「小母さんのせいじゃあないから、俺が悪いんだから・・そんなに思い悩まないでよ・・」
「で・でも・・私だって・・」
「皆、俺が悪いんだって・・小母さんが綺麗だから・・小母さんの事が好きだから・・俺、我慢出来なかったんだ」
「私もいけなかったわ・・ちゃんと拒めばよかったのに・・それなのに・・」
「小母さんはちっとも悪くはないよ・・皆、俺のせいだよ・・」
顔を上げた母は隆行を見詰めて懇願するように呟いた。
「ねぇ、この事は誰にも言わないで・・」
「あぁ、誰にも言わないよ・・こんな事、他の人に言える筈が無いジャン」
「お願いよ・・誰にもよ・・修平にも言っちゃあ嫌よ・・」
「うん、大丈夫・・言わないよ・・小母さんを困らせる様な事は絶対にしないから心配しなくてもいいよ」
隆行の言葉に母はホッと安堵の表情を見せた。
「きっとよ・・誰にもよ・・・」
隆行は落ち着かせて安心させようとしているのか母の肩を何度か優しく撫でた。
「小母さん、凄く良かったよ・・ありがとう」
「・・・・・」
母はチラッと隆行の顔を一瞥したが言葉は発しなかった。
「好きだよ、小母さん・・大好きだよ」
「・・・・・」
母は再びチラット隆行の顔を見たが軽く頷いただけで今度も無言だった。
「ねぇ、俺の事怒ってる?・・怒ってるよねぇ・・」
母は否定するように顔を左右に小さく振った。
「本当?・・怒ってないの?」
返事の代わりなのだろう、母は小さく頷いて隆行の肩に頭を預けてしな垂れ掛かった。
「よかった・・怒ってないんだね」
隆行はいとおしそうに母の髪に頬擦りを始めた。
隆行の肩に頭を預けて前方の床を見詰めている母の表情は穏やかそのものだったが、髪を頬擦られている間に次第にうっとりとした表情に変わっていった。
「好きだよ・・小母さんの事が大好きだよ」
母は言葉は出さなかったが、はにかみを浮かべて嬉しそうに小さく頷くと静かに目を閉じた。
隆行の肩に頭を預けてしな垂れかかる母は、恥じらいを浮かべた少女の様にも、また幸せを噛み締めている大人の女の様にも見える。
画面に映る母と隆行はまるで恋人同士の様で、修平にはとても一時間半前に始めて会った二人とは思えなかった。
次に隆行が口を開くまでの一分近く、二人は静止画のように殆ど動かなかった。
その間、母は目を閉じうっとりした表情で頭を隆行の肩にもたげ、髪を頬擦る隆行の頭だけがゆっくり動いていた。
目を閉じて隆行の肩に頭を預けている母は一体何を思っているのだろう。
隆行はどんな思いで母の髪に頬擦りをしているのだろう。
画面に映し出された二人に殆んど動きが無いのが、かえって二人だけの世界に浸り切っている様な気がして、修平は居た堪れない思いに駆られた。
堕とされただけならまだしも、身も心を満たされたようにうっとりと隆行に寄り掛かる母の姿が修平には信じられなかった。
母にとって隆行は雅に自分の息子ほど歳が離れているのに、まるで恋人同士の様に見える二人に修平は悔しさと共に嫉妬を感じていた。
修平は胸が締め付けられる思いでじっと画面を見詰めていたが、やがて隆行の言葉でその思いも破られた。
「もう直ぐ1時間経つよ、そろそろ修平が帰って来るんじゃあないのよ」
突然、隆行が沈黙を破って言葉を発した。
顔を上げた母は呆けた表情で暫し隆行の顔を見詰めていたが、やがて忘れていた現実の世界に引き戻されたのか、ハッと戸惑いの表情を浮かべた。
そしてベッドから腰を上げた母は明らかに狼狽していて、スカートを履いて身繕う姿は滑稽なほど慌てていた。
母はスカートに皺の無い事を確認すると、グラスと丸めたティッシュをお盆に載せ、最後にパンティーを拾い上げるとお盆の下に隠すように持った。
隆行がブリーフに脚を通し始めたのを見届けると、母は両手でお盆を持って画面から消えて行った。
ドアが開いて、閉まる音が聞こえ、ブリーフを穿き終わった隆行が画面手前に歩み寄ったところで映像が終了し画面はノイズに変わった。
画面から消える時の母は髪が乱れていたが、先日ゲームセンターから修平が帰宅した時には全く乱れは見られなかったので、階下に降りた母は寝室の鏡台の前で髪をブラッシングし、もう一度服装の乱れも点検したに違いない。
お盆の下に隠したパンティーも洗濯機に放り込んで、新しい物に穿き替え筈である。
ビデオを見終わった修平の投げ出すように開いた脚の間には、丸めたティッシュが幾つか転がっていた。
放心したように床に座って壁にもたれていた修平は、隆行に対して悔しさや、憤りを不思議と感じなかった。
最初に手を引っ張られはしたが母はレイプされた訳でも、乱暴をされた訳でも無く、隆行に見事に堕とされてしまっていた。
友達に借りて何度か見た事の有る近親相姦物のAVとは一味も二味も違う自分の母とクラスメートの隆行の演技の無いセックスを見終えた修平は気だるそうに体を起こし、ビデオを巻き戻し始めた。
巻き終わると、直ぐに再生ボタンを押した。
隆行に抱きすくめられた母の抵抗が次第に弱まる当りから、修平の手はゆっくりとまた肉棒を扱き始めていた。
“か・母さん・・ど・如何して・・”事後直ぐに母の方から身体を離すと思っていた修平は愛おしそうに撫で続ける母の右手を信じられない思いで見詰めていた。
背中を撫でる母の手が動くだけの変化の無い映像が一分近く続いただろうか、徐に隆行が気だるそうにゆっくりと体を起し、机に腕を伸ばした。
ティッシュを引き抜く音が聞こえる。
ティッシュを掴んだ手が再び画面に現れ、母の下腹部からお腹にかけて飛び散った精液を拭い始めた。
母は呆けた様な虚ろな目で自分のお腹の上に撒き散らされた精液を見詰めていた。
母はどんな思いで、精液とそれを拭き取る隆行の行動を見詰めているのだろう。
射精の直前、母は間違いなく股間を突き上げた。
修平には無意識の内に母が咄嗟に取った行動だとはとても思えなかった。
無意識どころか、母は自分の意思で身体の中に精液を受け止めようとしたのではないだろうか。
間違いの無い事実である射精直前に股間を迫り上げた母のこの行動をどのように解釈すればいいのだろうか・・。
呆けた表情の母からはその心中は窺い知れない。
母には中に出されるのを拒む積りは全く無かったのかもしれない。
いや寧ろ、自分の方から中に出される事を望んで取った行動だと解釈したほうが自然だと修平は思った。
自ら進んでより結合を深め、蜜壷の奥深くに熱い精の迸りを注いで欲しかったのではないだろうか。
肉棒を抜かれた瞬間、思わず叫んだ嫌ぁ~~と言う言葉も、中に出して欲しいと望んでいた母の意に反する行動を隆行が取ったからだと解釈すれば自然ではないかと修平は考えた。
多分そうに違いない・・母は自ら中に出される事を望んだのだと修平は思った。
蜜壷を溢れんばかりに熱く満たしてくれると思っていた矢先、隆行は母の意に反してお腹の上に精液を撒き散らしたのだ。
自分の身体に撒き散らされた精液と、その精液をティッシュで拭き取る隆行を母は呆けた様な表情で只ボォーと見詰めていた。
その瞬間の女性心理など修平は知る由も無く、あくまでも想像の域を出ないのだが、絶頂を迎えた時、母は雌の本能で精液を受け止めようと股間を迫り上げたのかも知れない。
しかし絶頂の後の余韻も冷めた今、母はどんな思いでいるのだろう。
身体に撒き散らされた精液を眺めながら、母は改めて中に出されずに良かったと思っているのだろうか、それとも熱い迸りで満たされたかったのにとでも思っているのだろうか。
呆けた様な母の顔からは修平はどちらとも判別出来なかった。
母の体から精液を拭き取ると隆行は自分の肉棒を拭き始めた。
拭き終わった隆行はティッシュを丸めて机の端に置くと腰を浮かせて手を伸ばした。
画面右から隆行の上半身が消えた。
直ぐにジュースのグラスを手にした上半身が現れ、隆行は再びベッドに腰を降ろした。
左手で母の背中を抱え起すと、並んでベッド座らせた。
「咽喉が渇いたでしょう」
グラスを母の口にあてがった。
母はグラスに手を沿え、ゴクゴクと咽喉を鳴らして一気に半分程飲み干した。
フゥ~~と息を吐くと、飲みかけのグラスを隆行に返した。
隆行は残りのジュースを一気に飲み干すと空いたグラスを机の上に置いて、母の肩を抱き寄せた。
抱き寄せられた母は寄り掛かる様に身体を傾けると恥ずかしそうに顔を伏せた。
俯く母の表情は画面からは窺い知れないが、きっと思い悩むような表情をしているのだろうと修平は想像していた。
自分の息子のクラスメートと体の関係を持ってしまったのだから無理も無い。
さしたる抵抗もせずに隆行の肉棒を受け入れてしまい、挙句に最後はすすり泣いて絶頂を迎えてしまったのだから、母が複雑な心境で思い悩むのも当然だと修平は思った。
自分の息子のクラスメートに身体を開いただけではなく、最後はすすり泣いていかされてしまったのだから無理も無い。
自分の母が堕とされていく過程を見せられた修平でさえ、見終えた今でも未だ信じられないのだから。
母はこうなってしまった責任は、抵抗らしい抵抗もせずに抱かれてしまった自分にあるときっと後悔しながら思い悩んでいるのだろう。
母のそんな様子を察したのか、隆行は抱き寄せた肩をやさしく撫で始めた。
「小母さん・・御免ね・・」
「あぁ、どうしよう・・」
母は俯いたまま囁いた。
「私、とんでもない事をしてしまったわ・・」
「小母さんのせいじゃあないから、俺が悪いんだから・・そんなに思い悩まないでよ・・」
「で・でも・・私だって・・」
「皆、俺が悪いんだって・・小母さんが綺麗だから・・小母さんの事が好きだから・・俺、我慢出来なかったんだ」
「私もいけなかったわ・・ちゃんと拒めばよかったのに・・それなのに・・」
「小母さんはちっとも悪くはないよ・・皆、俺のせいだよ・・」
顔を上げた母は隆行を見詰めて懇願するように呟いた。
「ねぇ、この事は誰にも言わないで・・」
「あぁ、誰にも言わないよ・・こんな事、他の人に言える筈が無いジャン」
「お願いよ・・誰にもよ・・修平にも言っちゃあ嫌よ・・」
「うん、大丈夫・・言わないよ・・小母さんを困らせる様な事は絶対にしないから心配しなくてもいいよ」
隆行の言葉に母はホッと安堵の表情を見せた。
「きっとよ・・誰にもよ・・・」
隆行は落ち着かせて安心させようとしているのか母の肩を何度か優しく撫でた。
「小母さん、凄く良かったよ・・ありがとう」
「・・・・・」
母はチラッと隆行の顔を一瞥したが言葉は発しなかった。
「好きだよ、小母さん・・大好きだよ」
「・・・・・」
母は再びチラット隆行の顔を見たが軽く頷いただけで今度も無言だった。
「ねぇ、俺の事怒ってる?・・怒ってるよねぇ・・」
母は否定するように顔を左右に小さく振った。
「本当?・・怒ってないの?」
返事の代わりなのだろう、母は小さく頷いて隆行の肩に頭を預けてしな垂れ掛かった。
「よかった・・怒ってないんだね」
隆行はいとおしそうに母の髪に頬擦りを始めた。
隆行の肩に頭を預けて前方の床を見詰めている母の表情は穏やかそのものだったが、髪を頬擦られている間に次第にうっとりとした表情に変わっていった。
「好きだよ・・小母さんの事が大好きだよ」
母は言葉は出さなかったが、はにかみを浮かべて嬉しそうに小さく頷くと静かに目を閉じた。
隆行の肩に頭を預けてしな垂れかかる母は、恥じらいを浮かべた少女の様にも、また幸せを噛み締めている大人の女の様にも見える。
画面に映る母と隆行はまるで恋人同士の様で、修平にはとても一時間半前に始めて会った二人とは思えなかった。
次に隆行が口を開くまでの一分近く、二人は静止画のように殆ど動かなかった。
その間、母は目を閉じうっとりした表情で頭を隆行の肩にもたげ、髪を頬擦る隆行の頭だけがゆっくり動いていた。
目を閉じて隆行の肩に頭を預けている母は一体何を思っているのだろう。
隆行はどんな思いで母の髪に頬擦りをしているのだろう。
画面に映し出された二人に殆んど動きが無いのが、かえって二人だけの世界に浸り切っている様な気がして、修平は居た堪れない思いに駆られた。
堕とされただけならまだしも、身も心を満たされたようにうっとりと隆行に寄り掛かる母の姿が修平には信じられなかった。
母にとって隆行は雅に自分の息子ほど歳が離れているのに、まるで恋人同士の様に見える二人に修平は悔しさと共に嫉妬を感じていた。
修平は胸が締め付けられる思いでじっと画面を見詰めていたが、やがて隆行の言葉でその思いも破られた。
「もう直ぐ1時間経つよ、そろそろ修平が帰って来るんじゃあないのよ」
突然、隆行が沈黙を破って言葉を発した。
顔を上げた母は呆けた表情で暫し隆行の顔を見詰めていたが、やがて忘れていた現実の世界に引き戻されたのか、ハッと戸惑いの表情を浮かべた。
そしてベッドから腰を上げた母は明らかに狼狽していて、スカートを履いて身繕う姿は滑稽なほど慌てていた。
母はスカートに皺の無い事を確認すると、グラスと丸めたティッシュをお盆に載せ、最後にパンティーを拾い上げるとお盆の下に隠すように持った。
隆行がブリーフに脚を通し始めたのを見届けると、母は両手でお盆を持って画面から消えて行った。
ドアが開いて、閉まる音が聞こえ、ブリーフを穿き終わった隆行が画面手前に歩み寄ったところで映像が終了し画面はノイズに変わった。
画面から消える時の母は髪が乱れていたが、先日ゲームセンターから修平が帰宅した時には全く乱れは見られなかったので、階下に降りた母は寝室の鏡台の前で髪をブラッシングし、もう一度服装の乱れも点検したに違いない。
お盆の下に隠したパンティーも洗濯機に放り込んで、新しい物に穿き替え筈である。
ビデオを見終わった修平の投げ出すように開いた脚の間には、丸めたティッシュが幾つか転がっていた。
放心したように床に座って壁にもたれていた修平は、隆行に対して悔しさや、憤りを不思議と感じなかった。
最初に手を引っ張られはしたが母はレイプされた訳でも、乱暴をされた訳でも無く、隆行に見事に堕とされてしまっていた。
友達に借りて何度か見た事の有る近親相姦物のAVとは一味も二味も違う自分の母とクラスメートの隆行の演技の無いセックスを見終えた修平は気だるそうに体を起こし、ビデオを巻き戻し始めた。
巻き終わると、直ぐに再生ボタンを押した。
隆行に抱きすくめられた母の抵抗が次第に弱まる当りから、修平の手はゆっくりとまた肉棒を扱き始めていた。
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