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浅口市の高校生2人が琴の名取に 妹尾瑠菜さん・細井里桂子さん(浅口市)
2019/04/24 水曜日
一定の技能を修得し、師匠から芸名を許される「名取」となったのは、おかやま山陽高校3年の妹尾瑠菜さんと金光学園高校3年の細井里桂子さんの2人です。
2人が邦楽を始めたきっかけは、週末を利用して浅口市内の子ども達が様々な体験活動をする「ウィークエンド・わくどき体験教室」の「琴塾」。
妹尾さんは小学3年生から、細井さんは小学1年生から琴塾に通い琴の楽しさを知り、小学4年生から琴塾の講師を務める筝曲三上社師範の石井隆光さんのもとで本格的に稽古を始めました。
妹尾瑠菜さんは(おかやま山陽高校3年)
「何が楽器が習いたくて、その時ちょうど町家公園で琴の体験があり、琴って良いなと思い始めた。(琴の魅力は)音が柔らかく聞いていて癒される感じ」と話していました。
細井里桂子さんは(金光学園高校3年)
「琴は姉がやっていて一緒にやりたくて始めた。琴の魅力はとても音が綺麗なところです」と話していました。
2人は、筝曲三上社宗家らを前に去年行われた試験で見事合格し、妹尾さんは師匠の名と大好きな動物を入れて隆光猫、細井さんは師匠と自身の名を入れて隆光桂の芸名を襲名しました。
芸名 妹尾 隆光猫(妹尾瑠菜さん)は
「先生から名取について教わり芸名ってカッコいいなと思って、自分もいつかは名取になって芸名を付けられたらと思って頑張った。猫が好きで猫という文字を入れることで誰にも真似の出来ないような事をやっていきたい。琴の魅力を色んな人に教えていきたい」と話していました。
芸名 細井 隆光桂(細井里桂子さん)
「私は三味線が得意なので頑張って練習してきた。名取になってお爺ちゃんに三味線を買ってもらったのでこれからも綺麗な音を聞かせてあげたい。あんまり演奏している人が少なく、自分が出来るというのは強みなのでこの強みを活かしていきたい」と話していました。
師匠 石井隆光さんは
「(2人の才能は)ずば抜けていた。努力の仕方も違うし音感も良い。(学校の)試験中にも稽古に来る。本当に一生懸命に稽古する。これから音色が分かる人たちを広げていってほしいというのが一番の私の思い」と話していました。
今後も2人は、名取として伝統の一翼を担い、邦楽文化のさらなる普及や発展を目指して稽古に励んでいきます。
石井元祐