【競馬・ボート・競輪】[競馬]天皇賞(春) 昨年の3着馬・クリンチャー、淀で大変身2019年4月24日 紙面から 「第159回天皇賞・春」(GI・28日・京都・芝3200メートル)でクリンチャーが復活Vを狙う。昨年は勝ち馬のレインボーラインからわずか0秒1差の3着。戴冠はならなかったが、菊花賞2着に続いてコース相性の良さを十分に示した淀巧者。その後は、フランス遠征の疲れが尾を引いて昨年の有馬記念では15着と惨敗したものの、休み明けの日経賞7着を使われて気配は急上昇。本来の動きを取り戻し、得意コースで大変身してみせる。 ◆昨年の3着馬平成最後のGIでクリンチャーが復活Vを狙う。昨年が3着。2年前の菊花賞は2着。淀の長丁場で安定してしぶとい走りを見せるスタミナ派が前哨戦の日経賞を叩き、この舞台へ向けて体調を急浮上させてきた。 「休み明けを使って近走で見られなかった素軽さが出てきました。もともと叩いた方が良くなるタイプですから。先週の追い切りも抜群でした。ええ、体調は戻ってきました。セントライト記念(9着)から菊花賞(2着)の時の雰囲気と似ている」と久々に見せる相棒の軽快な動きに担当の長谷川助手は目を細める。 昨年、春の盾のあと仏遠征しフォワ賞から凱旋門賞へ。慣れない環境が影響したのか、本来の走りを見せることはできなかった。傷心のまま帰国初戦の有馬記念は疲れも尾を引いて15着と惨敗。一度はうせかけた闘志。だが、日経賞でバーニングスピリットを取り戻すことに成功した。 ◆前走で復活へ光「気持ちが途切れていないか。そこが気掛かりでした。だから前走は有馬記念と同じ中山の2500メートルでも前を意識せずに折り合い重視のレースで。4コーナーではおっと思わせましたね。最近の中では一番中身のあるレース内容でした」と同助手はそう振り返る。7着に終わったが、あくまでも前哨戦。浮上のきっかけはつかめた。 京都芝は【2110】と馬券圏内から外れたことがない。そこにはGIIの京都記念勝ち、GIの菊花賞2着、天皇賞・春3着が含まれる。「一度3200メートルを経験しているのは強みだと思う。リズム良く進めることができれば。得意の京都で復活してほしい」と同助手。クリンチャーが得意コースのGIで“決定打”を放つ。 (大野英樹)
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