【フィギュア】宇野昌磨が書いた来季目標は「挑戦」 中日体育賞贈呈式で意気込み語る2019年4月23日 20時41分
輝かしい業績を残したアマチュアスポーツ選手に贈られる第33回中日体育賞の贈呈式が23日、名古屋市中区の中日新聞社であり、昨年2月の平昌冬季五輪で銀メダルを獲得し、今年2月の四大陸選手権(米アナハイム)で優勝したフィギュアスケート男子の宇野昌磨(21)=トヨタ自動車、中京大=に大島宇一郎社長から賞状、トロフィーなどが贈られた。宇野は受賞の喜びを語るとともに、令和の新時代に向け「挑戦」という目標を掲げた。 心の中に秘める思いが文字になって現れた。贈呈式で記念の揮毫(きごう)を求められた宇野は迷うことなく、この2文字を記した。「挑戦」。今は「令和」という元号で初めて戦うシーズンに向けて練習に励んでいるが、挑戦という思いの先に見据える頂は高い。 「今季が終わって、もっと挑戦していきたいという気持ちになった。今はトップの先を走る、一番前を走る存在となることを目指すくらいの意気込みで練習していこうと思っています。新しい時代、改めて挑戦の気持ちを持って(競技を)始めていきたいです」
今月13日まで行われた世界国別対抗戦の後、大きなオフがないのは例年通り。この日も練習後に贈呈式に訪れると、ジャンプを重点的に取り組んでいることを明かした。最初に挑むのは、平昌五輪前の試合で成功した経験がある4回転ループ。さらに試合での着氷がない4回転ルッツ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)―4回転トーループのコンビネーションにも意欲を見せる。 「ジャンプの課題は山積みです。でも、もっと強くなる練習をしなければ、(ライバルに)置いていかれる。ループもルッツも両方跳ぶくらいの勢いでいきたい」。4回転ジャンプにめどをつけたら、前人未到の5回転ジャンプにも挑む。今までやらないと決めていたことを練習することこそ「挑戦」の真意だ。 同門の先輩の伊藤みどりや浅田真央が名を連ねる中日体育賞を受賞したことについては「すごくありがたい」。贈呈式で「元号も新しくなるので、気持ちを入れ替えて、一から挑戦していきたいと思います」とあいさつした。目指す頂に立つため、精進を続ける。(川越亮太)
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