NMR

片側開放型 NMR の適用事例

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   土木用のメンテナンス装置に要求されるスペックとして非破壊性がある。
  しかし、このジオメトリーでは、磁石のギャップ(あるいはコイルの直径)より大きな試料の計測は原理的に不可能である。したがって、地盤、地層、建造物を切り取らずに原位置で非破壊計測したいという土木のニーズには応えることができない。
そのニーズに応えるためには、磁石の1つを放棄し、高周波コイルを試料から遠ざけ、半平面を無限空間として開放したジオメトリーが必須である。それが、片側開放型NMRスキャナーの基本構造である。この工夫によって、計測対象がどんなに大きくとも、その表面を非破壊でスキャンできるという特長を
手に入れることができた。ただし、静磁場と高周波磁場ともに弱くて不均一なので、イメージングや化学シフト計測は容易ではなく、まずは緩和波形という時系列データ計測が研究の主力になる。