【令和をよむ】「自民党終わってるで」落選した柳本顕さんに聞く“本音”
更新:2019/04/23 18:48
今月7日の大阪ダブル選で市長選に出馬するも落選した柳本顕・元大阪市議。「政治家として息絶えた」とまで語った柳本さんが出馬した際の葛藤や、混迷する「大阪自民」について胸中を語りました。
大阪・西成区で70年以上続く酒店「柳本商店」にやって来た西靖アナウンサー。柳本顕さん(45)が出迎えてくれました。
柳本顕さんは25歳で大阪市議に当選した自民の「虎の子」。2015年の都構想をめぐる住民投票では反対派の論客として名を馳せますが、その後市長選に出馬し落選。そして今月、またしても市長選に敗れました。
「政治家・柳本顕としては息絶えたと思っております」(柳本顕さん・今月7日)
「柳本商店」といえば、柳本さんの実家であり柳本さんがホストとしてゲストと語り合う場所「アキラズバー」です。これまで知事時代の松井市長をはじめ、様々なゲストと飲み交わしながら語り合い、30回程度ネット配信されました。今回は西アナウンサーが「アキラズバー」へ押しかけて、裏話や本音に迫りました。
■「自民党終わってるで」■
(西アナ)「(市長選の)打診っていつごろですか?」
(柳本さん)「3月の11日ですかね。府知事候補の小西さんが候補者に決まった時に、初めて打診を受けましたね」
(西アナ)「そんなに遅いんですか?」
(柳本さん)「そうです、初めて打診受けたのはそのときです」
ぎりぎりのタイミングで府連幹部から「あなたしかいない」と言われるも、固辞したといいます。
(柳本さん)「前回の市長選で負けてるわけじゃないですか。今回も負けちゃうと『僕どうなっちゃうの?』という不安がもちろんありますよね。『負けたらどうしてくれる?』という不安のある人間なら、そんな気持ちで出ていくべきじゃなない、と思いましたね」
さらにこんな本音も…
(柳本さん)「私からすれば参院選支部長として動いてるわけですから、得か損かという戦いじゃないけど、損じゃないですか!」
(西アナ)「損ですね!」
(柳本さん)「損でしょ?元同僚の市議団の先生方には『いま、柳本顕の名前出してる時点で自民党終わってるで』と言わせていただいたくらいですね」
都構想の議論を終結させたいと、最後は自分で出馬を決断。しかし…
(柳本さん)「相手候補(松井市長)は親分ですよね?維新はこれを最終最後の生命線として、負けられない戦いとして、臨んでくるわけじゃないですか。一方、こちらは候補者すら決められていない時点があるわけですよね。じゃどうなんだと考えた時に、勝てる可能性が高いと思える状況には少なくともなかったんでしょうね」
■なぜ「大阪自民」は勝てない?■
(柳本さん)「率直に言って橋下さんや松井さんを見て、リーダーシップが維新の強さの根源にあると思いますね。裏を返せば、今の自民党は国政においては強い。そこは安倍さんのリーダーシップがあればこそ。今の大阪の自民には強いリーダーシップがない、というのが弱さの根源にある」
■政治家・柳本顕は息絶えた?■
(西アナ)「どうするんですか?」
(柳本さん)「ねぇ。」
(西アナ)「『ねぇ。』じゃないでしょ!」
(柳本さん)「大阪に対する思いや地域社会に貢献していきたいという思いは変わりない。フリーな立場で…フリー…に描けるかなって思ってます」
(西アナ)「皆さんの声を受けて(復帰)という可能性は排除しない?」
(柳本さん)「排除はしない…。いま荒業の心臓マッサージされてる状態ですかね。その辺については、ある意味息絶えてますので、死人に口なしという状態ですかね」
(西アナ)「これはまたありますね」