提督の憂鬱 作:sognathus
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成功するかな?
姫「......本気?」
姫「お前達だけ抜けて投降するというのは?」
レ級「それじゃ意味がないでしょ? 目的はあくまで敵対関係の解消なんだから」
姫「私がそれに同意するとでも?」
レ級「勿論思ってないよ。だから説得しに来たの」
姫「......」
レ級「答えは分かってるよ。でも――」
姫「わかった」
レ級「やっぱり? でもさ......え?」
姫「交渉に臨んでもいい。聞こえた?」
レ級「......ほん......とに?」
姫「信じられないのは分かるけど本当。嘘じゃない」
レ級「でも、なんでそんなにあっさり......」
姫「お前達と行動を共にしてるとね......。降参した敵には絶対に手を出さなかったり、どんな相手にも強さに関係なく敬意をもって戦いに臨んだりする姿勢が昔の、艦娘だった頃の私を思い出させるのよ」
姫「誇り......矜持と言うのかしら、艦娘だった頃に軍人として持っていた実直な精神を思い出したの」
レ級「姫......!」パァッ
姫「他の子には私から言い聞かせるけど、でも、本当に和睦が実現すると思う?」
レ級「分からない。でも頑張るよ!」
姫「......それもそうか。応援はさせてもらうわ。頑張りなさいよ」
レ級「うん。任せて! あ......姫?」
姫「ん?」
レ級「その答えは本心、だよね?」
姫「疑うのも無理はないけど本当よ。嘘じゃない」
レ級「......」ジッ
姫「......」
レ級「......」ツカツカ
姫「ん? なに? って、え、ちょ......」
ギュッ
姫「......」
レ級「......姫、ありがとう。僕、姫を信じるよ」
姫「レ級......」
レ級「じゃ、僕はまた折を見て大佐、知り合いの提督に聞いてみるから」
姫「そう。わかった」
レ級「姫っ、ほんっ......とうっに、ありがとう!」ニパ
姫「もう、分かったからさっさと行きなさい。眠るから」
レ級「はーい。おやすみー♪」フリフリ
シーン
姫「......おやすみ」ボソ
側近「......姫様?」ヌッ
姫「勘ぐってるの? 本気よ。もう憎しみに駆られた行動は飽いた。ここでひとつ、かつての仲間......人間に期待してみるのも一考じゃない?」
側近「大丈夫でしょうか?」
姫「不安は誰でも同じ。ここはレ級達を信じなさい」
側近「そうですね。失礼しました」スッ
姫「待て」
側近「はい?」
姫「一緒に寝ない?」
側近「え?」
姫「どう?」
側近「あ......///」コク
姫「ふふ、ありがとう♪」
短っ、文字制限最少ギリギリだしw
ま、久しぶりなのでこれくらいでいいかもというのは甘えですねかね。
イベント楽しみました。
また通常運行に戻ります。