三筋湯。
先月の東浴さん機関紙「いちまるいちまる」の第一弾の写真表紙で堂々とした姿を披露した銭湯。
なんて美しい銭湯なんだろうと惚れ惚れしながらも、ただ見入るだけに留まっていた私。
ですから「いちまるいちまる」さんの表紙ということは知らずに、、、行きました汗。
*手入れにぬかりなし
レトロなつくりを丁寧に使い込んできた感ある三筋湯さん。
お手洗いに出る際に、奥に続く木の廊下が見えたのですが、床がピカピカでした。丁寧に雑巾かけしているって感じしてました。
お客様に見えない部分も磨き上げる、だからこそ味があるんですよね。
*魅せる工夫
最初の魅せる工夫を上げると、、
脱衣所のお庭。
お庭には池に鯉。棚に植物。
ご近所に花苗屋さんもあったから、そこから買っているのかな。
そして脱衣所のお庭に夜の明かりを灯す銭湯があまりない中、三筋湯はライトアップ!
ライトアップなんて当たり前でしょーと思うことなかれ。私は偶然なのか、脱衣所にあるお庭がライティングされてるレトロ銭湯は初めてです。
脱衣所から見えるお庭は、何故か大概暗いんですよね。
夜型銭湯訪問者には喜ばしい創りです。
そして魅せる工夫二つ目。
浴槽のお湯がシュワシュワ踊って見えるんです!
イメージは下記の絵のように。
浴槽のサイドから嫌味ない色のライティング。ライティングに調和する水色の浴槽タイル。
清水湯さん、湊湯さん、とかに見られた光とお湯と色の魔法です。
ビル銭湯でも稀なこの計算されたジェットの世界、まさかレトロ銭湯で味わえるとは!
ブクブクシュワシュワ。。。
泡に視覚も身体も包まれて、贅沢すぎます。
浴槽レイアウトはこんな感じです。
ともかく、レトロ銭湯には珍しい魅せる工夫がされていて、格を感じちゃいました。
*溶岩と壁画の壮大な世界。
見上げれば壮大な壁画でした。
「いちまるいちまる」さんの表紙ですと男湯は富士山の様です。
女湯は立山。連峰のガツガツした稜線は険しい表情ですが、色合いもあってやはり癒されます。女湯に立山という選択が、なんだか粋ですよね。
空には飛行機なんか飛んでいて和みます。
また、溶岩が下と左壁に敷き詰められているせいか、壁画と現実の世界がすんなりつながってきます。
また溶岩から落ちる滝の角度が鋭く、ピチピチと元気に落ちてました。
まさに銭湯の醍醐味が凝縮されている感じです。
*ご近所は皆お得意様
脱衣所のロッカーは極めて少なく、ロッカースペースの半分は木棚。
定額ロッカーはよく見ますが、フリーの棚でこれだけオープンスペースな棚は初めて見ました。
所狭しと、でも行儀良く桶や椅子が並んでいます。
しかも皆さんが桶を包むスーパーの袋と、脱衣所のゴミ箱を包むスーパーの袋がお揃いです笑。すごいローカル感、好きです。
でも、定額ロッカーではないこの棚に、私だってその気になれば銭湯セットを置いてもよいのですよね。
近くに職場でもあったらなぁ。
こんな感じにローカルさと、オープンさが絶妙なさじ加減があって、なんだか馴染みたくなってしまいます。
**三筋湯の余韻に浸りながら、あの銭湯なら絶対に本に載ってるような、、、と思い本棚に手を伸ばして直ぐにいちまるいちまるの表紙に気付きました。
あぁ知ってたら、もっと番台さんに話したりできたのになぁなんて思いましたが。
思いましたが、それもそれで良かったかなと。確かに美しい写真の世界そのままでしたが、なんだかそれ以上のものを感じられたような。
ちなみに三筋湯の男浴室には水槽があり、鯉が泳いでるそう。
女湯はお庭の鯉と、入口のグッピーがます。
グッピーって育てるの大変って聞いたような、、、うーん、本当に格ある銭湯です。
*ケロリン桶あり
*座式ドライヤーあり
やすこ。