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eスポーツ部の発足を促進させた「全国高校eスポーツ選手権」の功績に迫る!

カテゴリ:エンタメ

2019.04.13 03:00

eスポーツ部の発足を促進させた「全国高校eスポーツ選手権」の功績とは!?

2019年3月23〜24日に、幕張メッセにて、「全国高校eスポーツ選手権」のオフライン決勝大会が開催されました。

こちらの大会は毎日新聞社が主催し、全国の高校生が『ロケットリーグ』と『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』で競い合う、いわばeスポーツのインターハイ。

最近ではテレビ東京と電通が高校生対象のeスポーツ大会『STAGE:0』の開催を発表したり、ルネサンス高校新宿代々木キャンパスが「eスポーツコース」を開設したりと、さまざまなかたちで高校生とeスポーツとの接点が増加傾向にみられます。

なかでも、「全国高校eスポーツ選手権」は今回が高校生が対象のeスポーツ大会として初の試みであり、さらに「毎日新聞社」という伝統的なメディアの新聞社が行うことでも特に話題になったとのことです。

通信高校では難しいと言われていた「部」としての活動を実現!

今大会にエントリーしたのは、LoL部門が93チーム、ロケットリーグ部門が60チーム。

結果はロケットリーグ部門は佐賀県の佐賀県立鹿島高校「OLPiXと愉快な仲間たち」・LoL部門は東京都の学芸大附属国際「ISS GAMING」が見事優勝を手に入れました。

予選はすべてオンラインの試合だったので、オフラインで、しかも大勢の観戦者の前で試合するのは決勝大会が初。物怖じしない生徒もいたが、場慣れしていない生徒も多く、緊張した面持ちで大会に参加している様子が見受けられたとのこと。

ロケットリーグ部門にて優勝した鹿島高校
出典:https://www.ajhs-esports.jp/

同大会の予選は2018年12月に始まり、本戦は2019年3月に行われました。

受験シーズンと重なることと、過去に例のない試みということもあり、学校側への申請や参加表明など慣れないことが多かったはず。高校生にとっても主催者側でも、それらは決して簡単なことではなかったはずです。それでも延べ150チーム以上が参加したことを考えれば、今回の取り組みがいかに受け入れられたかがわかります。

なかでも、注目したいのが、「通信制高校」の参加数の多さ。通信制高校には、「通学制」と「通信制」があり、「通信制」の場合、基本的に学校へ通うことはありません。『LoL』の決勝大会に進出したN高校は心斎橋キャンパスからの登録でしたが、大阪近辺に住んでいる生徒ばかりではなく、全国からオンラインで授業を受けている生徒もいるとのこと。

このことから、高校に通っていても、同級生と出会うことは少なく、1つの場所に集まって行う部活も基本的に不可能であり、特に運動系は無理に等しい。しかし、eスポーツであれば、基本オンラインで集まり、一緒にプレイすることが可能です。

つまり、通信制高校では諦めることの多い部活動を、eスポーツが可能にしてくれる。そして、部活をする以上、ほかの高校と「競い合う」という大会は大きな目標となり、モチベーションに繋がるとのことです。

今回の大会はeスポーツ部の発足にも寄与

今回参加した高校生チームは、パソコン部など、普段はほかの活動をしている部であったり、大会のために急遽集まった有志であったり、同好会的なものであったりと、正式な「eスポーツ部」でないケースも多かったとのこと。その中でも『LoL』の決勝大会に進出した岡山共生高校は「eスポーツ部」としての参加だったが、大会が開催されるまでは「同好会扱い」であり、大会出場に際して学校側へ交渉した結果、やっとの思いで「部」として認めてもらったのだという。

最近、公費でゲームやパソコンを購入したり、部活でゲームをしたりすることに嫌悪感を抱く教師がいるというニュースを耳にするようになりました。しかし、高校生がこれだけ自主的に行動し、そして通信制の場合は諦めることの多かった部活に参加できる喜びがあるのであれば、後押ししたいと思うものではないでしょうか。

まだまだ認知度が高いとは言えない「eスポーツ」。これからもっとどう浸透させていくかが今後の課題になりそうです。

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