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草刈正雄、時代劇役者の原点は母に連れられた映画観賞

草刈正雄
草刈正雄

 俳優の草刈正雄(66)が23日、東京・ワテラスコモンホールで「『母の日参り』パートナーシップ 2019年度 共同プレス発表会」に出席した。

 母子家庭で育った草刈は母との思い出を「強い、怖い、母で厳しかった。ちょっと悪いことするとバットで追っかけてきた」と振り返った。小学生の時は「『ママ』と呼んでいたので、母への手紙を書いて学校で発表する時に笑われました」と懐かしんだ。

 草刈の母は映画好きで「チビの時によく映画館に連れて行かれた」と回顧。東映の時代劇をよく見ており「(役者になった時は)時代劇が出来ないと思っていましたが、違和感なかった。(映画を見ていたことが役者の)原点だった」と“英才教育”を受けさせてくれた母に感謝した。

 2017年のNHK大河ドラマ「真田丸」の真田昌幸役で個性派俳優として評価された。「母は『今のセリフ回しは(萬屋)金之助さんだね』と言われるかも」と語った。時代劇だけではなくNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜・前8時)では主人公の祖父役として視聴者の心を打つセリフを連発しているが「スタッフの半分以上が真田丸のスタッフ。気心が知れている。涙して台本読んで、そんなセリフを言わせていただき幸せ者。俳優として恵まれている姿を母に見せたい」と亡き母への感謝を口にした。

 母の日参りとはゴールデンウィークから「母の日」にかけてお墓参りする中高年層中心に広がる新しい試みとなっている。

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