提督の憂鬱 作:sognathus
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もうボロボロで明らかに限界そうにも関わらずそれでも必死に着いていこうとするのですが......。
潮「うっ、げほっ。ひぃ......ぜぇ......はぁ......えっ、ぐぇっ......」
大将「立て! 立たんか! もう限界か!?」
潮「う、うぅ......。ぐっ......へぐっ。ぜぇ......はぁ......」プルプル
大将「......雷」
雷「は、はい!」
大将「潮を医務室に連れて行ってやれ」
潮「! か、閣下! っぐ......ふぅ......はぁ。......う、潮はまだ......まだやれまっ......がひゅっ」
大将「心は折れてないようだが、体はもうそれ以上は無理だ。大人しく休んでろ」
潮「だい......じょう、ぶです!」プルプル
大将「休め。初日からここまで着いてこれただけでも大したものだ」
潮「......くっ」ジワ
雷「大丈夫よ。大将は本当に褒めてくれてるわ。大人しく命令に従うのも立派な態度よ」ヒソ
潮「......分かりました。ありがとうございます。失礼します」
大将「ああ、ゆっく休め」
「お前達は、まだやれるな!?」
「イエッサー!」
「よしっ、ならその心意気を今日も証明してみせろ!!」
「イエッサー!!」
潮「......」トボトボ
雷「気にする事ないわ。大将の訓練が厳しいのは有名だもの。あなた、支部から来た子でしょ? ここまで着いてこれたのは本当に凄いわ」
潮「研修を.....」
雷「ん?」
潮「研修を甘く考えていた自分が情けないです......」
雷「......」
潮「提督に......提督にあんなに自信たっぷりに強くなって帰ってくるって約束したのに......ぐす」
雷「......」
潮「わたしは......わたしは、自分が情けなくて、それが恥ずかしくて......悔しくて......」
ポン
潮「あ......雷さん......」
雷「大丈夫。そこまで言えるようになっているだけでも貴女は立派に成長しているわ。他の子だと大体辛くて泣いちゃってその日の内に帰っちゃうんだもの」
潮「雷さぁん......」ブワァ
雷「泣くの我慢してたのなら今はうんと泣きなさい。そしたらスッキリして今より強くなってる筈よ。次の訓練はきっと耐えれるわ」
潮「う、うわぁぁぁぁん」
雷「よしよし。ちょっと寂しくて申し訳ない胸だだけど。わたしので良かったら好きなだけ泣いてね」ナデナデ
潮「うぇぇぇぇぇん!」
大将「潮の様子はどうだ?」
雷「熟睡してます」
大将「そうか」
雷「......よく......耐えれたと思います」
大将「そうだな。今まで見てきた研修生の潮の中では一番かもしれん」
雷「......あの、できれば......」
大将「見舞いに行く。着いて来るか?」
雷「はい!」
~医務室
大将「潮、大丈夫か?」
潮「っ! か、閣下!」
大将「起きるな。今はいい」スッ
潮「あ......う......」
大将「よく耐えたな」
潮「.....っ。う......うぅ......」ジワ
大将「それは悔し涙か?」
潮「はん.....えぐっ......半分、は」
大将「ほう。では残りの半分は?」
潮「か、閣下に......褒められたのが......ぐす......うれひくてぇ......」
大将「そうか。頑張ったな」ポン
潮「あ......ふぇ......。あ、ありがとうごじゃ......ざいます......!」
雷「......」ニコニコ
大将「ああ。後で何か美味しい物でも届けさせる。それを食べて入渠して、今日はゆっくり休め」
潮「はい! ありがとうございます」
大将「ああ。......次の訓練にも参加するか?」
潮「大将さえよろしければ、是非! 次は耐えてみせます!」
大将「そうか。期待しているぞ」
潮「はいっ。ありがとうございます! がんば......全力で応えてみせます!」
大将「良い返事だ。それじゃな」
雷「......♪」ガッツポーズ
潮「......!」コクッ
~廊下
雷「~♪」
大将「嬉しそうだな」
雷「はい。支部の子にしろ研修生にしろ、自分の仲間が逞しくなる様子は見てて頼もしくて心が温かくなりますから」
大将「そうだな」
雷「大将」
大将「ん?」
雷「雷はもっと激しくしていいんですよ?」
大将「......そのセリフ、他の奴の前では言うなよ。誤解されかねん」
雷「?」クビカシゲ
大将のロリ○ーン!
じゃなかった、潮と雷可愛い!
さる筋からご質問頂きました。
『前の話の中で主人公の提督が倒れた描写と、筆者さんが艦これを暫くやらないのとは関係があるのですか?』
......まぁ、イベントが始まってから現時点まで取り敢えずやる気が出ませんからね。
提督業は少しの間休業くらいに考えて頂けたら結構ですよ。
それではっ。