300面従腹背の澤田拓也副局長
■1980万円の損害賠償請求裁判は、家庭連合がこの訴訟を提起したのが昨年の3月8日でしたので、もう1年が過ぎました。次回期日6月12日(東京地裁626号法廷13:30〜)が証人尋問となりました。家庭連合側証人として近藤局長と澤田拓也副局長が出廷します。私に対しても尋問がありますので、345万円損害賠償請求裁判(おにぎり裁判)の証人尋問の時と全く同じです。345万円損害賠償請求裁判といえば、原告被告共に地裁判決を不服として高裁に控訴していましたが、3月28日に判決が出ました。お互いの控訴棄却となりました。地裁での判決(澤田地平は25万4592円を支払え)のままで確定すると思います。
■さて私はNo.275で、暴力男の事件を誘導したのは近藤局長であると書き、また私が殴られる様子を韓国人幹部と一緒に松濤本部のモニターで見ていたと書きました。近藤局長はこれに対する反論として、2019年3月28日付けで興味深い証拠を提出してきました。それは事件発生時に澤拓副局長とラインでメールのやり取りをした自分のスマホ画面です。
暴力男の事件は2018年1月21日(日)の午前10時ちょうどに発生しました。この時、松濤本部にいた澤拓副局長は、近藤局長にメールしました。近藤局長は自宅にいたそうです。
□澤拓:1人の壮年が地平を軽く叩きました。映像撮られました。(10:08)
□近藤:叩いたのは顔ですか?(10:09)
□澤拓:そうです。(10:09)
□近藤:それで被害届は出さないでしょう。(10:10)
□澤拓:それは無いと思います。(10:10)
□澤拓:シックではありませんでした。近所の方でしょうか。(10:48)
□近藤:それはいいですね。近所の人から徹底抗議して頂くのが一番です。(11:18)
□近藤:書類作成が長引いているため、遅れて到着します。
■一番最後の「書類作成が長引いているため、遅れて到着します」という言葉が、近藤局長が事件発生時に松濤本部にいなかった証拠であるということです。自分は事件発生時に松濤本部にいなかったし、事件とは無関係であると主張しています。確かにこのメールの記録を見れば、近藤局長はこの時、松濤本部にいなかったことが分かります。
近藤局長は私が殴られるのを韓国人幹部と一緒にモニターで見る図太さがなかったようです。この時、近藤局長が自宅で作成していたという書類は、5月26日に裁判所に提出した仮処分命令申立の文書であると、自分で述べています。この日から4ヶ月も後に裁判所に提出している書類ですから、松濤本部への出勤を遅らせてまで作成を急ぐ必要はありませんでした。
そのことを考えれば「書類作成が長引いているため、遅れて到着します」という言葉が、いかにもアリバイ作りを意図したものであると感じられます。近藤局長は1月21日の午前10時に事件が起きることを知っていたので、その日その時刻、忙しそうに振る舞う用事を作って、あえて松濤本部を不在にしたのです。
■このメールのやり取りで興味深いのは、近藤局長が澤拓副局長からの第一報に接して、即座に「叩いたのは顔ですか?」と聞き返しているところです。普通なら「どこを叩いたんですか?」という質問になるはずです。
韓国人幹部は暴力男に私の顔を血みどろになるほど殴るように指示していたと思われます。なぜなら、暴力男は早い段階で私の帽子を奪い取っていますが、これは私の眼鏡をはたき落とすための準備です。暴力男ははじめから私の顔を殴るつもりであったことが分かります。
ところが、暴力男の目の前に姉のカメラが出現したので、とっさにまずいと判断し、その場を立ち去ろうとして体制を移しながら私の顔を殴ったので、手に力が入りませんでした。だから「地平を軽く叩きました」ということになりました。そして、立ち去ったと思ったら、その直後に暴力男は戻ってきます。この時、私は暴力男の顔を見ましたが、興奮状態の気持ちが収まらず、通り過ぎる瞬間に、私に立ち向かって来ようとして、わずかに踏み込む気配がありました。
叩き方が不本意だったので悔いが残り、もう一度私を叩きたかったということが分かりました。男は初めから相当な意気込みを持って私を殴りに来たのです。それはなぜかといえば、そのように依頼されたからです。ですから韓国人幹部が近藤局長を前にして計画した段階では、私は相当強く、それも顔を殴られることになっていたと見ることができます。
そして、近藤局長は事件発生の瞬間を、自分では自宅だと述べていますが、自宅とは限らないどこかで、時計を見ながら待っていたのです。ところが、近藤局長への第一報が「1人の壮年が地平を軽く叩きました」という期待外れのものだったので、「え?それは話が違う」と拍子抜けし、「でも叩いたのは顔だよね」と確認したい思いを抑えきれずに、つい「叩いたのは顔ですか?」と聞いてしまったのです。
■その質問の不自然さを近藤局長も感じたのでしょう。陳述書で以下のように説明しています。
□近藤:原告澤田のラインにはどこを叩いたのか明記されていませんでしたが、わざわざ連絡が来る以上、顔を叩いたのかと思い「叩いたのは顔ですか?」との質問を送りました。すると「そうです」との回答でした。(2019.3.28)
■「わざわざ連絡が来る以上、顔を叩いたのかと思い」という説明は、その質問をした理由になっていません。澤拓副局長は暴力男が私の顔を叩いたから近藤局長に報告したのではなく、暴力事件が起きたから報告したのです。叩いた場所には関係ありません。
私はこの事件を翌1月22日にブログで報告しました。そのNo.191に「男は通りすがりの一般人ではなく、家庭連合の人間であることに間違いありません」と書きました。これを見て1月23日に近藤局長は澤拓副局長と以下のメールのやり取りをしています。
□近藤:澤田地平が暴力男は家庭連合の人間に間違いないと断定した上で、家庭連合が暴力事件を引き起こしたと述べており、名誉毀損の疑い濃厚です。暴力男が家庭連合の男かどうか、調べて頂けると幸いです。
□澤拓:了解です。
■そして、1週間後の1月30日に以下のメールのやり取りをしています。
□近藤:例の本部玄関前暴力男につき、現場からの情報は何かありましたでしょうか?
□澤拓:全国に流しましたが、まだ情報はないです。
■近藤局長と澤拓副局長は松濤本部であまり顔を合わせないのでしょうか。暴力男の照会指示と、その結果の報告をこんな一言の簡単なメールのやり取りで済ましてしまう二人の関係は、一体どうなっているんでしょう。どのような方法で暴力男を全国に照会するのか、あるいは照会したのか、もう少し踏み込んだ打ち合わせも報告もしないのでしょうか。
それはともかく、「全国に流しましたが、まだ情報はないです」との答えを受け、近藤局長は暴力男は家庭連合の会員ではないと判断したと述べています。私が確認したところ「情報はない」との意味は、そのような会員がいるとの情報も来ていないし、いないとの情報も来ていないということでした。全国約300の教会に問い合わせして「いる」との情報が来てないのは分かるとしても、どうして「いない」との情報が来ていないのでしょうか。
近藤局長は教会では顔も分からないような名簿だけの教会員もいるし、現場ではそこまでのチェックはできないから「いない」という断定した回答ができないのだと答えています。そうであるなら、暴力男が会員であるかどうかは分からないということになるはずですが、近藤局長は「情報が来ていないから暴力男は教会員ではありません」という主張で済ましています。
■そこで私は、照会メールを出して暴力男が会員であるかどうかを調べたというのなら、その照会メールを証拠として提出して下さいと要求しました。そして、提出してきたのが1月24日付け送信の照会メールでした。澤拓副局長がこのメールを「全国に流した」ということですが、この照会メールの宛先には5地区体制になったばかりの各地区事務局長と、それに加えて5人の個人名が並んでいます。どうしてこれが全国300余りの教会に照会するメールなのでしょうか。
私は家庭連合を退会する少し前の2015年10月、千葉の一心特別教育院で行われた神氏族メシヤ修練会に参加しました。この修練会の案内を公文のまま、葛西家庭教会の総務部長からもらいました。この公文が家庭連合内部で使用されている通達文書の様式です。
これには分類、締切、受信、担当、参照、発行、日付、発信、件名を記入するヘッダー部分があり、その下に本文を記すようになっている家庭連合で確立された様式です。いつ(日付)、誰(発信)が、誰(受信)に、何の目的(件名及び本文)で発信し、受け手の誰(担当)が、その用件に責任を持つのかということが、自動的に明確になる仕組みになっています。
暴力男を全国に照会するのなら、この様式でなければなりません。だから宛先は当然、地区、教区、そして全国300余りの家庭教会のしかるべき人間を受信者及び担当者として指定した上で、送信することになるのです。また、家庭連合ではこの公文の様式と併せて、メール送信システムも確立されています。だから、宛先が何百に増えようが、送信の手間は一切かかりません。
■澤拓副局長はなぜこの公文の様式を用いなかったのでしょうか。それは全国に暴力男を照会するメールなど、元々出していないからなのです。近藤局長から「暴力男が家庭連合の男かどうか、調べて頂けると幸いです」と言われて「了解です」と答えていますが、この後、澤拓副局長は照会メールを出しませんでした。
なぜ出さなかったのかというならば、暴力男に私を殴らせたのは家庭連合内部の仕業であることが分かったからです。それを近藤局長は素知らぬ振りをして、澤拓副局長に調べてくれと頼んで来たので、まともに応じる気がなかったということです。面従腹背です。その1週間後に近藤局長は「例の本部玄関前暴力男につき、現場からの情報は何かありましたでしょうか?」と聞いて来ました。
照会メールは出していませんから、「全国に流しましたが、まだ情報はないです」という澤拓副局長の答えは嘘です。家庭連合内部の仕業ですから、実行役として家庭連合の人間を使うはずがないと考えましたし、全てを承知の上で近藤局長がもっともらしく聞いてきたので、嘘の返事をしても平気でした。
近藤局長としても暴力男は会員でないことは分かっていますから、「まだ情報はないです」と聞いて、その通りで間違いないと、内心では納得しているわけです。まさか、澤拓副局長がメールを出していないとか、その答えが嘘であるとは気がつきませんでした。
お互いに狸と狐のばかし合いをしているのですが、近藤局長は自分は暴力事件と関係がないという振りをしていますし、澤拓副局長も近藤局長を信じている振りをしなくてはいけません。だから、お互いに面と向かって、まじめな態度で暴力男は一体誰なのかという話はしにくいのだと思います。そのために、上に述べたようにメールだけのやり取りになるのです。
■澤拓副局長が出したという照会メールを見れば、宛先は地区事務局長です。では、澤拓副局長からの照会依頼を受けた地区事務局長は下部組織の各教区に問い合わせをし、次にその各教区が下部組織の各教会に問い合わせをするというのでしょうか。そしてそれに対する回答は、各教会から各教区に上げ、各教区は各地区に上げ、各地区は澤拓副局長に上げるというのでしょうか。
澤拓副局長の地区に宛てた照会メールが、末端の全国300余りの教会への照会というなら、現場は階層的にそういう手続きをするしかありませんが、近藤局長はその通りであると答えています。そんな馬鹿なことがあるでしょうか。また、澤拓副局長はその照会メールをBCCで総務局所属の5名に送っています。何のためでしょうか。
この照会メールには暴力男の写真を添付したというのですが、添付されているのは「プレゼンテーション1.pptx」というパワーポイントファイルです。普通、画像(それも1枚)を送るのにそれをパワーポイントファイルにすることはしません。あるいは、もししたとしても「プレゼンテーション1」という名前は付けないでしょう。「暴力男」にするべきです。
これがおかしいと指摘したら、近藤局長は、澤拓副局長が操作してこの添付ファイルを開き、暴力男の画像が表示される動画を証拠として提出して来ました。ところが、この動画に映っている照会メールそのものが、初めの照会メールと違っていました。それを指摘したら、2つめの動画を提出して来ました。ところがこれも、初めの照会メールと違っていました。それを指摘したら、3つめの動画を提出してきたのですが、これも初めの照会メールと違っていました。
2018年の始まりは、それまでの12地区体制が5地区体制に変更された時でした。この「プレゼンテーション1.pptx」には、新しい体制になった5つの地区に対する何らかの方針が、プレゼンテーションの形で説明されていたのだと思います。元々のメールはその方針を添付して5つの地区事務局長に送ったメールであり、その方針を総務局のメンバーで共有しておく必要があったために、BCCで総務局所属の5名に送ったものと考えられます。このメールを土台にして、その題名と本文を書き換えた偽造メールが、照会メールの正体なのです。
■近藤局長が私達を相手取って名誉毀損の裁判を始めたことにより、暴力男が誰なのかということが大きなテーマになりました。家庭連合は近隣住民だと主張し、私は家庭連合が雇った男であると主張しました。ここで近藤局長は、万が一、暴力男が家庭連合の人間であったらいけないと思い、全国に問い合わせのメールを出したが回答がなかったと述べ、それに対して私が、ではそのメールを提示して下さいと、2018年6月28日付けの書面で要求しました。
それを受けて、近藤局長は澤拓副局長にその照会メールを提出するように言ったのです。さて、事件から半年も経ち、とうに忘れていたところに、出してもいないメールを提出せよと言われて、澤拓副局長は慌てました。今更、出してませんと言うこともできません。どこかに紛れてすぐに見つかりませんと言い訳しながら時間を稼ぎ、2018年1月24日に地区事務局長宛に出した上記のメールを土台にして、題名と本文を書き換え、偽造メールを作ったのです。
しかし、「プレゼンテーション1.pptx」という添付ファイルの名前をそのままにしたことが命取りになりました。「暴力男.jpg」に書き換えておけば、その後、問題になることはありませんでした。パワーポイントファイルの名前をそのまま残したために、私から突っ込まれ、そのおかげで証拠の動画を3回も提出するはめになり、その度に初めに出した照会メールと細部が違ってしまいました。私からの指摘に、近藤局長は以下のように弁明し、結果としてその違いを認めてしまいました。
□近藤:照会メールについて被告らは様々な論拠をもって偽造であると主張してきたが、原告らの反論を受けた結果、最終的には、画面を撮影して提出する度に文字や線が微妙に異なることのみをもってその論拠とするようである。しかしながら、パソコンの画面を撮影したものである以上、同一に撮影できないのはむしろ当然のことであり、何ら偽造の証拠とはならない。(2019.4.10)
■「同一に撮影できないのはむしろ当然のことであり、何ら偽造の証拠とはならない」と述べていますが、おかしな論法です。「同一に撮影できないのは、違うものを撮影しているからであり、それは偽造の証拠です」というのが、正しい論法であり、実際にもそれ以外に考えられません。
この裁判で私達が勝つためには「暴力男が家庭連合が雇った男であるという事実が真実であると信じるについて相当の理由」を提示しなければなりません。そのために、バン駐車の問題、暴力男を追いかけた男の存在、暴力男が事件直前にある女性と待ち合わせをしたことなどを争点にしてきました。
そこで、私がこの裁判で有利な判決を得ることができるとするなら、何が一番の決め手になるだろうかと考えた時に、この照会メール偽造問題ではなかろうかと思うのです。これだけは、上に述べたように偽造であるという確実な証拠があり、それ故に家庭連合が嘘をついているということがはっきりしているのです。
□裁判官:家庭連合は偽造メールを作ってまで、暴力男は家庭連合に関係がないと言わなければならなかった。だからといって、暴力男は家庭連合が雇った人間であるとは断言することはできないけれど、偽造メールを作ってまで何かを隠そうとする家庭連合なのだから、被告澤田地平の立場からすれば、暴力男を家庭連合が雇った人間であると信じても無理はないよね…
■という流れで、いかがでしょうか。もし、この方向で裁判官が判断するなら、私は澤拓副局長に感謝しなければなりません。澤拓副局長は暴力男の照会を命じられて「了解しました」と返事をしながら何もせず、照会結果を聞かれて「全国に流しましたが、まだ情報はないです」と嘘をつき、近藤局長に対する不信感が根底にあって面従腹背を通したことが、今になって、私にとり、ありがたい実を結んでいるのです。
近藤局長は澤拓副局長が照会メールを出さなかったことに、いつ気がついたのでしょうか。私が近藤局長のスマホ画面を元にこの指摘を行ったのが、先月3月29日付けで提出した準備書面10ですから、それを読んだ時だと思います。それまでは、澤拓副局長が発信した照会メールがどこかになくなってしまったという説明を聞いて、疑いはあっても決定的ではなかったと思います。だから、証拠の動画を作り直す度に初めの照会メールとの差異が生じて、不利な状況に追い込まれながらも、仕方がないとして忍耐していました。
そして、澤拓副局長が自分の嘘が近藤局長にばれてしまったということを知ったのは、私のNo.299の動画「真理を問う行動4.7」を見てのことだと思います。最後の私のスピーチでそのことを話していますので、もはや隠せないと観念したでしょう。事件から1年を経てようやく、近藤局長は澤拓副局長からだまされていたことに気がつき、それにやや遅れて、澤拓副局長は嘘がばれてしまったことを知るに至りました。
■さて、この二人は松濤本部ではどうしても顔を合わせますから、挨拶もし、話をしないといけないでしょう。今後、お互いにどのように振る舞うのでしょうか。この裁判で近藤局長を追い込む一番の原因になったのが澤拓副局長の面従腹背であることを考えると、果たして澤拓副局長の運命がどうなるのか、心配もし、期待もするところです。
あるいは、澤田地平はあることないこと勝手なことを書き立てていると、二人で白々しく盛り上がって見せ、私を嘘つきにしてお互いの傷には触れないようにするのでしょうか。あるいは、澤拓副局長の方から先回りして、暴力男なんて初めから我々が知ってるはずないですよねと忖度して話しかけ、照会メールを出さなかったことへの追及をかわすつもりなのでしょうか。
■近藤局長はスマホ画面という、個人情報の最も人目に晒したくないものを表に出してまで、最後の決定的な反撃を試みました。暴力男の事件発生時、その一報をメールで受け取り、その時松濤本部を不在にしていたから、自分は無関係である。暴力男の照会メールを全国に流すように手配し、教会員でないことはそれで確かめた、だから自分は潔白である、というように。
しかし、この小さなスマホ画面にこそ、近藤局長が事件の発生をあらかじめ知り、息を潜めてその瞬間を待っていた事実、後で問題になった時のことを考えたアリバイ工作、そして、照会を命じられた澤拓副局長の面従腹背、調査結果を聞かれた時の何喰わぬ嘘、その背後に隠された上司への不信、これらが見事に記録され、家庭連合幹部の哀しい生態を私達の目に見せてくれているのです。
にほんブログ村
■ 最新コメント