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【競馬・ボート・競輪】

[ボート]今垣、マスターズ初V 宮島プレミアムGI「マスターズチャンピオン」優勝戦

2019年4月22日 紙面から

 広島県・宮島ボートのプレミアムGI「第20回マスターズチャンピオン」は21日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、1号艇の今垣光太郎(49)=福井=がインからコンマ09のSで逃げを決め、2017年2月・近畿地区選(三国)以来、GI通算29回目の優勝。賞金1100万円を獲得して、同ランキングはレース前の73位から9位に浮上した。2着は吉川元浩、3着には松井繁と大場敏に競り勝った太田和美が入った。

 完勝だった。ポールポジションの今垣はコンマ09の快ショット。隣2コースの太田が06のトップSを放ってきたが、1Mまでに伸び返して冷静にターンマークを回る。「Sが分かっていなかったから不安はあったけど、同体なら勝てると思っていた」。相棒32号機のパワー、仕上がりには自信があった。あっさりと決着をつけマスターズ初Vだ。

 1988年11月の三国でデビューし現在、選手生活31年目。平成時代を第一線で駆け抜けた今垣だからこそ、平成最後の全国発売となるこのビッグレースを勝てたことには感慨深くもなる。「ここ2年くらい、記念を走っても準優にも乗れないことが多かった。今回も無事故完走が目標だった」。

 17年2月の近畿地区選以来GI優勝から遠ざかっていた。自信を喪失し、引退が頭をよぎることもあったが、やはり勝利という結果はすべてを吹き飛ばしてくれる。「SGでしばらく勝てなくて宮島でグラチャン(02年)を勝った時も、もうちょっと頑張れると思った。今回もいいきっかけになる。24場で一番相性もいいし好きなレース場」。これで宮島はSG1冠にGI3勝。抜群の相性だ。

 この優勝で7月のSGオーシャンカップの出場権も手にした。5月には新元号で初のSGオールスターにも出場するが「今年の目標にしていたレース。それまではSを控えていたけど、そこではFを何本持っていても思い切って行きたい」。新時代になっても“北陸の闘将”が攻めのレースでファンを魅了する。 (大久保晋)

<今垣光太郎(いまがき・こうたろう)> 1969(昭和44)年9月18日生まれの49歳。161センチ、52キロ。血液型はA。石川県小松市出身。県立加賀高等学校中退。選手養成63期生。福井支部所属。同期には滝沢芳行、渡辺睦広らがいる。88年11月・三国でデビュー(4着)、90年・蒲郡で初優勝。SGは95年・メモリアル(三国)で初出場。99年・クラシック(児島)で初優勝。ほか02、09年・グラチャン、02、04、08年・メモリアル、99、10年・チャレンジカップ、16年・グランプリシリーズでビッグ9冠。GI29Vを含む通算優勝は103回。

 

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