【プロ野球】阪神、昨季から対巨人戦9連敗で単独最下位2019年4月22日 紙面から
◇巨人3-0阪神巨人が3連勝で首位に立った。メルセデスが5安打に抑えて、7イニング無失点で2勝目。打線は4回に失策で1点を先制。7回は山本が適時三塁打を放った。阪神は2戦連続の零敗で3連敗となり、単独最下位。巨人戦は昨年から1分けを挟んで9連敗。 ◇ 3点を追う9回1死一塁。今季初の5番に座った梅野が併殺打に倒れた瞬間、甲子園の虎党から悲鳴とため息が交錯した。東京ドーム3連敗に続き、本拠でも巨人に3連敗。平成最後の「伝統の一戦」は一度も勝てずに6連敗で幕を閉じた。2試合連続の完封負けで単独最下位に転落だ。 「強い気持ちを持って戦っているが、その中で結果が出ないのは監督のオレの責任。受け止めることしかできない」。険しい表情を浮かべた矢野監督は、必死に声を絞り出した。 2連勝で迎えた頼みの西でも、負の連鎖は止められない。4回無死一塁。微妙な判定が失点の引き金となった。岡本の遊ゴロで併殺を狙ったが、野選となったうえに糸原の一塁悪送球が絡んで先制点を許す。この際、一走のビヤヌエバは両手を広げながら二塁へ滑り込んでいた。矢野監督は守備妨害と抗議。ただ、判定が覆ることはなかった。「こっちとしては、妨害されてる感じ」と矢野監督。谷本球団副社長は「(送球の)邪魔になったのは間違いない」と判定を不服として意見書を提出する方針だ。 それでも、打線は沈黙して苦手メルセデスに昨年から4連敗。巨人戦は昨年から1分けを挟んで連敗が「9」に伸びた。しかもこのカードの開幕6連敗は、吉田義男監督時代の1987年(昭和62年)以来32年ぶり。平成は元年に8勝18敗と負け越したのを皮切りに、通算318勝435敗17分けと117の大きく負け越しを喫した。 矢野監督は「戦う気持ちは一番大事。リベンジできる形をどんどんつくっていけるように…」と前を向いたが、令和を迎えても先が思いやられそうだ。 (吉川学)
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