提督の憂鬱 作:sognathus
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二人は以前から仲が良いようで、早速女子特有の雰囲気醸し出してます。
違う場所にはそんな二人の様子を眺めている初雪と白雪と最上がいました。
白露「あ、スズヤンだ。おーい!」
鈴谷「あ、ツユッチ! やっほー」
白露「スズヤン今帰り?」
鈴谷「そ、丁度遠征から戻ってきたとこ。ツユッチも?」
白露「そうだよ。偶然だねー♪」
鈴谷「だねー♪」
キャッキャッ
初雪「なんかあの二人って並んでて違和感ないよね。どっちも駆逐艦にも重巡にも見える......」
最上「二人の雰囲気が似てるからじゃない? どっちもギャルっぽいっていうか」
白雪「なるほど」
最上「あ、ほら何かパンツ見せあってるよ」
初雪「あ、穿くようになったんだ」
白雪「え?」
初雪「鈴谷さん達今までパンツ穿いてなかったんだよ」
白雪「ええ!?」
最上「冷房が効くようになたからね。穿いてないとお腹冷えちゃうし」
白雪「そ、そういう問題? 冷房がなかったら穿いてないのもどうかと思うだけど......」
最上「因みに航巡組は全員穿いてなかったよ。勿論僕も」
白雪「 」
初雪「あ、白雪が白くなった」
最上「そんなにショックだった?」
初雪は「良い子だからね」
最上「なるほど」
初雪「ほら、パンツもその性格を表す様にしろ......」ペラ
最上「......黒いね」
初雪「しかもレースが入った大人びたやつ......意外」
最上「意識が戻る前に手を放した方がいいと思うな」
初雪「そだね」パッ
鈴谷「あれっ、モガミンとハユッチじゃーん」
白露「あ、ホントだー。白雪ちゃんもいるねー。というかなんか白い......?」
初雪(マズイ、今この場で一番厄介なのが)
最上「任せて」ヒソ
最上「白雪は今考え事をしてるんだ。話し掛けちゃダメだよ?」
鈴谷「え? そうなん? わー、流石ゆーとーせー。真面目だねー」
白露「白雪ちゃんはわたし達駆逐艦の中でも委員長こと、綾波ちゃんと双璧をなすお姫様だからねー。そりゃ真面目だよー」
初雪「双璧? 磯波が抜けてるよ?」(最上さんナイス)
白露「磯波ちゃんはねー、清楚で守ってあげたい系てういかぁ」
鈴谷「弄りたくなっちゃうタイプ?」
白露「そーそー」
初雪(今度から磯波はあまり鈴谷さんには近づかない方がいいかも。あの子本当にメンタル弱いからなぁ)
最上(なんとなく初雪が考えている事が分かるな。磯波ちゃんの事は注意してあげよう)
鈴谷「んー? さっきから二人ともどーしたの?」
白露「ホントだ。なんか心ここに非ず、みたいな?」
初雪「わたし達もちょっと考え事してたの」
最上「そ。ちょっと初雪とお話ししててさ」
鈴谷「へぇ、なになに? 鈴谷にも教えてー」
白露「あ、わたしも。わたしにも教えてー」
初雪(この二人って戦いでは凄くしっかりしてるのに、ホント)
最上(プライベートでは屈託がないというか、“今どきの女の子”だよね。ま、それが魅力でもあるんだけど)
鈴谷「ちょっと二人とも聞いてる?」
白露「内緒話は共有しないとダメなんだよー?」
初雪「あ、うん......ごめん」
最上「いや、別に話すような事じゃないんだけどさぁ」
最上(う......躱すのが段々面倒になってきた)
「こんなところで何してるんだ?」
鈴谷「あ、大佐」
白露「大佐ー、今帰ったよー」
初雪(なんというタイミング!)
最上(タイミング良すぎだよ。あーでも一番頼りになる人が来てくれた)
提督「ああ、そうか。二人は遠征に言ってたんだったな。お前達はどうした?」
初雪「別に。ちょっと最上さんと白雪と話してただけ」
最上「そ。ちょっと話が長くなっちゃてさぁ」
提督「そうか。ん? 白雪?」
白雪「 」
鈴谷「あ、なんかお姫様考え事してるみたいだよ」
白露「でも、いい加減長いよね。周りが見えてないみたい?」
初雪(あ、悪い流れ。これは......)
最上「いや、だからそっとしてあげ――」
鈴谷「こういう時はやっぱショック療法っしょー。こうやってスカートを......」
スカンッ
鈴谷「きゅう」
提督「いらん事をしないでさっさと補給をして来い。白露もだ」
白露「あはは。はーい、了解でありますっ」
鈴谷「ふぁーい、いてて......きまーす」テテッ
提督「全く......ん? なんだ二人とも俺を見て」
初雪「大佐......わたしは今とても感動してる」ウル
最上「うん。やっぱり大佐こそ僕たちの提督だよ!」
提督「......は?」
白雪の意識が戻ったのはこの後直ぐだったそうです。
お蔭で二人は例の秘密を何とか守り通せることができました。
明日ついに夏イベントですね。
弾薬は1万しかありませんが、なんとかなる......わけないだろうなぁ(トオイメ