◆中日7―5ヤクルト(21日・ナゴヤドーム)
ノールックと思わしき二塁セーフの判定に場内は騒然となった。問題の場面は5回のヤクルトの攻撃中に起こった。
1死二塁で代打・上田の打球が二塁後方へ飛び堂上が捕球。二塁走者・雄平の帰塁より先に、併殺を狙って堂上から送球された球を取った京田がアウトをアピールした。だが、併殺完成と思われたタイミングにも、今岡二塁塁審は“やや遅れて”セーフのジャッジを下した。
「我々からは(当該のプレーを)見ていないように見えた」と、与田剛監督(53)はベンチを飛び出し、審判の元に向かい確認を行った。「ジャッジの通りです」と審判団から回答があったため、リプレー検証をリクエスト。検証の結果アウトになり、判定は覆ったが、検証中に映し出されるドーム内の大型画面の映像にファンは騒然。「見ていないだろ!」と叫んだファンもいた。
この試合の責任審判・吉本一塁塁審は試合後「我々としてはジャッジを出しているので、異議があればリクエストをしてください」と与田監督へ伝えたと明かし、セーフの判定に関しては「彼が下したジャッジなので」と説明した。ジャッジを行った今岡二塁塁審は「見ていました」と答え球場を後にした。
中日の加藤球団代表は「プレーを見ていない審判が判定をするのはどうか」と、NPBに意見書を提出すること決めた。チームは3カード連続の勝ち越しを決めたが、後味の悪い白星となった。