山本太郎新党、ネーミングを嗤う前に政策を色眼鏡なしに見るべき理由
2019.04.22
菅野完
「所詮、メロリンキュー」という前に、政策を聴いてみろ
山本太郎参議院議員は、4月10日、参院議員会館で記者会見を開き、自身が共同代表を務める自由党を離党する意向を明らかにするとともに、政治団体「れいわ新選組」を結成したと発表した。 この新しい政治団体の発足には随分と批判的な声が寄せられた。なにより団体名がふざけすぎているというのだ。しかし少し頭を働かせてみれば、このネーミングがあちこちに喧嘩を売るものであることがわかるだろう。
各方面を強烈に揶揄するネーミング
なにせ新撰組である。新撰組といえば、「長州」からきた「維新」の志士を斬りまくった白色テロ集団。今の総理は、長州出身。時代遅れの新自由主義的経済政策を振りまいて、増長を極める大阪の政治集団の名前は維新。白色テロとは権力の意向に基づいて暴力を振るうことだが、山本太郎はこの点について、「本来、現在の我が国の権力者は有権者」と、見事に規定している。つまり、山本太郎は、「長州の連中や維新を叫ぶ連中を、権力者たる有権者のご意向にもとづいて、叩き斬る」と宣言しているわけだ。 「それにしてもあまりにもダサいネーミングだ」という批判も聞いた。確かにその通りだろう。自分自身を表現するメタファーとして幕末のあれこれを持ち出してくる連中は、武田鉄矢の昔から、うさん臭くてダサいと相場が決まってる。しからば、「大阪維新」もダサいはずだし(実際ダサい)、何かあれば明治維新を引き合いに出す安倍首相も十二分にダサいということになるはずだ(これまた実際にダサい)。 だが、山本太郎の真骨頂はあちこちに喧嘩を売る団体名のネーミングセンスではない。彼が主張する政策にこそ注目すべきだ。
1
2
ハッシュタグ
菅野完は、他にもこんな記事を書いています
なんでこんなにアホなのか
月刊日本
政界宗教汚染〜安倍政権と問題教団の歪な共存関係
弁護士・大貫憲介の「モラ夫バスターな日々」
安達 夕
ネット世論操作と民主主義
ビジネスで使える心理術
ゼロから始める経済学
橋本愛喜
分解スキル・反復演習が人生を変える
都市商業研究所
ガマンしない省エネ
コロラド博士の「私はこの分野は専門外なのですが」
不動産執行人は見た
清水建二の微表情学
502大佐のコインハンター
「言葉」から見る平成政治史
サラリーマン文化時評
ニュース・レジスタンス
金欠フリーライター、民泊を始める
「持続可能国家」コスタリカ
たまTSUKI物語
現役愛人が説く経済学
「ダメリーマン成り上がり道」
石橋叩きのネット投資術
あなたの知らない「子育ての話」
越境厨師の肖像
栄光なき起業家たち
2018年閣僚答弁プレイバック
ロボティア編集部
サラリーマンメンタリスト
炎上したくないのは、やまやまですが
民意をデフォルメする国会5重の壁
あのサラリーマン漫画をもう一度
老舗の智慧
一般人の知らない「クスリ」の事情
漫画で考えるミソジニー
「パレオな男」の快適ビジネスヘルスハック
闇株新聞
”アーチャリー”松本麗華の視線
ブラック化する日本企業への処方箋
石原壮一郎の【名言に訊け】
ファイナンシャルフィールド
一年以内に離島・孤島でサブスリー!
マッチョ社長の「筋トレで解決しない悩みはない!」
決算書で読み解く、ビジネスニュースの深層
アスリートのセカンドキャリア考察
草の根保守の蠢動
文系サラリーマンでもできる!iPhoneアプリ開発
仕事に効く時代小説
中学校武道必修化の是非を問う
江藤貴紀「ニュースの事情」
深読みビジネス書評
江川紹子の事件簿
税理士・道下知子の税金相談室
投資で稼ぐ力~男に依存しない力を身につける
現役財務官僚が語る日本財政の真実
香ばしい人々returns
農家の窓から
パーソナル戦略PR術
広告やメディアで人は動くのか会議