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2019年4月21日 紙面から
中日-ヤクルト 9回表1死一塁、青木の右前打でベースカバーに入る鈴木博。後方は盛り上がるヤクルトベンチ=ナゴヤドームで(伊藤遼撮影)
勝てば3年ぶりの首位だった中日は20日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)、8回に同点に追いついたが、9回に登板した守護神・鈴木博志投手(22)が2点を失って今季初黒星を喫した。チームの連勝は3で止まって首位どころか3位に後退。だが、攻撃陣の粘り、中継ぎ陣の奮闘は収穫だけに心配はご無用だ。
手が届きそうだった3年ぶりの首位が、あとわずかなところでつかめなかった。0・5ゲーム差で迎えたヤクルトとの首位攻防第2ラウンド。必死に粘って食らい付いて終盤に持ち込んだが、同点の9回に登板した守護神・鈴木博がやられた。
「真っすぐが高めに浮いていたのはあったが、先頭に四球を出したのが一番いけなかった。その後の2死満塁で抑えれば0点だったが、抑えきれなかったのは力不足」。気持ちの整理をしていたのか、試合終了から約1時間半後に帰途に就いた鈴木博は、こう語った。
確かに先頭の大引に四球を与えたのは痛かった。それでも続く松本直にはバントをさせず1死を奪ったが、リズムは好転しない。青木の右前打、山田哲の四球で満塁のピンチを招くと、途中出場の田代こそ一ゴロも、最後は2死満塁から雄平に152キロ速球をはじき返されて左翼への決勝2点打。勝てば2016年5月以来の首位に浮上していた一戦を落とした。
「先制して、勝ち越され、同点までいったけど、勝ち越せなかったというところで1つ流れをつかみきれないところがあった。ああいう展開は投手が何とか我慢していかないといけない」
試合後、こう振り返った与田監督だが、何も鈴木博を責めているわけではない。現時点でリーグトップの6セーブを誇る若き守護神は、今季9試合目で初の救援失敗。課題はあったとはいえ、こんな日もあるだろう。それ以上に収穫があったのも事実。2点を追う7回に平田の犠飛で1点差に迫ると、8回には2死満塁から途中出場の松井雅が押し出し四球。前夜とは違う中継ぎ陣も含めて、また新たな力が存在感を示してくれた。
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