「僕らは語り合うことで“メサイア”になる」橋本真一×山本一慶、尊敬しあえる関係。
睡眠時間を削ってサバゲーを……一慶流トレーニングに驚き
- ふたりはよく話し合っていたということですけど、稽古の終わった後に食事をしながら話す、なんてこともあったんですか?
- 橋本 今までふたりで食事に行ったことって……なかったね。
- 山本 『メサイア』チームで食事に行ったことはあったけど。今度は行きたいね。何食べるかなあ。肉か、魚か……しゃぶしゃぶ?
- 今、そこで、杉江大志(加々美いつき役)さんが「カニ食べようよ! 食べ放題のおいしい店、知ってるよ!」とおっしゃってますが(笑)。
- 橋本 カニ食べだしたら、しゃべれんくなるやん!
- 山本 いやいや、問題はそこじゃなくて。なんであいつ、入ってくんの!?(笑) そこは『メサイア』チームみんなで行って、俺らは俺らで、いいところ見つけて。
- 橋本 落ち着いたところがいいね。ゆっくり話せる。
- 山本 そうだね。
- 毎公演、かなりハードなアクションもあります。普段から、何かトレーニングはしていますか?
- 橋本 もともと運動するのが好きなので、「ちょっと体がなまったな」とか「最近あまり動いてないな」と思ったら、走ったりストレッチで体をほぐしたりしています。僕は筋トレがあまり好きじゃないので、ランニング派なんです。
- 山本 筋トレが好きなヤツなんていないよ!
- 橋本 中にはいるかもしれないけどね(笑)。
- 山本 僕は今、サバイバルゲームにはまっていて。銃を扱うときに使う筋肉は、ちょっと鍛えられているかな。装備を持って山の斜面を登り降りするし、基本、しゃがみ、立ち、しゃがみ、立ち、中腰、っていうスタイル。運動量もけっこうあるし、下半身の筋肉がバッキバキになりますよ。誘っても、こいつ(橋本)は来ないけど(笑)。2回誘って、2回とも来なかった。
- 橋本 やりたい気持ちはあるんですけどね、都合が合わなくて。次の日の稽古のことも考えてしまうし。
- 山本 だから、それ(サバイバルゲーム)も稽古だよ!
- 橋本 聞いている限り、サバゲーはすごく体力が要りそう。
- 山本 やばいよ、めちゃめちゃ汗かく。
- 稽古期間中だと、体力的に大変そうな……。
- 橋本 でも一慶は、サバゲーをやった次の日に稽古があっても、稽古はしっかりやっているんですよ。ある意味、すごくストイックなんだと思います。
- 山本 逆に元気になる! 俺はね、たぶん寝すぎちゃったり休みすぎちゃったりするとダメなの。睡眠4時間くらいがベスト。6〜7時間寝るとダルい。
- 橋本 マジか!? スゴいなぁ。
- 山本 頑張って夜サバゲーして、寝て、パッと起きて「稽古行こう!」。でもタフに動きすぎると筋肉痛がスゴいことになるので、『メサイア』のあいだはちょっと控える。
- 橋本 僕はそれ無理! 8時間寝たいです!(きっぱり)
各々がプロフェッショナルとして自分のやるべきことをやる
- 作品ごとに現場の雰囲気も違ってくるものだと思いますが、『メサイア』の場合はどうですか?
- 橋本 部活みたいなノリでワイワイやっている印象はないですね。台本に向き合っていたり、役や芝居について真剣に考えていたり、アクション練習をみっちりやっていたり。もちろんコミュニケーションを取ったりワイワイ楽しくやる瞬間もありますけど、『メサイア』という世界観のおかげか、各々がプロフェッショナルとして自分のやるべきことをしっかりやったり、より高めるかを目指したりしている感覚があります。僕は、その雰囲気がとても好きですね。
- 山本 確かに、各々で台本に向き合っている時間が長いなとは思いました。台本について話し合う時間も多くて、お互いの見解が見えることでより深みが増していく。『メサイア』のそういう空気感は、僕としても士気が上がるものでしたね。いい現場だと思います。
- 登場人物それぞれに、かなり重いバックボーンを抱えた作品ではありますよね。稽古中、壁にぶつかったり心が折れそうになったりしたことはありましたか?
- 橋本 『暁乃刻』のときがつらかったですね。僕は演じる役の過去を大切にしていて、今までの作品では過去が描かれていなければ「こういうセリフを言っている、こういう行動をしている、じゃあこういう過去があったのかな」「こういう過去があったら、このセリフが言いやすいかな、こういう行動をしやすいかな」と想像していたんです。人って、経験からその人の人格が形成されていくと思うので。
- でも小暮に関しては、その人格を形成するための過去や経験をまったく知らされていませんでした。かといって、『メサイア』のその後のストーリーがどうなっていくかわからないので、勝手に想像してしまうわけにもいかない。何もないからこそ、すごく難しくて心が折れそうになったんです。
- そのときはどうされたんですか?
- 橋本 演出の西森英行さんや、いろいろな人に話を聞いてもらって相談しました。でも最終的に行き着いたのは、「無理に何かを探り当てなくても、このままでもいいのかもしれない」ということ。そう思えて、すごく楽になったんです。それと『暁乃刻』のストーリー上、「ひたすら有賀 涼の背中を追う」ということをひとつの軸にできたので。
- でも『月詠乃刻』では有賀もいないし、小暮の軸は完全に雛森になっていくのかな、と思っています。今まで孤独だったぶん、他の人よりもメサイアの存在を大きく感じるんじゃないかな、と想像しているので。
- 山本 雛森もまだわからないことが多すぎて、バックボーンはゼロ。今を生きるしかない。『悠久乃刻』では考えすぎてしまったこともあったんですが、そのせいで自分の中に雛森の変なバックボーンをつくってしまうような気がしたんです。だから「これ、ちょっと違う気もするし」と、よけいなことは考えないようにしました。
- 『月詠乃刻』についてはまだ、キャスト誰もが完成図をイメージできていないと思います。未知数ではあるけれど、やっと雛森というキャラクターができあがってくるだろうとは思うので、それが楽しみですね。
- 最後に改めて、『悠久乃刻』で得た手応えをどう『月詠乃刻』に活かしていこうと考えていますか?
- 橋本 これまでやったことのない、自分とはまるで違う感情の出ない役で過去もわからない、それがゆえに自分をがんじがらめにしてやりづらさを感じていたのが『暁乃刻』と映画『メサイア外伝—極夜 Polar night—』だったんです。でも『悠久乃刻』の最後では、そういったことも認めた上で舞台に立つというか、小暮をつくることができたのではないかと思いました。そこは、自分自身進化できた部分なんでしょうね。
- 次は“進化”というより“変化”を求めていきたい気持ちがあります。小暮が暴走するということなので、芝居の上でもアクションでも変化を見せて、新しい展開につなげていけたらいいなと思っています。
- 山本 雛森は『悠久乃刻』でいきなり「サクラ候補生です」と出てきたので、知名度もあって長く続いている作品のなかで本当に受け入れてもらえるのかな、という心配はありました。でも公演を終えて、ファンの方にも受け入れてもらえたのかな、と実感しています。
- 小暮のメサイアではあるけれども異例な存在、異質な存在でもあるので、これから、どうこの作品をかき回していけるのか。『月詠乃刻』ではサクラ候補生とサクラ、5人が中心になります。それぞれの過去と未来がどう入り組んでいくのかを考えると、たぶんすんなり決着がつく作品ではないでしょうし、今後につながるキーとなるのが『月詠乃刻』ではないかと思います。それを皆さんにお届けして、これからの『メサイア』への期待につながる、素敵なスタートにできたらいいなと思っています。
- 橋本真一(はしもと・しんいち)
- 1989年10月9日生まれ。大阪府出身。O型。2010年、D-BOYS Stage『ラストゲーム~最後の早慶戦~』で初舞台を踏み、2011年、ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン(樹 希彦役)に出演。2012年、舞台『合唱ブラボー!』で主演を務める。以降、舞台を中心にテレビ、映画など多方面で活躍。最近の主な出演作はオフ・ブロードウェイ・ミュージカル『bare』、『終わりのセラフ The Musical』(早乙女与一役)、ドラマ『救命戦士シェルブレイブ』など。映画『ソングドリーマーズ☆』では主演を務めた。
- 山本一慶(やまもと・いっけい)
- 1989年6月1日生まれ、東京都出身。O型。2008年、ドラマ『ここはグリーン・ウッド~青春男子寮日誌~』で俳優デビュー。2009年、舞台『毛皮のマリー』、2012年、 ミュージカル『テニスの王子様』 2ndシーズン (大石秀一郎役)などで注目を集める。主な出演作にミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』(りんかい線役)、舞台『弱虫ペダル』(杉元照文役)、『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』(氷鷹北斗役)、 舞台『青の祓魔師~京都紅蓮篇~』(勝呂竜士役)など。2018年8月舞台『戦刻ナイトブラッド』(前田利家役)に出演する。
出演作品
- 舞台『メサイア ―月詠乃刻―』
- 東京︓2018年4月14日(土)~4月22日(日)@シアターGロッソ
- 大阪︓2018年4月22日(金)~4月29日(日)@大阪メルパルクホール
- <出演>
- 杉江大志、長江崚行、山沖勇輝、橋本真一、山本一慶/小谷嘉一、伊藤孝太郎、石渡真修/豊嶋杏輔、西野龍太、三原大樹/内田裕也/大澄賢也 ほか
- ©MESSIAH PROJECT ©2018 舞台メサイア月詠乃刻製作委員会
サイン入りポラプレゼント
今回インタビューをさせていただいた、橋本真一さん&山本一慶さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。
- 応募方法
- ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
- 受付期間
- 2018年4月11日(水)12:00~4月17日(火)12:00
- 当選者確定フロー
- 当選者発表日/4月18日(水)
- 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
- 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから4月18日(水)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき4月21日(土)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
- キャンペーン規約
- 複数回応募されても当選確率は上がりません。
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