大相撲の春巡業が19日、埼玉・行田市で行われた。3月の春場所で2場所連続の負け越しを喫して、大関陥落が決まった栃ノ心(31)=春日野=は、幕内・大栄翔、朝乃山ら4力士と相撲を取って11戦全勝と調子を上げてきた。
最後は朝乃山を得意の右四つから寄り切ると「気持ちよく終われたよ。スピードもパワーもいい感じ。巡業では押しも、四つ相撲もできるからありがたいよね」と手応えを感じ取っていた。
普段はケーキ大好きの甘党だが、この日の支度部屋では埼玉の銘菓「十万石まんじゅう」をペロリ。ご当地スイーツとの説明を受けると「知らなかったよ。勉強になった。日本の『あんこ』って面白いよね。(母国)ジョージアの豆料理はチリソースとか塩辛いものしかないからね。デザートという感覚がないんだよ。日本に来て驚いた」と興味津々だった。
大関復帰ノルマは10勝。色と形が“白星”を連想させる和スイーツに出会い、夏場所(5月12日初日・両国国技館)へ弾みをつけたようだ。