巨人が今季最多12得点で大勝。小林が2回の先制の1号3点本塁打を含むプロ初の4安打と活躍した。菅野が7回途中3失点で3勝目。守備の乱れもあってメッセンジャーが崩れた阪神は、このカードは昨年から1分けを挟んで7連敗。
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意外といったら失礼だろうか。そのバットで虎を粉砕した。平成最後の阪神3連戦初戦でプロ初の4安打と大暴れ。今季最多12得点の打線をけん引した巨人・小林は「チームが勝って良かったです」と謙虚に語り、静かに充実感に浸った。
相手の出ばなをくじいた。2回1死一、二塁。メッセンジャーの初球のカーブを完璧に捉え左翼席に運んだ。今季1号が先制の3ラン。「積極的に振りにいった結果。自分のスイングができた」と納得顔だった。
4回と5回にそれぞれ単打、7回には二塁打。サイクル安打の快挙達成はならなかったが「(意識は)全くなかったです」と記録に関心を示さない。
開幕前の課題は打撃だったが、打率3割6分1厘まで上がった。原監督は「練習の時から非常にいいものが出ている」と高評価した。
開幕から阪神戦4戦4勝は実に32年ぶり。だが小林に慢心はない。「下位打線が塁に出てつないで、しつこい打撃をしたい」と“恐怖の8番打者”継続を誓った。 (伊藤玄門)