提督の憂鬱 作:sognathus
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その人物とは......。
金剛「......なんでマリアもいるのヨ......」
Bis「歴史の授業なんでしょ? 私、この国の歴史はあまり知らないから興味があるのよ」
金剛「大佐ァ」
提督「......別に隠し......いや、確かに二人きりとは言ったが、秘密ではなかっただろう? マリアに会った時に何をしているのか聞かれてそれに答えただけだ」
Bis「お願いっ。私も授業に参加させて。興味があるのは本当なの!」
金剛「むぅ......仕方ないですネ。何より同じ大佐の wife であるマリアの頼みだし......ネ」
Bis「金剛!」パァァ
提督「すまんな」
金剛「never mind! 気にしなくていいワ。それより大佐、早く授業!」
Bis「確かオダノブナガだったわね? どこまでが名字でどこからが名前なの?」
提督「織田が名字で、信長が名前だな」
金剛「アーハン、ノブナガ・オダ、ネ」
Bis「字はどう書くのかしら?」
提督「字? 漢字でいいのか?」
Bis「ええ、平仮名は読めるから漢字でお願い」
金剛「マリアは偉いネ。フツー字まで知りたい人はそういないヨ?」
Bis「漢字って面白いのよ? たった一文字の中にちゃんと意味があって、しかもっ読み方も複数あるの。私はそれを理解しながら覚えていろいろ想像するのが楽しいのよ」
金剛「はぁ~、凄いネェ、マリア......」
Bis「やめてよ。照れるじゃない。それで大佐、字は?」
提督「ん、字はこう書く」サラサラ
金剛「Oh 名字の最初の文字、凄く難しそうネ」
Bis「そうね。画数が多い......。ね、それぞれの漢字の意味を教えて?」
提督「分かった。まず織田の『織』だが......」
Bis「なるほど。大体わかったわ。名字自体は先祖が住んでた地名から、(多分地名自体も何か縁があるんだろうけど)名前は意味よりも先祖から代々受け継いできた共通の文字を重視していたわけね」
提督「まあそんな感じだと思う」
金剛「へぇ......名前一つにここまで......なんかもうワタシこれだけで凄く勉強した気分ネ」
提督「はは、流石に名前だけで終わっては霧島たちに示しがつかないぞ?」
金剛「あ、そうデシタ」イソイソ
Bis「それで、その人はどんな人だったのかしら? 先ずは大まかな概略をお願いできる?」
提督「ああ。まず覚えておくといいのはこの人物は日本の中で恐らく、歴史や勉強が苦手な人でも大体名前だけは知っているという程、日本で一番有名な歴史上の人物という事だな」
金剛「へ、へぇ~」(そんな人物をワタシったら......)カァ
Bis「なるほど。それは重要ね。それで、具体的にどんな人物なの?」
提督「ああそれはな......」
金剛「um......なるほど~。それは確かに凄いキーパーソン的な人ネ」
Bis「いろいろ酷い事もしてるみたいだけど、それを批判するにはその時の時代背景の勉強が不足してるから今は無理ね。でも取り敢えず非常に非凡な人だったというのは分かったわ」
提督「ああ、そんな感じで良いぞ。歴史と言うのは人によって、見方によって違う。大事なのは人の意見に流されるのではなく、自分で調べて自分の考えをしっかり持つことだからな」
金剛「大佐アリガトウ! 凄く勉強になったワ!」
Bis「私も、久しぶりにとても充実した時間を過ごせた気がするわ」
提督「いや、俺もお前たちが俺たちの国の歴史に興味を持ってくれて嬉しい。講師役もやってみるものだな」
金剛「えへへ、そんなァ♪」テレ
Bis「わ、私は......貴方だから授業を受けたいという気持ちもあったのよ......」
ポッ
提督「どっちにしても俺も楽しかった。二人とも礼を言う。ありがとうな」ポン
金剛「んん......大佐ァ♪」スリスリ
Bis「あう......うん......」ウットリ
提督「さて、今日はもう遅い。これで終わりに――」
ギュ
提督「ん」
金剛「そうネ。だから今度は違う授業を......受けたいワ」ウル
Bis「あ......私も......その、最近なかったから......ダメ?」ジッ
提督「......電気消すぞ」
金剛「大佐ァっ」ダキッ
Bis「好きっ、大好きよっ」
その後3人はお楽しみになったそうです。
歴史は面白いです。
外も内も、どっちの歴史も。
自分は日本史が好きな方なので今回こうしてネタに使わせてもらいました。
ありがとう魔王様!(オイ